日向坂46とAqua Timezに架かる七色の橋
最近、日向坂46メンバーと1組のアーティストの楽曲をマッチングさせて紹介する記事が流行っておりまして(私の観測範囲で)(勝手にリンク貼ってすみません)
・日向坂46 × 水樹奈々(ちょろいさん)
・日向坂46 × andymori(たてしまさん)
・日向坂46 × 尾崎豊(へにょへにょプレスさん)
・日向坂46 × サカナクション(じーのさん)
・日向坂46 × THE BEATLES(アリシンさん)
うわ〜こういうの面白いんだよな〜〜何かでやりたいな〜〜 と思っていた矢先、驚くべき報せが飛び込んできました。
これだ……!と。
Aqua Timezは自分にとって、中学生の頃からずっと聴いてきた、かなり思い入れのあるバンドです。noteでも何度か紹介してきました。
Aqua Timezは知名度としてはかなり有名な方だと思いますが、もっと評価されてもいいのにな〜と、特に「歌詞」について常々思っていました。
いや「つらいとき〜つらいと言えたら〜」とか、「百万回の愛してるなんかよりも〜」とか、そんな感じでしょ?とお思いのアナタ!
まあ、そんな感じではあるんですが、もっと!もっと…!あるんすよ…!という強い想いを込めて、この機会に28曲選ばせてもらいました。
曲の選定基準は、各メンバーの「イメージソング」です。歌詞と曲の雰囲気が合っているか、その人にこの詞を届けたい、あるいはこの詞を歌ってほしいかも、という辺りを意識して決めました。
所感は最後にも書きますが、日向坂46のメンバーとAqua Timezの楽曲、非常に親和性が高いと思いました。全曲聴くのは大変でしょうが、何曲かは再生しながら読んでもらえたら嬉しいです。
(YouTubeに公式の動画がない曲は、聴きやすさの観点から便宜上非公式の動画と、ストリーミングのリンクを載せています。ご了承ください。)
(YouTubeは該当の歌詞に再生位置合わせてます。)
加藤史帆 『ALONES』
常に積極的な姿勢でグループの最前線を走り続けてきた"切込隊長"加藤史帆にはこの曲を。
Aqua Timezを全く知らない人に1曲だけ薦めるとしたらALONESかな、と思う。爽やかで勢いのあるギターロックサウンドに、よく聴くと卑屈で内省的な歌詞、だけども最後は前を向く、というこの"良さ"がみっちり詰まってる。
日向坂を全く知らない人に1人だけ薦めるとしたら、かとし(加藤史帆)かもしれない。どれだけかわからないこの先のアイドル人生、誰かのためじゃなく、自分のために笑っていてほしい。
#ドラマあやひろ はいいぞ。
佐々木美玲 『シンガロング』
https://song.link/jp/i/1536312201
『朗らかさこそ全ての光』はまさしくみーぱん(佐々木美玲)を表す言葉としてこの上なくて、天才かと思った。
ライブのMCだったり、46時間TVだったり、みーぱんの"朗らかな光"の偉大さを最近特に身に沁みて感じる。
捻りがなく真っ直ぐで開けたアレンジも合ってる。
あと、歌詞にパンがでてきます。
高瀬愛奈 『青い空』
https://song.link/jp/i/1536259376
まなふぃ(高瀬愛奈)の大きく、おおらかで、"常にそこにある"という安心感は、まさしく「青い空」のようだな、と。
インディーズの古くからある曲で、ベースとドラムの2人はこの曲を聴いて一緒にやっていこうと決めたらしい。自分も大好きな曲です。
曇り空の下、人生の無常さを滔々と語るように並べていくAメロから、一気に青空のように開けて前を向くこのサビの一節。是非1曲通して聴いてみてほしいです。
高本彩花 『別れの詩-still connected-』
https://song.link/jp/i/1536257036
私びっくりしました、、
あの日作った長い長い"白線"を、こんなに見事に表した歌詞があって…
7月4日の公演をもってして、グループを卒業した高本彩花さん。(書き始めた頃はまだ7月だったんです)
その文脈で聴くともう「全部そうじゃん」という歌詞なのでズルいんですが、「あったらいいなあ」と笑う横顔はありありと想像できる。明るく前向きに夢を唱える人、その前向きさも活動の中で得ることができた、という話がとても印象的。
ラスサビの一節も、せっかくなので餞の言葉として。
東村芽依 『good sleep』
https://song.link/jp/i/1528934298
お菓子の国から出てきたような、女の子のカワイイを全て詰め込んだめいめい(東村芽依)にはこの曲を。とか書いてたら早速クッキー焼いてた(Instagramより)。曲の雰囲気もピッタリでかなり序盤に決まりました。歌詞の「日向」が出てくるのもポイント高い。
金村美玖 『アスナロウ』
