テクノツール対談編集後記・前編【ホッシーの新米広報奮闘記 #28】
どうもホッシーです。
だんだんと春らしくなってきた今日この頃。
皆さん花粉症等は大丈夫ですか?
わたくしホッシーはここ最近約6年振りぐらいに大きな体調不良を起こして、
「やっぱり体は一番の資本だなぁ」
としみじみ思っていたところです。
皆さんも季節の変わり目なのでちゃんと体を労りましょうね。
さて、テクノツール代表の島田さんが、気になる方やお話したい方と対談する新コーナーを先日公開しました。
わたくしホッシーも今回このインタビューに同席させていただいたのですが、どこを切り取るか迷うほどとても密度濃いお話をたくさんお聞きすることができました。
そんな、記事に泣く泣く載せられなかったお話も含め今日はお話を聞いて感じたことや、編集しているときに思ったことを編集後記として気楽な感じで書いていこうと思います。
それでは、どうぞ!
「困るのは、実は解決策がわかっているから」
小林さんのお話の中でとても印象に残った言葉のひとつに
「困ってるっていうのは実は解決策がわかるから言えるんであって、どうしようもならんなってことはもう諦めている」
というものがありました。
実際そうなんですよね。
「できる」「できない」が知覚できるのって、そのひとつの事象に対して予想であったとしても解決策が分かったり思いついたりするからこそ知覚できるのであって、本当にできないことはそもそも「できる」とも「できない」とも思わないんですよね。
わたくしの過去のnoteでもサラッと書いたように(そしてわたくしのもうひとつの職場のボスが書いていたように)、「できない」ということがわかっているからこそ
「じゃあどうやったらできるようになるかいね」
と考えたり行動したりできるわけで、だからこそ価値があるんですよね。
できないと思っていたことがひとつできるようになる度に、
「もっと便利に改善したいのよね」
とか、
「もうちょいレベルの高いことをしたい」
という欲が出てきて、その欲がいろんな人や物や場所の選択肢を広げ、発展していくわけです。
選択肢について
今回のインタビューで
「アシスティブテクノロジーは選択肢を広げる」
というお話がありましたが、他方で小林さんは
「選択肢が増えても別にやらないという選択肢を選んでも良いんです、でもどちらの選択肢も選べないという状況は良くない」
ともおっしゃっていたのです。
何かひとつ便利になることで別の何かが変化するというのはよくある話で、例えば
「バーコード決済のおかげで現金を使わなくて良くなった」
とか、
「ショート動画のおかげで情報にリーチしやすくなった反面、長い動画を観る時間が減った」
といった類の話は結構起こっている話だと思います。
ただ、これらは「現金を使う」や「長い動画を観る」という選択肢が無くなったわけではなく、選択肢が増えた結果起こることだと思うのです。
「選択肢が増えたから古い方は採用しない」という選択肢の増やし方ではなく、既存の方法も残した上での選択肢の増やし方は、生活や人の暮らしに様々な知恵をもたらすのだなぁ、と薄ぼんやり考えておりました。
「冷静に他者を思いやる」
小林さんが恩師の方から教わった
「冷静に他者を思いやりなさい」
という言葉は、前編の中でも屈指のパンチラインだと思っています。
わたくし自身生活のほぼ全ての動作で介助が必要な分、他者からの思いやりを受け取ってありがたいことに今日まで生きている自負があるのですが、それでもたまに思いやりのオーバーフローによる行き違いを経験することがあるんです。
思いやりって、対象が一点になるとオーバーフローを起こしやすくて、
「この人の為に〇〇してあげなければならない!」
と相手と自分という関係性の中で行われると、過剰な情や期待が生じやすくなるし、それが上手くいかなくなったときに何かしらの険悪さを伴った失敗体験に変わりやすいなぁと個人的には思うのです。
だからこそ他者を思いやるときは、その人の環境や得手不得手などを加味した多角的な視点やアプローチの方法を持つことで、
「この部分はこの人に任せて、この部分は制度に、これは道具で解決しよう。」
と感情や体力などの負担を分散することができて、お互いに摩耗しなくて良くなる方法を見出すべきなのだろうなと思うわけです。
終わりに
さて、今回は前編の編集後記でした。
もう少し書きたいことがあるのですが、それは後編かエクストラ回にまとめようかなと思います。
小林さん、本当にすごい方だなぁと思いました。
こういう方々に囲まれてテクノツールは成り立っているのですね…
後編では今後の展望などを語っていただいたので、またそちらも後日アップしようと思います。
それでは、今回はこの辺で!
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