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庚申信仰

八坂庚申堂

見出しの画像は、庚申(こうしん)信仰の中心地で、昨今フォトジェニックスポットとして話題の八坂庚申堂です。画像出所:トラベルJP  https://www.travel.co.jp/guide/article/4578/。

八坂庚申堂では、庚申信仰オリジナルとされる青面金剛が本尊で、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿も祀られています。猿は、庚申の使いです。堂では、カラフルな布地で作られた「くくり猿」に願い事を書いてつるします。「くくり猿」は、猿が手足をくくられて動けない姿を現しています。欲を抑えるという意味があります。庚申信仰の禁忌から来ているのでしょうか。欲を抑えて、願い事をかなえるというのは、興味深いですね。

下の画像は、その三猿です。画像出所:360@旅行ナビ https://www.360navi.com/27kyoto/01higasiya/07koushin/

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庚申信仰

庚申信仰は、道教から来ていると言われます。道教によれば、60日に一度訪れる庚申の日は、不吉なことが起こる日となります。この日に禁忌(きんき)行事を行うことで、難を避ける意味があります。具体的には、その日に徹夜して眠らず、身を慎めば長生できると考えられました。

それでは、なぜ、庚申の日が不吉なのでしょうか。これは、三尸(さんし)と呼ばれる虫が原因となっています。人間の体内には、三尸と呼ばれる2寸ばかりの三匹の虫がいるとされています。三尸のうち、上尸は頭に、中尸はお腹に、下尸は足の中にいます。三尸は、人の寿命が尽きることを望んでいます。なぜなら、人が死ぬと三尸は、体内から出て、自由になれるからです。この三尸が、体内から抜け出ることができる日があります。それが、60日に一度めぐってくる庚申の日で、人が眠ると、三尸が抜け出し、天帝にその人間の罪悪を告げ、その寿命を縮めようとします。そのため、庚申の夜は、眠らずに過ごす必要がありということです。

下の画像は、三尸です。画像出所:コトバンク https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E5%B0%B8-513506

三尸



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