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日常生活に遍在するボタンのアクセシビリティーに関する諸考察【ホッシーの新米広報奮闘記 #13】
どうも、ホッシーです。
突然ですがわたくしホッシーはほぼ毎日と言っても過言ではないほどコンビニに通っています。
ですが、その道中のめちゃくちゃ押しづらい位置にある横断歩道のボタンを押さなければコンビニにたどり着けない、という苦行もほぼ毎日と言っても過言ではないほど味わっているわけです。
「ご飯を買いに行きたい。」
ただその純粋な願いを叶えたいだけなのに先行きは前途多難。
さながら狩猟。
まるで自分だけがこの令和の時代に、縄文時代のような狩猟文化の中に取り残されている気分になるわけですね。何を言ってるんですかね。
この問題を引き起こしているのは紛れもなく「ボタン」で、横断歩道のみならず様々な場所のボタンが使えないトラブルに見舞われている毎日です。
というわけで今回は、日常にありふれているボタンで使いやすいものや使いにくいものを個人的な趣味や主観だけで書いてみる回です。
それではどうぞ!
押しにくいボタンについて
日常的に押せないボタンがあるという話題を出したわけですが、どのボタンがどんな理由で押せないのかをつらつらと書いていきます。
・横断歩道のボタン
最初の話にあった横断歩道のボタンですが、自分が住んでいる家のすぐ近くのボタンはこのようになっております。
![](https://assets.st-note.com/img/1661938220394-JFTilN1f6C.jpg?width=1200)
こちらはいわゆる普通の押ボタンでして、これだけでも押す力をかなりかけないと固くて押せない、左腕の筋力がほぼ無いホッシーにとっては左側にボタンがあると不便などの問題があるわけですが、もう1つ重要なファクターがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1661938246083-jqUHaid1mB.jpg?width=1200)
そう、立地
この道の狭さ、急な斜面、凸凹な道。
車椅子に乗っていると地面の形状の影響を直に受けるため、こういった形状の道路は体幹を取ったり、車椅子から押ボタンに手を伸ばしてボタンを押すまでのちょうど良い距離にセッティングすることが大層難しいわけですね。
とりわけ人通りが多い道であれば、こうした押ボタンのアクセシビリティは比較的整えられている所も少なくないわけですが、こうした寂れた道や車通りが多くてなかなか横断歩道のために一時通行停止できない道では、ボタンの変更はおろか道の舗装もなかなか手を付けられないわけです。
わたくしはいつも範馬勇次郎ばりの覇気を放って気合いでこのボタンを押しているわけですが、近くにある保育園や小学校の生徒のことを考えると、もうちょっと優しい道にしてあげて欲しいなぁと切に願ったりしているわけですね。
・ゲームのジョイスティックの押し込みボタン
Switchやプレステのコントローラーに必ずあるLとRのジョイスティック、こちらもちょっとした問題がありまして。
こちら
![](https://assets.st-note.com/img/1661938336502-fmEPhr5xEn.jpg)
お馴染みのジョイスティックです。
ジョイスティック自体はすごく使いやすいんです。
とりわけわたくしは電動車椅子に乗っているため、ジョイスティック的な操作はすごくアクセシビリティとしてしっくりくるツールなんですね。
ただSwitchやプレステのジョイスティックはそれ自体が1つのボタンでもあるのです。
このボタンが使う場面というのは結構多くありまして、例えば
・APEX LEGENDS
Lスティック押し込み→スプリント(走る動作)
・モンスターハンター
Rスティック押し込み→モンスターへのターゲットロックオン機能
・スプラトゥーン
Rスティック押し込み→スペシャルウェポン使用
などなどキリがないほどに使用頻度が高いわけです。
ですがこのボタン、異常なほどに固いとホッシーは感じるのです。
実際にモンハンをやっているときにこのターゲット機能が上手く使えず、モンスターがどこに行ったか分からなくなり、大幅なタイムロスをした事が何回もありまして、まるでこちらの方がモンスターのような挙動をしていたなんてことがざらにあるわけです。
これ、純正のコントローラーでも押しやすくなるツールないんすかね…
・自動火災報知設備等の非常ボタン
「押すことねぇだろ」
と思った皆さん。
わたくしも思いました!!!!!!!!
でもですよ皆さん、もし今火事が起こったと想像してくださいね?
燃え盛る火の中、阿鼻叫喚の人々、その中からあの赤いボタンを押すヒーローが1人…
痺れません????
中二病を患ったことのある方なら1度は妄想するじゃないですか?
