エコ花瓶アベンジャーズ
昨日、肉体労働の最終日。お花をもらった。
3日間ありがとう!おつかれさま!
の花ではない。
受付に飾っていた花を包んだので、よかったらみんな持って帰ってね、ということらしい。
せっかくなのでいただくことに。
たくさんあったので浮かれて3束持って帰りそうになったけど、冷静になって1束に絞る。
そして気づく。
銭湯行けないな…?
帰宅前に銭湯に行こうと思って準備万端、リュックはパンパンだったが、花束持って銭湯行ったら流石に邪魔すぎる。
仕方がないので銭湯を諦め、帰宅を選択。
家に着いて気づく。
花瓶ないな…?
「3束も持って帰ってどうする、1束でいい」
「よかった〜冷静になれて!」
と思っていたが、本当に冷静だったら「持ち帰らない」という選択をしていたはずだ。
この浮かれとんちきめ。
でもまぁ持って帰ってきちゃったんだがらしょうがない。なんとかすんべぇ。
とりあえず玄関を見渡すと、今朝ゴミに出そうと思って出さなかった空のペットボトル (2L)がある。
おぉ、ちょうどいいじゃん!
朝の自分ナイスプレー。うっかりが役に立つこともある。
口のところを切って即席花瓶(花ボトル?)を作る。
いいんじゃね?
何も考えず、すべての花をそこにぶっこむ。
入った。ちょうどいい。
いいじゃんいいじゃん、キレイキレイ!
うんうんうんうん、キレイキレイ!!!
寝た。
明けて今日。
目の前には昨夜生けた花。
キレイ………か??
2Lペットボトルの上の部分だけを切った即席花ボトルは、花に対して明らかに長い。
花たちが肩をすぼめながら無理矢理狭い空間にねじ込まれている感じ。
本当はみんな空に向かって自由に広がりたいのに、心無いルールによって強制的に同じ方角を向いているかのよう。
めっちゃ息苦しそうやんけ。
花って人生に潤いを与えてくれるんじゃないの?なんで花を見て胸が苦しくならなきゃいけないの?おれのせいか?おれのせいだ。
花を救わねば。
首が詰まって息苦しそうなので、とりあえずペットボトルの上方部をさらに切ってみる。花ボトルが短くなれば息苦さも解消されるはずだ。
切った。
切りすぎた。
全然まとまらねぇ。
さっきまではあんなにミチミチで苦しそうだった花たちが、今度はてんでバラバラに、好き勝手な方向に散らばる。
そんなに自由にしていいなんて言ってないぞ!!
うまい具合に立たせようと試行錯誤するも全敗。思うように立ってくれない。自立してほしい。無職に言われたくないだろうが、自立しろお前ら。
どうにもこうにも上手くいかないので作戦変更。
花瓶を変えよう。
花瓶になるものを探して家を見渡すと、意外とあった。
捨て損なっていた空き500mlペットボトル2本(ズボラ)と、キレイだし捨てるのが忍びないと思い取っておいたオリーブオイルの空き瓶(もったいない病)が2本。
さぁ、お前たちの出番だよ。
あんなにまとまりがなかった花たちがなんということでしょう。匠の技で見事に自立しました。
しかも4つも花瓶が出来て、華やかなことこの上ない。
簡素な部屋に色が生まれてうれしいねぇ。
でもこの家狭いねぇ。
花瓶4つも置く場所ないねぇ。
これから毎日4つ分の花瓶の水を交換しなきゃいけないのかぁ。
そうかぁ。
めんどくさいなんて思ってないよ。
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