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二胡、一緒に楽しく続けましょう
二胡を習い始めて3年半経ちました。今は、チベット民族の曲を練習しています。
二胡は、中国民族楽器の一種で、2本の弦を弓で擦って弾きます。様々な奏法で豊かな表現が可能です。
まだ3年半の私には、始めた頃のしんどさが記憶に新しく、初心者・初級者の方に、二胡を続けてほしいという思いで書いています。
なので、上級者の方には、そやそや、そんなことで悩んでたわ〜と、優しく受け流していただけたら幸いです。
さて、初級者でも、楽しく二胡を弾くなら、やっぱり重奏でしょう。できれば先生と一緒に弾くのが理想ですが、5年以上続けられているしっかり音の出ている方に、一緒に弾いてもらい、リードしていただくと合わせやすいと思います。
グループで重奏する時も、誰かお上手な方にお願いしてみてください。気持ちよく、OKしてくださるハズです。
なぜなら、上手な人ほどたくさん弾きたい!と、思っているからです。
入ってもらう目的は、息を合わせることなので、弾きやすくなる手助けをしてほしいことをきちんと伝えましょう。
あくまで、助っ人ですからね。
重奏で、気持ちがピタリと合う感覚を味わうと、やってよかった〜と、なります。
私が習っている先生が、こんなことを話されました。「初級者ならではの、初々しい音があります。それは今しか出せない貴重な音ですよ。」と。
上手じゃなくても、心から楽しく、かつ息の合った演奏をすれば、誰が聴いても心地よいものです。初々しい音で、歌うように弾いてみましょう!
先ほど「しっかり音の出ている方」と書きましたが、しっかりした音というのは、弓と弦がしっかり擦れている音、という意味です。
始めた頃は、まず音程を合わさねば!と思っていましたが、違いました。弓と弦を、調度いい力加減で密着させて弾くと、最小限の力で大きく音が響くのです。
なので始めは、少々音程がズレていても、とりあえずおいといて、右手をしっかり動かし、弓と弦をしっかりくっつけて弾きましょう。力加減は、時間をかけて身につけていくものなので、焦らないように。
先生は、芯のある音というふうに表現されます。最近になってやっと、先生から「芯のある音が聞こえてきました。」と、言っていただけるようになりました。
このことは、何年経っても、注意され続けます。
私が発表会で、初めて重奏をしたのは、2年目に入ったあたりでした。私とほぼ同時期に始めた、10歳年下の女性がパートナーで、聞けばピアノやその他の楽器を習ったこともないし、音符も読めないというのです。
しかし、彼女の方が、よほどしっかりと音を出せていました。先入観がない方が、素直に言われたとおりに弾くので、かえって上達するのかもしれません。
パートナーに恵まれて、楽しい重奏になりました。その後も毎回、二重奏を楽しんでいます。
ソロで発表会に出るのは、恥ずかしいと言う方へ。わかります、その気持ち!
ですが、初めてデビューする人を、皆さん温かい目で見守って下さいます。緊張して必死に弾いたら、あっという間に終わりますし、出番は最初の方なので、あとはゆっくり他の方の演奏を、聴いていられます。
発表会は、上達のチャンスです。場数を踏んで、人前で弾くことに慣れましょう!