そろそろアイドル8年目、グループ内でも高い人気がありながらも、現状に甘んじず常に向上心を持ち続け、それを口にすること厭わない金村さん。素直に凄いと思う。ボーカルの太志が、今一度バンドに喝を入れるつもりで書いたというこの曲、明け透けな言葉に混じるどことない青さも含め、似合う曲だな、と。
MVのラスト、歌詞上では「this is love」のところ、「this "dis" is love」と表記されているのが好きなんですが、果敢にエゴサをして全てを受け止める金村さんにこれまたよく合う。
河田陽菜 『しおり』
「存在しない記憶を植え付けられるメンバーランキング」第1位の河田さん。1st写真集「思い出の順番」で無数の"元彼"が誕生してしまったことは今もなお記憶に新しいですが、「しおり」も聴く人にありもしない思い出を呼び起こさせます。口笛全然吹けないけど。三ツ矢サイダーのCMに使われていたので、人によってはサビ後に『三ツ矢サイダー♪』が流れるかも。
小坂菜緒 『ヒナユメ』
言わずと知れた日向坂の大エースこさかな(小坂菜緒)。休業から復帰して、2年前なら、この言葉を届けてあげたかったかもしれないけど、今は逆に自らがこの言葉をかけてあげられるような、そんな力強さ、頼もしさを感じます。
この曲も是非頭から1サビまでは通しで聴いてみてほしい、時期的にあまり聴かれていないのが勿体ない曲。さぁ輪になろう(=円陣)。
富田鈴花 『決意の朝に』
「つらいときつらいと言えずに強がって笑っていそうなメンバーランキング」第1位のすーじー(富田鈴花)。有名なサビよりもこのAメロの方がしっくりきてこちらをチョイス。客観的には、こさかな同様に、もう自らが自信をもってこの言葉を伝える側に達してると思うものの、その真面目さ故に、まだぐるぐる悩み続けてもいそうで、それがまた凄いところだなと思う。
丹生明里 『One』
https://song.link/jp/i/1536257167
「どうして、生まれたばかりの人間は最初は丹生ちゃんみたいなのに、丹生ちゃんの心を忘れていくのだろう(by 齊藤京子)」へのアンサー。
実際のところ、純真の人というよりかなり気遣いに長けた人だとは思うが、丹生ちゃんの"ご機嫌な笑み"は間違いなく世界を救う。一面の花畑をるんるんと歩き回るような、のどかな曲の雰囲気もぴったり。
One。たった一つでいいのです。One choice。
濱岸ひより 『プルメリア 〜花唄〜』
"この夢"ね、いや本当に、そう願います。今度こそ、
ひよたん(濱岸ひより)がいつも笑顔でいてほしいし、いつも笑顔でいられるグループであってほしいなって思います。やれんの…?
「ごくせん」の映画主題歌だったので聴いたことある人もいるかも。記憶上のAqua Timezがここで止まっている人も多いかもしれませんが、今回はプルメリア以前以後でほぼ同数選んでます。オールタイムベストです。
松田好花 『生きて』
Aqua Timez後期の代表曲「生きて」は、詞曲ともにこれまでの"らしさ"を研ぎ澄ませたような名曲で、今、7年間の確かな積み重ねが花開いて、売れに売れつつあるこのちゃん(松田好花)とどこか重なる。涙を見せることは少なくなったけど、松田好花の涙の裏には必ず人のあたたかさがあるな、と思う。
もっと聴かれてもいい曲、当人らもそう思っていたはず。
上村ひなの 『空に近い街』
(YouTubeに歌ってみたしかない…)
https://song.link/jp/i/1536260323
「13歳の魔女」とあるように、『魔女の宅急便』の街をモチーフにしたという楽曲。ひなのちゃんって、なんかジブリに出てきそうな空気を纏ってますよね。この曲は歌詞より曲の雰囲気で選んでます。アコーディオンがどこか異国を思わせる、3拍子のゆったりとした曲調。のんびりと散歩をしている画が浮かびます。
髙橋未来虹 『NO rain, No rainbow』
https://song.link/jp/i/1536231587
先日のひなた坂ライブでの「わずかな光」のソロ歌唱、「自信が持てない」と口にしていたみくにん(髙橋未来虹)が、文字通り"光を歌う"ことで、自らの手で自信を掴み取っていく姿に心を打たれました。みーぱんの鮮やかで朗らかな光とはまた違う、負けないくらい力強い光がそこにはありました。
アルバムだと「決意の朝に(富田鈴花)」にシームレスに繋がるのもいいですね。
森本茉莉 『MASK』
「壁を作ってしまい、なかなか打ち解けられなかった」という加入当初から、今やひなあいでは名前もまともに呼んでもらえない程の堂々たる暴れっぷり。そんな心の壁を歌詞にしながらも、勢いよく打ち破っていくような曲調のMASKは、先日Dash&Rushのセンターが似合っていた森本茉莉さんにぴったり。「前向きさよ"はびこれ"」ってのがなんか良いよね。
山口陽世 『滲み続ける絵画』
(これもYouTubeにない…)
https://song.link/jp/i/1538128465
"砂丘"が歌詞に出てくるってすごくないですか??
