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Android用広告ブロッカー personalDNSfilter の使い方

personalDNSfilterとは主にAndroid向けの無料で使える広告ブロックアプリです。ブラウザ広告もアプリ広告も消え非rootで使えます。
広告ブロックアプリでよくあるコンテンツを読み込んで解析しブロックするタイプではなく、シンプルに直接広告サーバーの通信を遮断するタイプなので軽量です。
営利企業ではない「Zenz Solutions」という名のプロジェクトチームの方々が完全オープンソースで開発しています。

前置きを飛ばしてとりあえず試してみたい方は以下の目次をクリックしてインストールから始めてください。


以前に当noteで紹介した事がある非root向けAdAway(VPN版)、またBlokada 4以上に安定して動作するので私のAndroidの非root端末ではこれをメインの広告ブロッカーにしています。
特にWi-Fi環境下とモバイル通信の切り替えのタイミングでも接続が不安定にならず広告のブロック漏れがみられなかったこと、オープンソースかつ現在も開発が継続中であることが決め手になりました。
今回は日本語の解説サイトが少なかったので自分への覚書も兼ねて当noteにpersonalDNSfilterの設定方法を記します。

このアプリの良い点
小型軽量でメモリの利用量が少なめ(リソース使用量が少ない)。デザインがシンプルで美しい。無料で使える。技術力が高い(ブロック漏れが起きない、設定項目がやたら高度な部分まで触ることができる)。外部のフィルタを自由に追加変更することができる。全て自分のスマホのローカル環境で完結し、外部のサーバーを経由しない為、セキュリティ上も安心でき通信の速度低下もみられない。
このアプリの悪い点
個人的にはたった1つだけ。現時点でダウンロード数が比較的多くないことでしょうか。

・画像はPixel 8 Pro(Android 14)を例にしていますのでお使いのスマホとは表記が異なる場合があります。
・現時点(2024/06/20)のアプリの最新バージョンは1.50.55.3です。
・rootedでもご利用いただけますが今回は非root向けの解説です。

▶ personalDNSfilterの入手とインストール

それでは早速参りましょう。いろいろな場所で公開されていますが、まずは安心のF-Droidより最新のアプリ本体を落とします。
https://f-droid.org/en/packages/dnsfilter.android/

ダウンロード時の本体容量は610 KBしかありません。

▶ personalDNSfilterの初期設定

ここでは一旦「許可」を選んでください。ここで許可を選ばないとVPNが立ち上がらず使い始められませんでした。
「OK」を押してVPNスタート。
「Do not show again」を選びます。
UIはこんな感じです。ほぼ日本語化されています。
続いて「詳細設定」を押します。
一番上から「フィルター更新の設定」を選択します。
既にいくつか適用されていますが基本海外向けのフィルタなので一番下の編集ボタンから日本向けのフィルタを追加しましょう。
このようにhosts2chを記述しアクティブをチェック。さらに左下のチェックマークを押して閉じます。
この左右の矢印を押すとカテゴリが変わり有名どころのフィルタが一覧で出てきます。お好みで選んだり外したりして下さい。pgl@yoyo.orgや1Hosts miniなど人気が高く更新頻度が高いものを入れておくと海外産のゲームアプリなどの広告も防げます。
決まったら「詳細設定」を押してアプリのホーム画面に戻ります。
フィルタ関連の設定を変更した後は必ずこの「再実行」を押します。
「Updating filter completed!」の表示が現れて先ほど選択したフィルタが適用されます。

▶ VPNの切断を防ぐためスマホ本体側の設定を変更する

ここまで来ればほぼアプリの設定は完了です。このアプリは上級者向けに通信関係の設定が細かく変更できますが、自信がある方以外はデフォルトのままでいいかと思います。あとはアプリが落ちないようにするためにちょっとした設定をしていきます。

アプリを閉じてスマホ本体の設定を開き「ネットワークとインターネット」を選択します。
VPNを選択します。
「常時接続VPN」をONへ。
また念の為、スマホ本体設定から「アプリ」→「アプリのバッテリー使用量」→「personalDNSfilter」→「バックグラウンドでの使用を許可」を押して「制限なし」へ変更しておきます。

▶ ステータスバーの常駐表示について

最後にステータスバーの常時表示の盾マーク(下記参照)を消すべく通知バーを長押ししてアプリからの通知を全拒否したところ、画面内に英語で「アプリの通知を許可して下さい!」という注意喚起の表示とともにフィルタの更新が出来なくなりました。

これの事ですね。
通知を全部消すと画面下に黄色い表示で警告が出続けます。この状態でも一応ブロックはし続けているようです。

しばし試行錯誤した結果、以下の様に設定すればステータスバー左上のアプリ起動中表示が消えてフィルタの更新も出来るようになりました。

スマホ本体からアプリの設定を開き、2番目のトグルスイッチのみオフ。これでステータスバーの盾マークが消えます。

ちなみにVPNを立てローカルでDNSを制御し広告をブロックするタイプのアプリなので、ステータスバー右上のVPN起動中を示すカギマークを消すことはできません。
またステータスバーの通知設定や本体のネットワーク系の設定をいじるとなぜかアプリが落ちカギマークの表示が消え広告ブロックが機能しなくなります。
そんな時はスマホ本体のネットワーク設定から進み設定の歯車アイコンを押しpersonalDNSfilterの常時接続 VPNのON/OFFを入れなおす事でカギマークが復活し機能し始めます。

以上、すべての設定が完了したら、いつも通り普段お使いのブラウザのキャッシュを削除したりスマホを再起動することで広告が表示されなくなります。
もっと早くから使っていれば良かったと思うくらい安定して広告を消してくれる、私がイチオシするオススメの広告ブロッカーです。
ここまで長文にお付き合い頂きありがとうございました。

※免責 上記を試して起きた事による損害について私は責任を持ちません。すべて自己責任でお試しください。