FP1級実技試験(きんざい)の学習方法
FP1級実技試験(きんざい)の学習方法について、僕が実際にやった勉強方法、そしてどういった対策が必要なのかを個人的見解をもとに書かせていただきます。
僕が受験した2024年6月16日のレポートについては、あらためて書きたいと思います。
得点は137点で合格でした。
まずざっくりとした感想ですが、個人的には学科試験よりもきつかったです。
実技試験の合格率は80%台ということで高めに見えますが、内容は学科試験以上に高度で、知識以外にも様々な能力が要求される試験でした。
また、受験者数が少ないからか情報も少なく、「面接試験」であること以外何も知らない状態で申し込んだため、情報収集からスタートしました。
Xを活用し情報収集すると、TAC出版の実技対策精選問題集、通称「茶本」を中心に学習している方が多く、最初にこれを購入しました。
冒頭で試験の内容や要点がまとめられており、学科試験以上に細かい論点が問われる試験なんだろうなと感じました。
僕はどんな試験でも、まずは過去問を見ることを優先しています。敵が分からないと戦えないし、勉強方法や計画を決めることもできないからです。
そして過去問を見た結果、絶望しました。
15分でこんな複雑かつ長文の設例を読み、瞬時に問題点や方策を立案し、面接官から矢継ぎ早に質問されることに回答する…こんなん無理でしょ!笑
難関試験である学科試験を突破するために、かなり勉強をしたつもりでしたが、今のままではまるで歯が立たない。
これは相当しんどい試験であると、最初の時点で思いました。そして実際そうでした。
まずは早急に勉強方法と計画を決めて、本格的に取り組まなければたとえ合格率が8割を超えていても合格できない試験だと感じました。
勉強方法
最初にざっくりと勉強の計画を立てました。
この時点では、まだ使う教材や勉強方法が確立していません。
そのため、まずは1級学科レベルの知識の維持と、具体的な勉強方法と使う教材を決め、GWまでには実技試験に必要な知識のインプットを完了させることが目標でした。
GW後は実際に模擬面接を実施し、本番を想定した練習を繰り返していく予定です。
先ほども紹介した茶本ですが、論点が非常に細かく書かれており、知識を網羅するには確かに適していると思います。
ただ、いきなりこれを使って勉強するにはあまりにもハードルが高いと感じました。読んでいても、あまり頭に入ってこないのです。
そこで、他に何か教科書的な本がないのか、Xで調べました。
そして、くすもとFP事務所さんの「FP1級実技試験完全ガイド」を見つけました。
この本ですが、めちゃくちゃ分かりやすいです。
インプットについてはこの本ですべて完了させました。
なんなら、教材はこれ一冊でもいいのではないか…?と思うレベルです。
実技試験で問われる論点で分かりやすくまとめられており、論点ごとに実際の試験で問われる質問とその回答まで書かれています。
この本に書かれていることをすべて覚えれば合格できると確信し、徹底的にインプットしました。
そこで使ったのは、「Anki」というアプリです。
いわゆる単語帳アプリですね。これに、完全ガイドに描かれている論点を入れ込んでいき、質問を表示させてそれをすぐ口頭で答える練習を毎日繰り返しました。
最終的には、質問が表示されたら頭で考える前に口が動くレベルまで追い込めました。ここまでできたら、インプットとしては十分だと思い、いよいよ過去問を解きながら模擬面接で練習をしました。
過去問は実際の試験と同じ形式でやりたかったため、きんざいホームページからA3用紙で印刷し、時間を計測しながら設例を読み、15分でメモをする練習をしました。
メモについては、せいの先生の動画を参考にさせていただきました。
メモが終わったら実際に質問を回答する練習をするのですが、くすもとFP事務所さんの「FP1級実技試験過去問解説」を参考にし、こちらも書かれている質問と回答をすべてAnkiに入れ込み、すべて自分の言葉で回答できるまで繰り返し練習しました。
直近3年分の過去問をすべてAnkiに入れ込み、繰り返し回答練習をしていくことで、ようやく試験の概要が見えてきました。
先輩方のnoteも参考にし、書かれている質問を自分の言葉で説明か確認しました。
並行して、模擬面接も受けました。繰り返し練習していた甲斐あって、最初の時点でそこそこの手ごたえを感じました。せいの先生や先輩方にご指導いただき、さらに知識を深めることができました。
あとはもうひたすら繰り返し練習です。
ただ、やはりずっと喋っているものですから、途中で喉を壊しました。
本番試験で声が出ない状況になるのはまずいと思い、最終月である6月はなるべく短時間でやるように心がけました。
学科試験のように、1日8時間以上集中して勉強する、みたいなことができないのはもどかしかったですね。
また、実技試験の勉強は想像以上に体力を消耗しますので、体調も崩してしまいました。
これから実技試験を受けられる方は、体調だけは特に気を付けてください。
思った以上に大変な試験なので、無理のない勉強計画で取り組まれることをおすすめさせていただきます。
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