「鋭角、45度」2023年4月22日
マジの野生のチューリップ(スピッツ)
琵琶湖のほとりに野生種のチューリップが咲いていた。町中の花壇などで一般的に見られる種類が丸っこくてヤワヤワしているのに対して、野生種は全体的にシャープな雰囲気を醸し出している。
通常種が角のとれたiPhoneだとすれば、野生種は角ばったAndroidだ。一般ウケはしないが、彼の魅力は我々しか知り得ない。いつも心に鋭角を作って、斜に構えた態度を持っている。決して声に出して挨拶はしないが朝にマンションですれ違うおばさんには必ず一礼して過ぎ去るし、図書委員の係をサボったことは一度もない。我々は知っている。
山口一郎さんがYou Tubeで昔に一人で夜釣りをしていたら職質された思い出を話していた。
そういえば、私も似たような体験がある。
高校生の頃、オーストラリアでの修学旅行(リッチだね…)の帰り、空港の保安検査場でのことだ。
引率の教員に従って、他の生徒と共に検査場に列を作って待機していたのだが、なぜか私だけ空港のスタッフに引き抜かれ、丸いガラスケースに覆われた全身スキャン可能なゴッツイ検査機械へ通されたのだ。その後、身体検査を施されて不審物を隠し持っていないか全身を再度くまなくチェックされた。
いや、別に似てないなこれ。
山口さんの場合は「夜中」「一人」といった怪しい条件が揃っていたために職質されたが、私の場合は他の学生と共に並んでいたのに、一人だけ連れて行かれた。
そんなに挙動が不審だったのカナ…
テロでも起こしそうに見えたカナ…