脱・逆ピタゴラスイッチ
何もかもうまくいかない。
すべての事象に逐一躓くのに、うまくいかないという一点においてのみ綺麗に繋がっていく。
そんな連鎖はいらん。
休職中はこんな感じで逆ピタゴラスイッチ状態だったが、いざ退職して無職になったらできるようになったことがたくさんある。
・人からの連絡をすぐに見る&返信できる
・オススメされたものを「読む」「見る」「試す」ことができる
・旅行の計画&友人への提案ができる
・楽しく会話できる。相手の言葉を受け取っても何も言葉が思い浮かばなかったのに、今はあれもこれもと話したいことが溢れて来る
・単発バイトに応募できちゃう
・ずっと放置してた資格の試験も予約しちゃった
おぉ…お前は本当におれか?
決断できる。そして実行できる。
きもちいいね。
そもそも、退職という決断ができるようになった時点で回復傾向にあるのかもしれない。
休職して半年くらい経った頃。
「そうだ、退職して新天地で生きてこう!」とやる気に満ちた瞬間があった。
そのことを医者に伝えると、怒涛の引き留めラッシュ。
「転職活動してるの?してないでしょ?」
「早まらないで、次の職を確保してから退職した方がいいよ」
「無職になると大変だよ。苦労した人いっぱい見てるから」
「鬱になると判断力が落ちるから。復職できるならした方がいいよ」
やる気は、しおしおに萎んだ。
まぁ、そこで萎むようなやる気ならその程度だったのだろう。
結局一年経って、医者のアドバイスは心に響くことなく無職になる。
noteに無職日記が溢れているように、たぶん無職は人を高揚させる。
一瞬の熱に浮かされているようなもので、この「やる気」に継続性はないのかもしれない。
でも、それでいいと思う。
少なくとも、あんなにも動けなかった自分が、今こんなにも動けているというだけで万々歳だ。
あれもやりたいしこれもやりたいし忙しすぎる。
時間がいくらあっても足りねぇ。
「HUNTER×HUNTERの最新刊が理解できないから解説よろしく」っていわれても、おれだってわかんねぇよ友よ。あんなの理解できる人類いないよ。明日から研究だよ。月末までに調べて解説しなきゃだよ。
「その代わりにこちらは呪術𢌞戦の最新刊が理解できないので解説よろ」って返したけど、わからなすぎて何がわかってないのかもわからない状態だから、こっちも一から学び直しだよ。
翡翠拾いの極意も学びたいし、
牧野富太郎の自叙伝を読んで「理想の死に方は草木という愛人相手に腹上死☆」と語った牧野の植物に対するセクハラっぷりを堪能したいし、
リコリス見なきゃだし、
坂の上の雲見なきゃだし、
マンダロリアンとボバ・フェット見なきゃだし、
うっかり肉体労働系バイトに応募しちゃったから体力つけなきゃだし、
本日サリパパチャレンジがとうとう失敗したから髪も切らなきゃだし、
そういえば保険証の手続きを放置しているね。
気づいちゃったね。
面倒くさいね。
よろしく、明日以降の自分。
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