(補足:鳥取出身の山口陽世さんは自己紹介にも砂丘を取り入れています)
いやそれだけじゃないですよ、人を愛し人に愛される人たらしのぱるは、孤独や憂鬱を掻き消す朝焼けの陽のような存在でしょう… ってことです。あとふつうにこの曲めっちゃ好き。
石塚瑶季 『一生青春』
自他ともに認める、クサい『青春』が大好きな 瑶季a.k.a.たまにゃん にはもうこの曲しかない。いやでも本当に、新しい世界へと足を踏み出す時のドキドキだよな青春は(うん)。結構好きな曲です。当時結構流れてたCMに使われたから、あ、これこの曲なの?!ってなる率高いと思います。
小西夏菜実 『GRAVITY0』
小西にはもう迷わずこのまま突き進んでほしい。我々はその後押しをするだけ。絶対合ってるから。行け、行ってくれ、行けるぞ。そんな気持ちを込めた「GRAVITY0」です。今すぐ駆け出したくなるような、勢い溢れる1曲、今はまだ難しくても、走っていこう。
一番リアルタイムで熱心に聴いてた時期に出たシングルで、いや当時図書館で勉強しながらめちゃくちゃ聴いたな。
清水理央 『Over and over』
https://song.link/jp/i/1536275630
「みんなを照らすおひさまスマイル」で"王道アイドル"を目指す清水理央ちゃんが一番輝くのは間違いなくステージの上。日に日に光量を増していて、そのうち直視できなくなるんで今のうちです。余計な言葉には耳貸さず、音楽とともに健やかであってほしい。2018年の解散前ラストライブで、「最後のアルバムで伝えたかったことはこの曲に詰まってる」と言っていたのが印象的な力強いロックナンバー。いつか"りおロック"に名を連ねる日が来たら嬉しい限り。2Bの歌詞もなかなか珍しく強めの言葉を使って好き。
正源司陽子 『Perfect World』
https://song.link/jp/i/1536231597
自分も悩んでいた時期を音楽に救われた、という経験から「落ち込んだり、つらいときに一緒に前を向いていけるような、"寄り添えるアイドル"になりたい」と語る正源司陽子。この「Perfect World」は、私が中学生の何もかもが嫌だった頃に「なんか全てを言ってくれている気がする…!」と深く心に刺さって、その後よりAqua Timezを聴くきっかけになった曲です。言わば"寄り添ってくれた曲"。ともすれば"思春期感"の滲み出る歌詞なんですが、それもまた似合うような気がします。
竹内希来里 『Velonica』
意外にも(?)ゴリゴリのラップを好んで聴くという、男気溢れるきらりん(竹内希来里)には、屈指のラップ曲「Velonica」を。Aqua Timezはミクスチャー・ロックと称されることもあり、ラップが結構多いんですよ。未だにここのパートが結構ムズくて綺麗に歌えない。ぜひひなパレできらりんがバシッと決めてるところを見てみたい。
平尾帆夏 『向日葵』
https://song.link/jp/i/1536259419
ひらほー(平尾帆夏)ってすごいですよね。常にその場その場で機転を効かせ期待を上回る対応を見せてくれる。かといって即興の人ということでもなく、自分のできることをしっかりと準備して、日々積み上げ続けている。作詞作曲をした本気のアイドルプロデュース企画は本当に感動しました。不恰好でもひたむきに、太陽に向かって伸び続ける向日葵の姿と重なります。
以前ブログで載せていた向日葵との写真が好き。というかこのブログの冒頭の話、歌詞とリンクしてる。
平岡海月 『空想楽』
https://song.link/jp/i/1536274505
みっちゃん(平岡海月)にはどことない郷愁を感じる。でもそんなノスタルジアなど何もかも忘れて一緒に跳び跳ねたい無邪気さもある。アコギの弾き語りから始まったかと思えばサビの後にはEDMになってる不思議な曲。詞に”絵本”が登場するのも読書家な一面に合わせて。
藤嶌果歩 『夢風船』
https://song.link/jp/i/1536307025
