魂が 喜ぶ服を 堂々と
先日参加した単発バイトの方から「来週、別の現場もどう?」とお誘いいただいた。
なんたって無職、暇だからいいよ!
快諾すると、黒のジャケットを着て来てくださいとのこと。
あー、黒のジャケットね。
社会人はね、1着は持ってるよね。
常識だよね。
捨てたよ。
いや、昔は持ってたよ?
でもね、着ないんだよね。テンション上がんないのよ黒ジャケット。
今手元にある衿付きのジャケットは、秋にピッタリ、くすみピンクのジャケットだけだよ。
前職は割と服装にルーズだったし、許されるか許されないかギリギリのラインを徐々に攻めることで、「オフィスカジュアル」の定義の拡大に尽力していた。自分が参画すると、その現場の人たちの服装があからさまにルーズになっていく様子を目の当たりして、己の影響力にほくそ笑んでいた。ふふふ、みんな自由にな~れ。まぁ仕事はポンコツだったけど。
しかも途中から完全テレワークになり、ますますフォーマルな服を着る機会が減った。
引っ越しをして収納スペースが狭くなったことも重なり、テンションが上がらない服を一気に処分した。
テンションが上がらない=真面目な服→黒ジャケット
ちなみに黒のスラックスや白いブラウスとかも手放している。
人は「自分の趣味じゃないのに外圧により所持していたもの」を手放すとテンションが上がるらしく、やたら楽しく処分した記憶がある。
そういえばおれは高校の制服も、卒業式が終わって家に帰るなりゴミ袋に入れたヒューマンだ。
潔いね。
だがしかし、まさか真面目な服たちが再び必要になるときが来るとは…
無職、ただでさえ金が無いのに、テンションが上がらない服に出費したくないよ。
実は先日の単発バイトも「黒のズボン着用」という規定があって大慌てだった。
真面目な黒ズボンもね、処分してるんじゃよ。
仕方がないので普段パジャマにしてるヨレヨレのジャージと、形が中々にアレなサルエルパンツで凌いだ。
もしかして指摘されるかな…と内心不安だったが、「まぁ黒だし、形の指定ないし、いいっしょ」と開き直っていたら大丈夫だった。
堂々と生きるの大事。
でもさすがに今回は凌げない。
ピンクのジャケットを黒に見せる術を、今の自分は持っていない。
黒ジャケット、買うか…?いや、実家に帰ればあるような気がするな…?
とりあえず買わない方向で行こう。
魂が拒絶することはね、無理にすると疲れちゃうからね。
魂が喜ぶ服だけを着ようね。
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