【ICC FUKUOKA 2023レポート】競争より共創を、想像より創造を。【ホッシーの新米広報奮闘記 #27】
どうも、ホッシーです。
突然ですが、わたくしホッシーはフルリモートでお仕事をしております。
といった話は何度かさせてもらっていますが、そんな中でもたまに「出張」に行く機会があるのです。
前回は岡山県は津山市に出張に行きましたが、
今回は2/14〜16にかけて、ヒルトン福岡シーホークにて行われたICC FUKUOKA 2023の「デザイン・イノベーションアワード」にテクノツールが出展するということで、
福岡へ出張に行きました!!
ICCという、「ともに学び、ともに産業を創る。」をテーマに、各界のリーダーが一同に会して新たな共創を生み出していくイベントに出展してきました。
これが本当にすごい時間だったのです…!!
今回はそんな福岡での出展内容やその様子を、わたくしホッシーなりの視点からお届けしたいと思います!!
それではどうぞ!!
テクノツールの出展
今回の出展では、
「顎でゲームを操作するデバイスを展示すると共に、テクノツールが今後取り組んでいく雇用機会の創出についての紹介」
をテーマにブースを出展しました!
今回のブースはこのようになっていて、
この写真のようにスタンドに留めたジョイスティックを顎で操作しながらレースゲーム(マ〇オカート)を体験してもらうというものでした。
ですが、今回のブースで伝えたかったのは
「顎でもゲームできるんやで!!」
という話ではなく、
「こういったボタンやジョイスティックなどの入力デバイスを通して、今までだったら困難とされてきた重度肢体不自由者の就労や社会参加をもっと創りあげていこう!!」
ということだったのです。
現にテクノツールが出している「Flex Controller」ひとつをとっても、キーボードをアサインするアプリを通せばIllustratorやPremiere Proを使うことができるし、他にも「ZONO」のようなジャイロマウスや視線入力装置を使ってパソコンでの仕事、ドローンの操縦ができるのです。
ただ、この技術の転用先はまだまだ足り無いのです。
これがもっと広まれば、例え短時間であっても自分のやりたいことができるし、従来の選択肢の狭いワクワクのない障害者雇用に風穴を開けられるような仕事ができるかもしれない。
「だったらせっかくだし一緒に創りませんか!?」
というのが今回のテーマでした。
そんな中でわたくしホッシーは「審査員の方々やブースを見に来て下さった方々をマ〇オカートでコテンパンにしておもてなしする」という役割を仰せつかったわけです。※違います。
競争より共創を、想像より創造を
さて、ブースに立ってみて思ったことは、
「共に何かを生み出すバイブスのデカさ(自分なりの表現)」
でした。
ICCって本当にすごい場で、皆さん「一緒に何かを創っていく」というマインドで挑んでいらっしゃるので、僕らのお話を聞きながら
「なるほど、じゃあうちとはこういうこと出来そうですよね!後日時間取りましょう!」
とすごく前向きな姿勢でブースを見てくださったり、
「自分の知り合いでこんな人いるのですが、話合うんじゃないかと思うので繋げますね!」
など繋がりが網目状に広がっていく瞬間がありました。
普段であれば競争相手になっているであろう企業同士が
「今度一緒に何かしましょうよ」
と共創相手に変わったり、
「こういうことしたいんですよね〜」
と誰かが膨らませた妄想を
「じゃあ具体的な話進めません?」
と創造に変えていく瞬間が、わたくしが見たそれ以上に起こっている場なのだと思いました…!!
想像のための創造
今回様々な企業のブースの出展を見させていただいた中でとても印象に残った言葉がいくつかありました。
AIで農地を分析して、より手軽に土の状態を見るためのプラットフォームを開発した企業の社長は僕の目を見て、
「これは問題だと気づいてしまったからには、やるという選択肢しかなかった」
と真剣な目で仰っていました。
キャビアの親であるチョウザメの飼育をしている企業の方が仰っていた
「僕はキャビアを取るだけのために、チョウザメが捨てられるということが許せないんです。」
という一言は、本当にキャビアやチョウザメを愛していないと出てこない一言だと思いますし、「命を頂く」ということの重みを知っているからこその一言だと感じたのです。
また、野菜スープを出展していた企業の方が仰っていた
「いろんな説明をしながら『やっぱり土が大事なんだな』って、さっき気づいたんですよね。」
という一言も、常に野菜と向き合って「どうしたら美味しく食べられるか」「どうしたらより栄養のある野菜を育てられるか」「どうしたらより育てやすくなるんだろうか」ということを、ずっと、ずっと考えているからこそ出てくる答えだったのだと思いました。
この、
「どうしたらもっとよりよくなるだろうか」
「もっとこういう世界にしていきたいんだ」
そんな様々な背景から来る「強い未来への妄想」が、各企業の代表の方々を駆り立てて、そして何かを創造していくパワーになっているのだなと、自分の心の中にどっしり響いたのです。
障害を持って働くということ
もうひとつ、ICC自体と関わりはない部分で「働く」ということに関して、これはもしかしたら自分だけではなくて他の重度肢体不自由を持つ人の未来にも同じようなことが起こるのではないかと思ったことがありました。
テクノツールでは今、重度肢体不自由者を対象とした就労の機会を創出する取り組みをしています。
彼ら重度肢体不自由者が働くためにはどうしたらいいのだろうか、何が必要で、何をすればいいのかというのを、社長含め多くの方々が考えて動いてを繰り返しているわけです。
ですが、そういった動きの中で自分も働いているにも関わらず、こちらがやるべきことを怠っているなと感じる瞬間がたくさんありました。
例えばトイレ介助の問題。
普段の仕事であれば、家に長年携わっているヘルパーさんがいるので阿吽の呼吸でトイレ介助をしていただけますが、そこに慣れてしまったが故に
「当日説明すれば何とかなるだろう」
と楽観的に捉えていたのです。
今回は同行していた社員さんが
「ホッシーはもっと自分のことを説明する責任があるし、自分の判断だけで動いて失敗して、周りの人が受け持っている場が回らなくなるのを避けるためにちゃんと相談するべきだよ。」
と言って下さったおかげで気が付くことができましたが、今回のことだけでなくこれからも
「自分が働くためにはどんなことをしてもらう必要があって、どんなことを改善してほしいか、そのために自分や周りはどうしたらよいか」
という課題発見や解決能力をもっと身につけていく必要があると思ったのです。
ただ待つだけでなく、もっと自分から考えて、手を動かして、伝わるように説明したり、折衷案を考えたりするスキルを、少なくともわたくしはもっともっと身につけていくべきだと感じました。
終わりに
「デザインイノベーションアワード」ということで、審査員の方々からの投票があったのですが、なんと今回は
「ソーシャルグッド賞」
という我々が絶対に獲るぞ!と狙っていた賞を、ありがたいことに頂くことが出来ました。
やったァ!!!!!!!!!!
改めて、ICCという場は本当にエネルギーに満ちた場所で、皆さん本気で来ているのだとどの人との会話の中でも感じました。
それはきっと、代表の小林雅さんの人柄や熱量にあてられているからこそだということも、ご本人にご挨拶させていただいたときに思いました。
もっとこういう場にいたいし、もっといろんなカタパルトに参加できるぐらいの人間になりたい。
そのためにはまだまだ集積していかなければならない知識や経験や行動が、あまりにもたくさんあると実感しました。
ちなみにエビフライとボロネーゼ、鯛のカルパッチョが本当に美味しかったです。
それでは、今回はこの辺で!
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