でも、押しづらいんです。
何故押しづらいのか、それは「平らな状態から下に押し込むタイプのボタンだから」です。
皆さんが想像するボタンって、例えば先述したゲームのコントローラーのように凸の形をしているものが想起されやすいと思うのですが、
例えば
・パソコンの電源(特にiMac)
・横断歩道のボタン
・リモコン(あまり使わない部分)
などは平らな状態にあるところから更に下に押し込むというスタイルを取っているんですね。
何故これが使いづらいのかというと、例えば凸の形のボタンであれば、それが盛り上がった形をしている分最終的に凸の部分にアプローチすれば良いので、
・腕を振り下ろす
・横から押す
・何かをぶつけることで作用点にかかる力の圧を増大させる
などの対策ができるわけですが、平らな状態のボタンだと、
・振り下ろしたら残るただの鈍痛
・上から押す以外の方法がない
・何かをぶつけたらその余波がその面全体に及ぶ
などデメリットと危険が目立つわけです。
・部屋のスイッチ
こちらはどのご家庭にも必ずある電気のスイッチです。
![](https://assets.st-note.com/img/1661938355239-jnR7Hn04WM.jpg?width=1200)
もちろん我が家にもあります。
こちらが使いづらい理由はシンプルに
高いところにある
というものです。
大抵の電気のスイッチは高いところにある物が多く、比較的新しい建物であっても低い位置に置いているものはそうそうありません。
高いところに物があるというのはボタンに限った話ではなくて、例えば
・お店の棚の高いところにある商品
・エレベーターのボタン(上階になればなるほど)
・映画館の一番前の席
なども大抵高いところにあって手に届かないわけです。
ここで言うホッシーにとっての高いところの基準を考えてみると、普段使っている机の高さが70cmほどで、ホッシーの腕力を加味するとだいたい1mを超えたら高いところということになります。
なので1mを超える場所にリーチする際は、人に頼むか、ボタンなら何か棒的なSomethingを使って押すといった方法を取るわけです。
これらからまとめると、ホッシーにとって押しにくいボタンとは
・平らな状態から下に押し込むようなボタン
・ボタンが固い
・左側にある
・高い場所にある
・出先などで凸凹した道に配置してある
ことになります。
意外と条件が多いなぁ…
押しやすいボタンとは
では逆にどんなボタンなら押しやすいのかということも考えてみる必要があります。
もちろん日常生活を営んでいる身としては、何もかもが使いづらいというわけではなく恩恵を預かっている物も多々あるわけです。
・マウス
日常的にパソコンを利用して仕事をしている自分にとってなくてはならないものが「キーボード」と「マウス」で、中でもマウスはとてもとても大切です。
マウスが使いやすい一番の理由、それは
押下する際に力を抜いていても作用点に力が加わる
という点です。
要はぶつけるように振り下ろして押してもちゃんと反応してくれるという感じです。
このぶつけるように振り下ろすという動作は個人的にとても楽な動作で、腕や指を上げる動作よりゆっくり降ろす動作の方が保持力が必要になるため何倍も力を使うわけです。
それをしなくても良いとなると途端に扱える物の母数が増えるわけですね。
・タッチパネル
IPhoneやiPadを始めとしたスマホやタブレットは使いやすいツールの内の最高峰だと思っています。
タッチパネルの最も良い点は、タップだけでなくスワイプや何本かの指でジェスチャーを送れることです。
パソコンのキーボードであればショートカットや外部ツールが必要になるものが、指先の動きだけで完結するのであれば作業量の効率が爆上がりするわけですね。
実際ホッシーはこうした執筆業をするときはスマホで作業しています。
こうした少ない動作でたくさんの機能が割り振れるというのはアクセシビリティの発展に於いて基礎となる考え方だなぁと思うわけです。
・ゲームセンターの格闘ゲームのボタン
これはもう完全に好みです。
緩衝材をプチプチするのが好きとかと同じ類のもの。
好き。ずっと押していたい。
ゲームしなくていいからこれだけ欲しい。
好き。
押しやすいボタンのメリットとデメリット
さて、ここまでで私怨もこもったボタンにまつわるエトセトラを書いてきたわけですが、「押しやすい」ということにはメリットとデメリットがあると思うのです。
例えばメリットを羅列すると
・少ない動作や筋力で結果にリーチできる
・様々な条件下の人々が利用できる
・行動と結果における選択肢の母数が増える
などが挙げられます。
他方でデメリットもあって、
・押しやすいが故に誤作動の発生に繋がる
・誤作動時のリカバリーする対応策が必要になる
・使いやすさによる利用頻度の高さにより、必要な時や緊急時に使用できない危険性がある
などを加味すると、押しやすいということが一概に良い事とはならないなぁという考え方もあったりします。
突然の宣伝
そういえばテクノツールでは先週新しいスイッチが発売されたんです。
こちらですが、「ウルトラライトスイッチ」でございます。
こちら、先述したマウスとタッチパネルの中間ぐらいの押しやすさで、ボタンのカチカチ感が好きな方にはたまらない商品だと思います!
こちらは3.5mmジャック端子なので、パソコン直刺しでも、テクノツールの商品であるFlex Controllerでも使用可能です!
![](https://assets.st-note.com/img/1661938782612-nyGouaEiF6.jpg?width=1200)
リストバンドバージョンも販売されるのでぜひチェックしてみてくださいね!
終わりに
論文っぽいタイトルの割にただただ主観をつらつらと書いただけの文章になりましたが、ボタン1つでこれだけのことを考えてしまいました。
いや、これでもまだ「ホッシーの筋力」「ボタンの配置状況」などのデータが少ないので堀り下げるには足りないのですが…
ここまでの文章を眺めてみて薄ぼんやりと思ったのは、「再舗装や新しい技術の導入と古いものとの関係性」みたいなところです。
技術革新が起こる度に我々の生活はどんどん便利になっていくわけですが、じゃあ革新していない古いものが淘汰されていくかというとそうではないのが生活です。
古いものも新しいものと同等の価値を持っているし、むしろ古いものを使う不便さによって身につく力もあったりするので、そこに慣れる必要も場合によってはあるなぁと思います。
それはそうとして、やはりこういうハンデを持った体で生きている分、「なるべく生活の中で『頑張る』という部分に割くリソースは少なくしたい」と思うので、引き続き生活の中に便利なボタンを取り入れたり待ち望んだりしているところです。
長くなりましたが今回はこの辺で!