媚び諂ふ卑き人
不肖、僭越ながら何度か告白されたことがある。
明るい声、蕩けた目、赤らむ顔。
媚びた口調、媚びた眼付、媚びた表情。
媚び諂う様を装いながら、
自分の欲求を突き付けてくる。
ありがたいという気持ちが産まれないでもないが、
居心地が悪いと言うか、気色が悪いと言うか。
感情の前に本能が拒絶感を示してしまう。
謎に媚びてくるおばさんはもっと駄目。
教育ママが世界で一番苦手。
小さい頃は比較的勉強ができて大人しかったばかりに、教育ママの格好の餌食だった。
勉強すごいんだってね、羨ましいわぁ♡
塾とか行ったり特別なことやってるのぉ?♡
宿題しかやってないです
ほかは友達と遊んでるかゲームやってます
フーンソウナンダ(参考にならねぇな、けっ)
勝手に期待して
勝手に媚びて
勝手に見限って
勝手に失望してくる
世界一姑息で
世界一横暴で
世界一気色悪くて
世界一嫌いです
ああ、反吐が出そう。
弱き小童から搾取して自らの欲望を叶える手段が媚びることなのだ。媚びとは私から何かを奪わんとす無意識の脅迫行為なのだ。加えて脅迫の自覚がない場合も多いのも極めて厄介。キマりきった宗教信者かネズミ講の下位層よろしく、正義たる自分の善意を押し付けてくる。
私がひねくれているだけかもしれないけれど。
媚び諂われて気分が良くなる人というのは少数派ではないだろうか。媚びてもいいことないんです。
ところがどっこい。
最近ちょっと他人に媚びている気がします。
あんなに嫌悪していたのに。
以降無闇に媚び諂わないよう気をつけようと再認識した次第。
え、キャバクラとか風俗?
いっぱい媚び諂ってもらって構わないよ。
だって、金払ってるし。
そこに誇りがあるもの。
終わり。