【特集】TESHIKAGA HOSTEL MISATOコミュニティマネージャー:徳永かおり
ひがし北海道にある小さな町、弟子屈町。町域の65%が阿寒摩周国立公園に指定され、屈斜路湖や摩周湖などの自然に囲まれた町です。
そんな町にある「TESHIKAGA HOSTEL MISATO(以下、MISATO)」はただのゲストハウスではなく、地元の人々やゲストさんが交流できるコミュニティのような場所。全8室の個室とドミトリー(1室・ベット4台)から成るアットホームなお宿です。
公式ホームページのにある「人と繋がり、自然と触れ合い、ゆったりと暮らすようなひとときをお過ごしください。」という言葉通り、心安らぐ空間が広がっています。
TESHIKAGA HOSTEL MISATOでのコミュニティマネージャーとは?
コミュニティマネージャーとは、特定のコミュニティ管理をする職種です。
TESHIKAGA HOSTEL MISATOでのコミュニティマネージャーとは、ゲストハウスの管理人としての役目を果たしながら、ゲストへのローカル情報を盛り込んだ地域案内や、人と人の橋渡し、町の人も活用できるサードプレイス作りが主な業務です。
一期一会のご縁を大切にしながら人々の”つながり”に注目し、「MISATO FAMILYの輪を広げていく」ことを大事にしています。
TESHIKAGA HOSTEL MISATOのコミュニティマネージャー
北海道のお母さん的存在、かおりさん。
町内の人にかおりさんと言えば、「あ〜、かおりさんね!」と言われるほど、誰もが知るような人です。
弟子屈で困ったことがあれば、何でも相談に乗ってくれる温かい方です。
2012年から50人のシェアハウスに入居。モノや場所を共有するシェアリングエコノミーの可能性を大きく体感。その経験を活かし、その後、シェアハウスに住みながら管理運営するハウスマネージャーとしての活動や、民泊の運営でホストとして海外ゲストを迎え入れてきました。
東京・白金台の古民家でシェアハウスを運営しながら、うち1室で民泊事業を開始したことが原点。「サードプレイスになりたい」「誰かの居場所になりたい」という想いを大切に、多拠点・場所・モノ・コトを共有する「シェアする暮らし」を実践・提唱中です。
プライベートでは大のカニ好きで知られ、カニ大使にも任命されるほど。カニグッズをたくさん所有し、ゲストハウスの至る所にもそのコレクションが散りばめられています。
コミュニティマネージャーとして感じるTESHIKAGA HOSTEL MISATOの魅力とは?
コミュニティマネージャーのきっかけや、やりがい・魅力などについて、伺いました。
-なぜ北海道弟子屈町でコミュニティマネージャーをされているのでしょうか?
縁もゆかりもない土地ではあるものの、今までの経験を活かせると思ったのが大きなきっかけです。
お世話になっている方から、紹介で弟子屈を複数回訪れ、東京暮らしが長かったゆえ、自然や四季の変化がとても気に入りました。
過去の経験からキャリアに迷う時期を経て、コロナがきっかけで働き方について考えるように。民泊を経営している全国各地にいる友人に尋ねているうちに、地方移住を視野に入れるようになりました。
偶然のご縁から来たものの、今までの経験を活かしながら、自分らしい働き方ができるのも決め手のひとつです。
-コミュニティマネージャーは難しい仕事かと思いますが、やりがいや面白さはどのような部分にありますか?
毎日”同じ”がないから面白いです。
ゲストハウスだと毎日想定外のことが起こります。様々なゲストさんと出会えることはもちろん、みんなで食事を持ち寄ってご飯を食べたり、出会いによってふとした瞬間に化学反応が起こったりします。ある出会いの化学反応がさらに思わぬ化学反応を起こし、思ってもいなかったことが巻き起こることも面白さのひとつ。
また、出会いを経て、自分にも気づきがあります。「街が綺麗」と言われると、日常の見え方がまた新鮮になります。さらには日本人が忘れていた心や、当たり前があることのありがたさを思い出させてくれます。
「日々の暮らしに同じがない、毎日がただの日常にならないこと」がこの仕事のやりがいであり、面白さです。
-MISATOで大事にしていること、目指している姿はありますか?
Airbnbが目指しているビジョン”Belong Anywhere”、日本語訳すると「どこにでも居場所がある」という考え方を大切にしています。
人に自分の暮らしについて話をすると「その暮らし楽しそうだね」と言われます。その言葉に、なんとなく「自分の生活に満足していないのかな、日々の暮らしに心地よさを感じていないのかな」と思ったことがあります。それと同時に居場所を感じられない人が多いのかもしれないと思うようになりました。
しかし、私はちょっとの勇気で居場所は作れると思います。
人と人を繋いだり、居場所を提供することが好きなので、自分の居場所を探す第一歩の手助けがしたいです。自分自身がゲストハウスのコミュニティマネージャーであれば、「今度遊びに来れば?」と最初の一歩の手助けがしやすいです。
MISATOに行ったら、何か面白い事が起きると思ってもらえるような、オープン(世代、人種、国籍、町内外、移住組など問わず)で在りたいです。そして、その結果として、様々な化学反応が起きる場所になったらいいなと思っています。
「シェア」する暮らしの仲間になりませんか?
MISATOは弟子屈町の市街地にあります。だからこそ、地域の人々やゲストとの出会いが多く、ただの宿泊施設ではありません。
そして、いよいよオープンから3年目に突入します。2月からは改装工事を行い、ますますパワーアップする予定!一緒に働いてくれる仲間(コミュニティマネージャー・ヘルパースタッフ)も募集しています。ぜひこちらかもチェックしてください。
・コミュニティマネージャー
InstagramのDMまたは、info@misatohouse.comからお問い合わせください。
・ヘルパースタッフ
(取材・文=栗原香菜子)