初出版の絵本ができるまで
はじめましての皆さま、
お久しぶりの皆さま、
またまたこんにちわの皆さま、
イラストレーターのhossy nakkie(ホッシーナッキー)と申します。
只今、絵本制作のプロジェクトに参加させていただいており、
絶賛制作中でございます。
ここに至るまでの出来事は、
どれも欠かすことのできなかったことで、
一体どこからお話ししたら良いのやら、、、。
とにかく、この絵本作りに出会わせていただいたのは
運命のようにも、使命のようにも感じているところです。
まずは、「絵本を作りたい!」「絵本を作り続けていきたい」
と思うようになったきっかけからお話いたしますね。
妊活中、
通っていた産院の片隅に、
マガジンラックが置かれていて、
その中に、雑多に詰め込まれた本や雑誌の中に混じっていた
「子育てが楽しくなるちょっとした習慣」という本に目が行ったのです。
どんな内容か簡単に言いますと
「子育て中、絵本の読み聞かせを沢山しましょう。いいこといっぱいですよ〜」
というようなことが書かれてあったのですが、
私の中で、なんだかとってもしっくり来て、
以来、産院に通う時には
毎回この本を開き、
遂には自宅用に購入に至るほどに、読み込んでおりました。
この当時に「絵本、毎日読もう!!」
と、子供と絵本との日々を心待ちにしていた通り、
子供を授かってから、
毎日毎日読み聞かせをするようになりました。
絵本を読み聞かせしている時の子供の様子は
月齢によって様々で、
0歳の時は手足をバタバタさせながら、ニコニコ。
ズリバイができるようになった頃には、絵本を触りたくて前進。
手先を動かすようになってきた頃には、ページを自分でめくりたがる。
いずれの時期にも、我が子は絵本と共に成長してきました。
おしゃべりができるようになってきた頃になると
自分でお話しを作ったり、
ママにお話を作ってもらったりするのが楽しくなってきて、
絵本を開くことのできない
お風呂の中や、電車の中、電気を消した後の布団の中で
「のこぎりの おはなし して〜」
「びりびりの おはなし して〜」
という「想像絵本」のリクエストが出るようになりました。
大人側の想像力、創造力が試される難題も多く、
毎回毎回、頭をグルグルさせながら即興でお話を作ります。
適当にお話を作っていると、
ごくたまに(100回に1回くらい??200回に一回くらい??)
「お!!これは!!!」
と、自分でも良いと思う物ができたりして、
(すぐにメモしないと忘れ行く、、、)
「もしかして、絵本作れるかな、、、」
と、ふと思ったのです。
そして、その思いが積もってきた頃、
「絵本、作ってみようかな、、、」
という思いに至りました。
子供ができてから
「絵本」は、とても身近な存在。
なくてはならない存在になっていましたが、
それは、読む立場としての気持ち。
作る立場としては、
崇高な存在、
手の届かない存在に感じていて、
自分で絵本を描くだなんて、
ただの一ミリも想像すらしたことがなかったのです。
「絵本、作ってみようかな、、、」
と思ってから、
「どうしたら作れるかしら」と
近所の図書館で、
絵本の作り方や、絵本作家さんたちの本を探したり、
読み聞かせるために選んでいた絵本を、
勉強の視線で見てみたりするようになりました。
そんな日々の中、
図書館で、いつものように本をむさぼった後、
イベントチラシの挟まったラックを見ていたときに、
濃紺の背景にでで〜んと大きな三日月さんの横顔のチラシが
目に入りました。
それが、
「日産童話と絵本のグランプリ」
でした。
「これ、出したい!!!!」
と思うも、締め切り日は
3週間後。。。。
応募要項を確認すると
必要なページは
31ページ。
3週間で31ページの絵とお話、、、
無理だわ!!!!
それでも諦めきれずに、
頭の中では、
どんなお話だったら
限られた時間で描けるかな??
なんて考え続けていた数日後、
突然、
頭の中に、
すーーーーーっと
左から右へ線が引かれて、
その線の上に、
おじちゃんの姿が表れたのです。
「じーーーっ」と
孫を見ているおじいちゃんの輪郭。
お!!
これなら、3週間で、描けるかも!!
描こう!!!!
すぐに鉛筆と裏紙を取り出して、
頭の中のイメージをなぞるようにして
大急ぎでラフを描き出しました。
つづく。