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世の中「ブッキラによろしく!」ファンよ、聞け!
おおおおおおおおおおおおおおお!凄いぞおおおおおおおおおおおおお!やってくれるなあああああああああああ!分かってくれるなああああああああああ!本物の手塚ファン!
あ、すんません。発狂しちゃいました。いや、別に精神的におかしくなってはないんだけど、めちゃくちゃ嬉しすぎて発狂しちゃいました!
とりあえず、何があったのか順を追って説明していこう!
俺は今日、手塚治虫のオフィシャルサイトを久しぶりにおとずれた。下にリンクを貼っておくのでそこのお前もそこのお前の隣のお前もそこのお前の隣のお前の後ろのお嬢さんも見ておくように。
で、手塚治虫のオフィシャルサイトに俺は何をし来たのかと言うと、俺はオフィシャルサイトによる手堅い手塚治虫作品紹介を見に来たのである。
そんで、手塚治虫オフィシャルサイトの作品紹介コーナーには、「アクセスランキング」というのがあって、その時にどの作品がどのらいアクセスされているかをランキング形式で紹介するコーナーなのだが、俺は申し訳ないことに今日の出来事があるまでこのコーナーを舐めきっていた。なぜかというと、いつ来てもあまりにもランキングの順位が変わらないので、呆れてしまったのである。いや、常時更新されているはずなのだけど、あまりにもトップ20に入っている作品に変化が無いので、「けッ。どーせ1位は火の鳥、2位はブラック・ジャック、3位はアトムだろ?」と「定番の順位」が頭に入ってしまい、飽きてしまったのである。
だが!そんな俺が今日(12月15日午前8時)のアクセスランキングを見てみたらぶったまげた!「ブッキラによろしく!」が11位にランクインしてるぢゃねえええええええかあああああああああああ!スゲエえええええええええ!俺の手塚作品No.1推し作品の「ブッキラによろしく!」がトップ20に入ってるうううううううう!
まあ、その時の心境を文で表現するとこんな感じである。もう、とにかく手塚作品の中のBIGネームしか上位ランクインしないと思っていたアクセスランキングに、まったくもって手塚ファン以外の知名度を持たない「ブッよろ!」(ブッキラによろしく!の略です)が11位ランクインしていることに腰が抜けてハガフンガー!って感じなんだな!
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と、言っても、「ブッよろ!」の事を知らない人には何の話を俺がして乗るか全然わからないだろうから、ここでとりあえず「ブッよろ!」こと「ブッキラによろしく!」をサラリと紹介しよう!
「ブッキラによろしく!」は、「ブラック・ジャック」や「三つ目がとおる」と同様に週刊少年チャンピオンに連載された少年漫画で、個人的にはめっちゃ魅力タップリ!の作品だったのだが、なかなか人気が出ず、こうしてアクセスランキングで上位にランクインするまで、俺はうずうず「ブッよろ!」を一人で推していたわけである。この作品の紹介だけでも正直言っちゃえば一本の記事が書けちゃうのだが、もうこの作品の紹介記事は一本書いてるので、そっちを読んでもらいたい。でも、その記事はかなり昔に書いたものなので、ハンドルネームや文体、作品から感じることまで結構今の俺とは違う事が多いので、この記事では今の俺と昔の俺で感じ方が変わった部分を中心にちょっとだけ解説させてもらう。
「ブッキラによろしく!」のメインキャラクターは3人で、精神年齢が幼児並みで、演技も大根なのにテレビ局に重宝される女優、寝沖トロ子とトロ子の「恋人」である妖怪ブッキラ、そしてトロ子とブッキラの秘密を知ったことから事件に巻き込まれる事になるルポライター、間久部緑郎ことロック。「ブッキラによろしく!」はこの3人が巻き起こすor巻き込まれる妖怪による騒動を描いたドタバタコメディである。
この3人のキャラ、どれも魅力的なんだけど個人的にはやっぱりロックが好き。
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ロックは、手塚治虫が生み出したマンガのシステム、同一のキャラクターを別作品に全く違うキャラクターとして同時出演させる「スターシステム」に使用されていた代表的なキャラの一つで、手塚治虫のキャリアの中盤での「バンパイヤ」などの作品ではかなり悪役が多いのだが、この作品ではその悪役のイメージもすっかり垢抜けて、一応悪徳ルポライターっぽい一面を出しつつも優しさ漂ってる、素敵なキャラになってました。
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ロックも「ブッよろ!」でいい味めっちゃ出してるんで、もしロックが気に入っちゃった手塚読者で、まだ「ブッよろ!」を読んでないッ!って人がいたらぜひ読んでね〜!
