闇に縋る_前編 ~鷲巣麻雀 明鏡の戦~
雀魂の期間限定イベントで実装された鷲巣麻雀と闇麻で遊んだ日記。 前編
夕方ごろ、高校からの麻雀友達のマチからメッセージが入った。
下記のURLと共に「やりたくない?」の一言。
やりたいと一同。
今日行ける?とマチは続ける。
いつでも行けるよと私は返した。
同じく麻雀友達のホチとミナトは「遅くなら…」と。
大学に入ってから年何回か集まって、
4人でずっと麻雀を打ってきた気のいい友達である。
明日は祝日とはいえ全員もう社会人で働いている。
しかし、そんな急な召集にもかかわらず鷲巣麻雀大会は夜10:30から開催された。
とりあえずミナト以外の3人が集まった。
ホチ、マチ、私は同級生である。
気づけば10年来の仲だ。
(因みにミナトは1個下)
軽く近況を報告する。
マチは福岡に転勤になって1年が経つ。
大きな動きと言えば彼女と同棲を始めて、そろそろ結婚が秒読みらしい。
正月には向こうの実家に挨拶に行くという。
近しい友人の結婚は始めてだ。少し高揚した。
私は論文が1本出た。終わり。
ホチは相変わらずイカれていた。
とりあえずはみんな元気そうで何よりだ。
。。。
ミナトが来ないので、待ちがてら一人ずつガチャを回していくことにした。雀魂は現在アカギ(ついでにマミヤ)とコラボ中で、プレイアブルキャラクターとしてアカギと鷲巣が景品となっていた。これは欲しい。
ちなみに雀魂のガチャはピックアップが当たる確率がショッぱいことで有名だ。
とりあえず1800円課金したホチから10連を回していく。
ガチャには「梅」と「竹」の2種類があった。
両者の違いは出現するプレイアブルキャラクターの違いで、「梅」は男女両方、「竹」は男性のみとなっているようだ。
ホチは、女に囲まれて「梅」はおそらく居心地がいいだろうという理屈(?)で「竹」を選択。
まずいきなりアカギコラボの上がり時のエフェクト「ざわざわ」を引き当てる。ホチはなかなか豪運の持ち主で決めるときはバシッと決めてくるところがある。が、その後は「血液リーチ棒」を引いた程度でおしまい。コラボキャラには手が届かず。
続いてマチ。こいつも「竹」を選択。
とりあえず「ざわざわ」と「血液リーチ棒」は引いていく。そして、ガチャ画面の様相が変わる…確定演出である。アカギか!?
…鷲巣だった。
しかし、10連でしっかり引いていく辺り。マチは手堅い打ち手だが、今日のマチはさらに運も乗っていくという予感があった。恐ろしい。
そして私の番。
20連のため3600円を課金した。
あえて「梅」を選択した。
結果は、惨敗。
キャラクターはおろかコラボアイテムさえ引けない為体(ていたらく)。
これはまずいと流れを断ち切るため「竹」を回す。
辛うじてコラボ雀卓は引いたものの、それ以外は惨敗。
幸先は宜しくない。
これもいつも通りさ。
。。。
まだミナトは来ない。
奴が来るまで、練習もかねて先に三人でノーレート鷲巣ルールで始めることにした。
鷲巣麻雀はアカギに登場する特殊ルールであり、作品内では血液をレートとする文字通りの命を懸けたイカれたゲームである。
(ノーレートで鷲巣麻雀とは、、、)
それをモチーフとして一部ルールを改正したものが期間限定で遊べるというわけだ。このルールについて簡単に説明する。
・各種4枚ある牌のうち、3枚が透明になり1枚のみ通常の牌になる
・赤ドラなし
・ダブルロン、トリプルロンは上家優先
・自動理牌をONにした場合、プレイヤー視点では手牌は通常プレイと同じ並び順になる
・プレイヤーの理牌(自動又は手動)は他のプレイヤー視点では視認できない
・他のプレイヤーの透明牌は常にすべて片側に集中して並ぶように見える
・副露を行う際は透明牌・通常牌どちらを使用するか選択可能
https://mahjongsoul.info/2021-10event/
つまり、牌の3/4は透けているのでほぼ手牌が相手に見えてしまう。
よって、見えない牌をうまく織り交ぜながら当たり牌が割れないように手を進めていかなければならない。
おのおのルームに入室。
4人目にはミナトの代わりにCPUを据える。
―半荘、開始。
そこにはー
ー透明な世界が広がっていた。
(画像は牌譜)
なるほど。
理牌しても、相手からは不透明な通常牌は右側によって見えるのか。
一見して異様な世界が広がっていたのだが、
実際にやってみるとやはり通常の麻雀とは全く勝手が違っていた。
透明牌から相手の状況を把握し上がり牌を推理しながら、
いかに不透明牌で上がり牌を隠すかという部分がミソとなる。
ほぼ、4人分の手牌に気を配りながら手を進めていかなければならない。
圧倒的な情報量による脳の圧迫感は異様だった。
私の手が分かりやすいからか、普段からマチホチには上がり牌を見破られがちなのだが、透明牌は必要以上に私の手を透けさせた。
彼らの歯牙にかけられて、もはや私の手牌は丸裸にされたも同然だった。
しかし、それは逆も然りで私も相手の手牌が透けるので、むやみに振り込むことはほとんどなかった。
大きな動きは無く、序盤は凪いでいた。
だんだんと慣れてきて、不透明牌で上手く手を隠せるようになってきたところで状況は少しずつ動き出す。
初めに順応したのは、やはりマチだった。
不透明牌をうまく筋に絡めてひっかける。
ちまちまと点数を稼いでいき、気が付けば48000点の一人浮きだった。
この回はマチの策略に引っかかったホチが珍しく最下位。
(最下位が多いのは私とミナト)
私はほぼ上下なしで23000で2位だった。
悪くない。
そう。
ノーレートならば、いつも私の戦績はあまり悪くない。
。。。
ちょうど最初の半荘が終わったところでミナトがやってきた。
ホチ、マチ、ミナト、それから私。
やっと全員揃った。
ここからが本当の麻雀だ。
友よ、存分に殺し合おうではないか。
。。。まあ、大体は私がぼっこぼこに殺されるだけなんだけどね。
思いの他長くなってしまったので今回はこの辺で。
続く。
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