宰相と国葬

国葬反対だが、安倍氏は志を有していた点で評価に値する宰相であり、死して大きな宿題を残したと考えるべきで、国葬であるか否かはもはやメディアのネタでしかない、との意見に対して反論。

然りともいえますが、政治はやはり結果責任であると思います。我々は立派な宰相をもって滅ぶよりは、見識もない宰相によって生き延びる事を是とするものです。

宿題の解き方も色々です。安倍氏のように、三本の矢を謳いながら、肝心の成長戦略で無策ともされた人よりは、志は低くとも、馬鹿にされることでかえって抵抗勢力を油断させ、まんまと規制緩和をやり遂げるような宰相に、岸田氏がなりおおせたら、と考えないでもありません。

私も国葬であるか否かは、もう問題ではないと思います。がしかし、それはもはや、つまらぬ「メディアのネタ」であるのではなく、世界に向けられたものとして、やはり、この国の品格に関わる出来事となることでしょう。