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破壊と暴走の饗宴 「円盤飛来」 / Hello sleepwalkers
・Hello Sleepwalkers 通称「ハロスリ」を一言で表すと、陳腐な言葉だが『カオスなバンド』でしょう。
・複雑に絡み合う3本のギターや耳に残る男女のツインボーカル、予測できない曲展開と中二感漂う難解な歌詞。その混沌さが混沌としてぐっちゃぐっちゃのまま完成を迎えてしまった奇跡の楽曲、「円盤飛来」を紹介します。
・どこがサビとかもよくわからずなんとか必死にパートを聞き分けていった結果『F』までたどり着いてしまった。順を追って見ていきましょう。
・イントロのグレーのパートが2つに分かれているのは、断末魔の叫びをあげた後イカしたギターリフのパートに切り替わるからですね。
・「A'」「A"」という表記にしたのは、歌詞はメロディーなどは異なるものの「位置付け的にはほぼAかな〜」といったところでそうなりました。もうこの辺は適当です。俺がルールだ。
・序盤はまあこれがAメロでBメロなのかな、という具合で特におかしなことはないのですが、2回目のBのあたりでどこが曲の盛り上がりなのかわからなくなってきて雲行きが怪しくなってきます。
・振り返ってみると結局2回目のBが一番縦ノリの感じがあってサビっぽく盛り上がるのですが、
『円盤飛来、科学の夜〜〜〜』
・女が急に目をかっ開いてがなり出したあたりから様子はおかしくなり、、(C)
『いよいよ太陽が逆流する 真っ黒で高潔な光に照らされて.....』
・柱に現れた男は突如気味の悪い一人語りを始め、、、(D)
・呆気にとられたまま無秩序スーパーカオスタイムに突入。
『禁断の調合 無尽蔵の探究心 ABCの教育 愛情の非一貫性』
・ようやく落ち着いたかと思えば、リズムの取りづらい謎の拍数*(記事最後で解説)で調合やら教育やら言い始め、、(E)
『終わりだ 終わりだ 終わりだ 終わりだね』
・最後は律儀に終わりであること高らかに叫んで終了。(F) どういう情緒なんだ...
・とまあ、ひとしきり異常者を観察するような視線で解説しましたが、なんだかんだ言ってカッコいいですよねこの曲。好きです。
・既存の型を破壊して暴走し続けるような狂った曲構成と、各楽器の複雑な絡み合いが印象的です。
・作詞作曲のシュンタロウによると「曲全体を考えてから各パートを作るのではなく、一つのパートを作り切ってから次のパートを作る」という手法をとっているのでこういった混沌とした楽曲が生まれるらしいです。
・この曲も一度バンドでコピーしてみましたが演奏してみてもやっぱりなんでこんな展開になるのかはわけわかんないままでしたね。
・というわけで、是非一度聴いてみて狐につままれたような気分になっていただけたらと思います!それでは!
*謎の拍数について
「禁断の調合」7/8+3/8= 10拍
「無尽蔵の探究心」8/8+3/8= 11拍
「ABCの教育」9/8+3/8= 12拍
「愛情の非一貫性」10/8+3/8= 13拍
と、キリの悪い数字が一拍ずつ増えていくのでマジでリズムが取りずらいです。