第一回書店員が選ぶ絵本新人賞に応募した、その2
さて、運命の出会いを感じながら応募完了した
「書店員が選ぶ絵本新人賞」。
応募前に、
「コンペの応募は少し休憩しようかな、、、」
とゆるっと感じた通り、
家のことをしたり、
絵本と関係ない本をいろいろ読むことに。
そんな日々の中
「心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ」
という本に出会い、衝撃が走りました!
私は、戦時中を生きた祖父母とも同居していたのですが、
何か捨てようとすると、決まって祖母が
「もったいない」と言って、ゴミ袋から私の手元に戻してくるのです。
こうして育てられた私は、
「物を捨てるは悪」という意識が自ずと芽生え、
使わなくなった物や服は、
毎シーズンフリマで出店するか、誰かに譲るか、寄付するか
という選択をとり、
ほぼほぼ物を捨てたことはありませんでした。
そうなると、居残る物も当然出てくるので、
我が家の物入れには、次のフリマでの出番を待つ物たちで
溢れかえっていたのです。
これまでにも、「断捨離」や「掃除」関係の本はたくさん読んできましたが
読んでいる時はワクワクするものの、その気持ちで満足してしまったり
続かないことが多かったのですが、
この本は、半分も読まない内に
もう、手放したくて手放したくてウズウズして、
これまでの私史上、多くの物をゴミ袋に入れていったのです。
心の片隅には、絵本出版するために、
神にもすがる思いでいた、ということもあったのです。
そして、その翌日。
一通の電話が。
電話の相手は中央公論新社さん。
「書店員が選ぶ絵本新人賞」受賞のお知らせでした。
つづく