あらゆる強烈な個性が蔓延るこの芸能の世界で、「自分らしさ」や「強み」を確立していくのは本当に大変だと思う。かほりん(藤嶌果歩)はそんな中、笑顔!溌剌!かわいい!歌!で真っ直ぐ勝負して、そしてめちゃめちゃ闘えてるからすごい。この夢風船はかほりんに歌ってほしいかも、節回しの感じが合いそう。あとアルバム収録のyurikago ver.の方が断然好きです。
宮地すみれ 『虹』
言わずもがな、選曲理由の8割はサビの歌い出しですが。
そもそもモノマネされる口癖が「大丈夫だよ〜」な時点で心が優しすぎる。日向坂で"虹"といえば「JOYFUL LOVE」。ジョイラといえば、加入時から1番好きな曲として挙げ、ドキュメンタリーではMVの聖地巡礼をし、4期生での披露時はセンターを務めるすみれさんなんだよね。ヤバいよね。パンドラの箱開いちゃってるよね。
山下葉留花 『君となら』
https://song.link/jp/i/1528934299
はるはる(山下葉留花)となら迷路(物理)に迷い込んでも絶対楽しそう。本人はずっと必死なんだけど、なんかたぶん笑っちゃうし、出れたらなんか泣いちゃう気がする。真剣なのに面白い、真剣だからこそ笑っちゃう、言葉のちぐはぐさに隠れがちだけど、本当に真っ直ぐで思いやり溢れる人なんだよな、とブログを読むたび再確認する。「君となら」はラスサビでグイッとギアが上がるのが好き。
渡辺莉奈 『未来少女』
15歳にしてあの落ち着きぶりと対応力、未来から来たって言われても不思議じゃない。髪を短くして個人的には主人公感が増したような気がします。どうか大胆に、未来を変えちゃってくれてもいいんだよ、という気持ち。
佐々木久美 『STAY GOLD』
佐々木久美に、というよりもはや『日向坂46』に宛てたような曲があるので、最後にこれだけでも聴いて(読んで)いってほしい。ここ1~2年くらいのグループのことを思い浮かべながら。
どこがどれ、とか言うのも野暮なんでアレですが、"うなだれた旗が 蒼い風に出逢い〜"とか、"いつかは手を離す日が来る"とか、もう全部全部じゃないですか…?
常識が空を隠しても、誇らしげに、自分たちだけのその旗をたなびかせてほしいし、その旗を、風吹き荒れる中突き立てるのは、我らがキャプテン佐々木久美でしょう。っていう。はい、そんな曲です。是非ここに至るまでの1番2番の流れも素晴らしいんで聴いてください。ドキュメンタリーとかの主題歌にならない?(ならねぇって)
お疲れ様でした。いや本当に。
歌詞も全部読んでくださった方は、こう思ったかもしれません。
『なんかずっと似たようなことばっか言ってんな』と。
いやそうなんです。よく気づきましたね。
Aqua Timezは基本的に「弱さは弱さとしてあるけど、それも自分として受け入れて、前に進むしかないよね」ということを、絶えず伝え続けています。あるときはロックに、あるときはバラードに、モチーフや曲調で色を変えながら、それでも最後は前向きになれるよう、ポップで明るく届け続けています。
ここが日向坂のメンバーと共振する部分だな、と今回曲を宛ててみて強く思いました。急に身の丈に合わない世界に晒されて、否応なしに自分の弱さを突きつけられるアイドルの世界。その中で、自分らしさを見つけ、受容していきながら、自らが楽しむことで、見る人を楽しく、ハッピーにしていく。その前向きさや明るさがただの空元気ではなく、一度後ろを向いて自分と向き合った上での、"陰のある力強い光" というところが、まさしく日向坂とAqua Timezに通ずる点だと。
もし良かったら、気になった曲1曲でも2曲でも、聴いてくれると嬉しいです。日向坂46に心惹かれる方々は、Aqua Timezをの曲好きになる"素質"があると思います。
Aqua Timezが好きでこの記事を最後まで読んでくれた奇特な方は、そうですね、まず『日向坂で会いましょう』を観てみてください。上に同じくです。
以上です、ありがとうございました。
ばいころまる〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?