審査員直々、絵本講評会
自作の絵本を、審査員の先生方にアドバイスいただける…。
選ばれた受講者は、4名。
緊張した空気の中、
審査員の黒井健さん、篠崎 三朗さんが入室されてきました。
子どもの頃から読んできた作家さんが
目の前にいらっしゃる!!
緊張で、心臓の爆音が聞こえそうな程でしたが、
先生方は、
思いの外、親しみやすい空気感でお話ししてくださり、
アットホームな雰囲気の中、講習会が進んでいきました。
講習会では、
一人づつ順番に、応募作品を全ページ並べられ、音読していただいた後、
お二人の先生から、良いところ、改善すべきところなど、教えていただきました。
私が言っていただいたことは、
「タイトルが分かりづらい。もっと踏み込んでわかりやすく」
「線だけではなく、面で見せて欲しい」
「表情が乏しい」
「主人公の気持ちを感じさせて欲しい」
などなど、、、。
聞けば聞くほど、
「わたし、何で選んでいただけたのだろうか、、、!!」
と思うほどに、改善すべき点が溢れかえっておりました。
一語一句逃さんばかりに、必死でメモを取り続ける私。
黒井健さんは最後に、
「この作品描いた人、おじいちゃんかと思った!!
おじいちゃんのあったかい目線がいいな~。
これ、描き直して来年また挑戦して欲しい。」
というような事をおっしゃっていただき、
嬉しさで走り回りたい衝動にかられたのでした。
受講会の後、
引き続き授賞式、そして、ブッフェ形式の立食パーティー。
実は、密かに、今日のどこかのタイミングで
「受賞ではなかったけれど、手直ししたら出版できる作品ですよ」
なんてどなたかに言っていただいて、お話が進んで行くのでは、
なんて、図々しい妄想を引っ提げていたのですが、
実際には、回が進むごとに感じる、
「大賞」と、「それ以外」の空気の差。
「それ以外」である私は、とにかくこの時、
悔しさと恥ずかしさを感じながら、
早くこの場を逃げ去りたい様な気持ちになっていたのでした。
しかしながら、
またまた救っていただいたのは
黒井健さんが、言ってくださった言葉。
「また、見せてね、という意味での佳作」
絵本を、描き続けよう。
まずは、一冊出版するまで。
一冊出版できたら、二冊目を出版するまで。
二冊目を出版したら、年に一冊は出版できるようになるまで。
そして、自宅の本棚全部、
自作の絵本でいっぱいになるまで、、、。
続けよう。
この日から、
絵本作りの日々がはじまったのでした。
つづく。