あと、タイトルになってるブッキラについても話さなくちゃ。
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このキャラ、めっちゃ名デザインだと思う。一応ブッキラは「テレビ局に住み着いていたずらをする妖怪」という設定で、いかにも「いたずらをする妖怪」というコンセプトを上手く発揮した見た目になってると思う。
なんせ、この顔よ。獣と人間の中間というギリギリのラインを上手く表現して、それでいてめちゃくちゃ可愛い。どっちかと言えば「獣と人間の中間」というより「ペットと子どもの中間」って感じの方向のデザインになってて….なんて言えば良いかな〜?でも、他の人には真似できない可愛さがある。同じ妖怪でもジバニャンとかより全然可愛いでしょ?でもなんだかいたずらをしてきそうな雰囲気も出てる。顔面だけで魅力MAXですよ。
そして、もっと注目してほしいのはブッキラが身につけてるネクタイとルーズソックスね。凄いですよね〜。妖怪にネクタイとルーズソックス身につけさせるって。手塚治虫がいかに「妖怪」という設定に縛られずにデザインを行ってたが分かりますよね。それに、ネクタイとルーズソックスという、人間の物を妖怪に組み合わせることによって、親しみやすさも感じさせてくれる。「妖怪がネクタイとルーズソックスを身につけている」という状況を一目見ただけで、この作品のコミカルさが伝わってくるというものだ。微笑ましい気分になってくるじゃないか!
それからそれから、ブッキラを一目みた時に誰もが気になると思うデザイン上の特徴。「フルチン」についても話さなくちゃ。って言ってもあんま話すことはないか。でも、なんかちっちゃなチンチンが付いてることで、より人間らしさが増して親近感が増す気がするよね。でも、そういう理由で付けたものとは思えんな。やっぱこればかりは手塚治虫の性癖の可能性も高いな〜。
手塚治虫、結構変態的なマンガも描いてるもんな〜。
そんなこんなな名キャラ3人(2人+一匹?)が織りなす「ブッよろ!」別にめっちゃ感動するとか、めっちゃ壮大とか、伏線回収えげつないとか、最終回が良すぎるとか、そういうわけではないんで「ブラック・ジャック」とかに人気面で負けてしまうのはしょうがないと思うのだが、別に時間が無駄になるほど面白くないわけでもないし、普通にアハハと軽く笑えて、ハラハラさせられて、不意打ちでちょっと感動しちゃったりとか、まあ娯楽物の模範的な出来になっているので、まあちょっと手塚治虫が気になってたり、軽い気持ちで読めるマンガを探してたり、そういう人がいたらぜひ読んでほしいです。
でも、そんなマイナー作品が11位という極めて高い順位にランクインしてるのが嬉しいんだよな〜。やっぱ。
とか言ってるうちに、今日(12月22日)にはすっかり「ブッよろ!」、すっかりランクダウンして、74位になっちゃいました…..。残念。やっぱりこういうタイムリーな記事は早めに書き終えたほうが良いね….。何週間も書くのサボってたから…….。ちなみに、今日11位にランクインしてるのは「ベーター・キュルテンの記録」という極めて変態度の高いこれまたマイナー作品。なんでまたこの作品が11位にランクインしてるんだ?手塚治虫オフィシャルサイトのアクセスランキングの「11位枠」って、つまり「隠れた名作枠」ってこと?「11位枠」、面白いね…。皆さんも、良かったら手塚作品の「11位枠」についてちょっと考えてみて下さい!(←どうやって考えろと…?)