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18年間の同居生活に終止符を打った話

「うちは同居はないから」

結婚した時そう夫に言われたはずなのですが、気づけば姑との同居生活は18年になっていました。

一回り年上の夫の母親は、御年86歳。
ケアマネさんに「(姑)さんはプライドが高いので」と言わしめる性格の彼女との同居生活は、腹の立つことの積み重ねで。

でもまぁ私も年を取るごとに強くなりまして、ここまでやってこられました。
夫よ、感謝せよ。

無年金の身体障害者

姑はいわゆる無年金。年金をかけていなかったのですね。
経済的にかけられなかったようです。

夫が大学生の頃、骨肉腫で片足を失っております。
夫曰く、元々豊かではなかった生活にさらに入院費(差額ベット代が大変だったとのこと)で、夫も借金を背負ったそうです。
「死ぬよりいい」と思ったとのこと。
そのおかげで今も苦労していると思うと、夫の人生ってなんだったんだろうと思ってしまう。

「脚を2回、肺を4回切っている!」と自慢げに話しておりましたが、最後に肺がんを切ったのが同居前のこと。その後は病気もせずピンピン長生きをしております。
人ってなかなか死なないものですね。
反対に舅も一緒に同居を始めたのですが、こちらは同居半年でぽっくりと。
人ってあっけないものですね。

さてさて。
無年金なので、当然生活費はこちらもちです。
娘(夫の妹)にもちょいちょいお金をもらっていたようですが。
夫にも娘にも「病院に行くから金をくれ」と無心をし、病院どうだった?と聞くと「は?病院?そんなもん行ってないわよ」。
小学生か?w
そのお金は何に使うかと言うと、食べもしない、やっすいお菓子に。
食べないくせに買ってくる。
それを孫(うちの子たち)に「こんなもん、おいしくないけど」と言って押し付けてくる。その言い方よ。
どうせならおいしいものくれよ(笑)

そんな気の強い姑ですが、身体はそれなりに衰えており。
下の失敗も多々起こすように。
あ、プライドが高いので、絶対に紙パンツを履きません。

施設に預けたりしたいところだけれど、今の我が家にそんな余裕はない。
相談した方に言わせると、我が家は「中途半端な貧乏」なのだそうです(笑)

コロナ禍以降、仕事がうまくいかない夫。
休みの日に家にいると、母親から「あら?仕事クビになったの?」と言われ。
疲れて帰ってきてるのに何度も呼び出されては、わけのわからないことを言われたり。

一生懸命面倒見てきたのにね。

積もり積もるものがあったのでしょう。

あー!!!頭がおかしくなりそうだ!!!!!

あ、この人壊れる。
そう思いました。

私も、いつ粗相をするか、いつおかしなことを言い出すか、家にいてもちっとも気が休まらない毎日。
姑の部屋のドアが開くたびに心臓がバクバクし。
車いすの姑がいるせいで今の家から引っ越しもできず、いまだに受験生の娘にちゃんとした部屋を与えてやれない現状にもイライラが募り。

「私たちがこんなに大変な思いをしているのに、(夫の妹)さんは何も知らないのがなんかムカつく。」

夫は一度だけ妹に💩漏らしたことは言ったらしいのですが、知らないでしょ?💩漏らすとどんなことになるのか。
こどものおむつ替えると違うのよ?
漏らしてることに気づいてないから部屋の中からトイレまで💩を引きずり回して、床に💩塗り込み状態なのよ??
そのくせ言っても言っても紙パンツ履かないんだよ???

とにかく現状を知って欲しい。
私たちの苦しさを知って欲しい。

頭が不安と不満でいっぱいになった私は仕事中の夫に「妹さんに現状をLINEするよ?」とLINEしました。
すると「おねがい!」とのLINEが。
そう返事が来ると思わなかったのでちょっとびっくり。
いやいいよ、とか言われるかと思った。
LINEだと素直になれるのかもね。
LINE便利。
LINE様様。
サンキューコニー。

すぐLINEしました、妹さんに。
「夫がおかしくなりそうです。一家崩壊しそうです。」
ちょいとオーバーに伝えたところ、「遅くなるかもだけど今日行きます」との返事が。

妹さんはいい人です。
でも現状を知らないんです。
なぜなら姑は娘の前ではしゃきっとスイッチが入り、なんかカッコつけるんです。
しかもいつも外で会うので、わからなくて当然。

💩がついてるのに絶対変えたがらないシーツを変えてくれとか、息ができないくらいの部屋の異臭の原因を探ってくれとか、我が家で一番広い8畳の部屋をあてがってるにもかかわらずあちこちに物をつっこみ過ぎてカオス状態だけど嫁が手を出せない領域なのでなんとかしてくれとか、長文であれこれLINEで伝えたのでびっくりしたんだと思います。
え?お母さんそんなことする?みたいな信じられない部分があったはずです。
ええ、するんですよ。

とりあえずその日に来てくれて、初めて私から現状を話しました。
後日シーツも変えてくれました。
感謝。

事態が急展開する

妹さんが来てくれた翌々日、ケアマネさんに相談に行きました。
すると毒舌ケアマネさんから、

「いい解決策が見つかりました!これしかないです!」

提案されたのは、ヘルパーさん常駐のアパートでした。

姑は無年金です。
なのでなんとか生活保護を受けさせられないかと、市に何度も相談してきました。
しかし我が市の福祉課は、Yahoo!ニュースにも載っちゃうくらいヤバいところ。
世帯が一緒だとダメだと言われたので世帯を分けたけど、同居してるならやっぱりダメだと。
生活保護を受けるには別居するしかない。でももうさすがに一人で食事を作ったりはできない。
詰んだ。
生活保護受けさせよう計画は、先に進めず頓挫していました。

そこに「こんなアパートがあるんです」と紹介されたのがここ。
とても古いアパートなのですが、

・ヘルパーさんが常駐
・ケアマネさんも毎日いる
・食事は安否確認を兼ねて3食宅配

私たち家族のようにお金に困っている人のためのアパートを見つけてきてくれたのです。

生活保護さえ受けられれば、その先の選択肢もまた増える。

幸い姑はほぼ毎日ひとりで車いすで散歩に出かけて外で嫁の悪口を言ってくるくらいには元気。
粗相はするものの、自分でトイレにも行ける。
別居するなら今しかない。

妹さんに話し、妹さんも同意。
夫と妹さんから姑に話し、姑も同意。
たぶんよくわかってなかっただろうけど、姑は「娘の前では物分かりのいい母親」ですから。

そこから休みのたびに妹さんに来てもらい、引っ越しの準備。
嫁には手を出せない領域なのでね(笑)

夫も休みはすべて引っ越し作業に費やして。

そしてカーシェア借りて引っ越し。
姑との18年間の同居生活に終止符を打ったのでした。

妹さんに訴えのLINEをしてからちょうど1ヶ月。
あんなに出口がないトンネルだと思っていたのに。
あの日から1ヶ月で決着がつきました。


姑が引っ越して10日。
未だに姑がいるんじゃないかと思ってドキッとしますが、いない生活に慣れてきた気がします。

さて次は生活保護の申請。
ここさえクリアできれば!!
姑が申請に行くのは無理。
となると、夫が行くのがいいのか、妹さんが行くのがいいのか、私が行くのがいいのか。

でも私が何かすると絶対ダメ出しされるから、私は絶対にお断りいたしたいところ。
てことで、どうか夫が福祉課でキレませんように(笑)


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