職と煩悩を捨てし者
本日は立派に肉体労働。
立派だ立派だ。
現場の方にとても褒めてもらえて嬉しい。
しっかりした人が来てくれてよかった、とのこと。
でも私、自動改札機にPASMOじゃなくてキーケースをかざしてしまい、鬼ラッシュの流れを止める人間だよ。しっかりしているかは甚だ疑問だよ。
このままちゃんとしてる枠に嵌ると後ほど困ったことになりそうなので、早めにポンコツであることを伝えておきたい。
評価がガタ落ちしない程度に、徐々に、でも確実に。
自然なポンコツアピールが人生を切り抜ける鍵。
身体を動かすと腹が減る、という自然の摂理に気づいた。
そうか、これが腹が減ると言うことか。
めっちゃ健康じゃん。
帰路の途中、何か甘いものでも食べようかとコンビニに寄るも、食指が動かない。めちゃめちゃ腹は減ってるのに、「これ食べたい!」という衝動に駆られない。
値段を見ると今日の稼ぎが頭をよぎる。
う~~ん、この値段でこの量なら食べなくていいか、となる。
決して我慢しているわけではなく、自然と「買わない」という方向に気持ちが傾く感覚。
なんならあんなに腹ペコで荒ぶっていたお腹も、不思議と静かになっている。
自分「どうするお腹?」
お腹「う~ん、やっぱ要らないかも?」
自分「そうか、じゃあ帰る?」
お腹「帰ろ帰ろ!家にご飯あるし!」
脳内で自分のお腹と会話。
腹に手を当てながら、スイーツコーナーの前でしばし立ち尽くす。
リアルにお腹と会話することあるんだ。
人生何が起こるかわからない。
無職になって、食欲がコントロールできるようになってきた。食欲というより物欲か。
考えなしにモノを買わない。
本当に欲しいか?を何度も自分に問いかける。
昔は欲しい、食べたい、と思ったものを脊髄反射で買っていたし、休職中は判断に必要なエネルギーがなく、節約する体力も気力もなかったので、行き当たりばったりに散財していた。
今は特に苦も無く料理ができるし、無駄にモノを買うこともない。
これが計画的に生きるということか。
え、みんな人生の前半でこの領域に辿り着いてるの?天才???
この感覚を身に付けた状態で生きていったらパーフェクトヒューマンになっちゃいそうでこわい。職と一緒に煩悩も捨て去ることができたのか、自分よ。
まぁ、「必要か?」ではなく「欲しいか?」という判断基準なので、無駄なモノは買うんだけどね。
「無駄にモノを買う」と「無駄なモノを買う」は意味が違うんだね、今気づいた。
そんなわけで先日、骨董市でチェコの地図買いました。
チェコに行ったこともないし行く予定もないのに。
おかげさまで少しだけチェコ語を覚えつつある。
お気に入りの単語は「mrkev」。
発音は「ム(メ)ルケス(シュ)」。
ムとメの中間の音も、スとシュの間の音も、絶妙に日本語には無い感覚で楽しい。
意味は「にんじん」。
いつ使うんだ。
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