#24 A Night In Tunisia ( Art Blakey Quintet ) 〜優等生的な“チュニジアの夜”〜

今回ご紹介させて頂く曲、演奏は次のような方に(もしかしたら…)オススメです。

☑️トランペットがお好きな方で、周囲から真面目と評価されてるような方

☑️どちらかと言うといじめられっ子で、そのストレスを発散させたくてウズウズしているような方

☑️先に紹介させて頂いた“マンテカ”の連続投稿をご覧になって頂いた方で、食傷気味という方(←すみません…。)


今回ご紹介させて頂く“A Night In Tunisia”(以下“チュニジアの夜”)はアート・ブレイキー(以下、ブレイキー)というジャズ界を代表するドラマーをリーダーとするクインテットによる演奏です。

まずはブレイキーについて少しご紹介をさせて下さい。

ブレイキーはこの演奏の後にジャズメッセンジャーズというクインテットを正式に結成するのですが、このジャズメッセンジャーズ、その後の多くの優秀なジャズミュージシャンを輩出するバンドとなりまして…ジャズ界の、いわば、学校のような役割を果たすバンドとなります。

名演も数多く残すことにもなります。

その校長こそ、アート・ブレイキーなのです。

ブレイキーの生い立ちは決して裕福なものではなかったらしく、本人曰く、独学、自己流でドラムを練習、習得していたそうです。(←ドキュメント映画で述べていました。)

別のエピソードでは最初、ピアノを演奏していたとか。ですがその演奏がとても聴けたものではなかったらしく、呆れた聴衆から非難を浴び、「ドラムでも叩いてろ!」と言われたのがきっかけでドラムを演奏するようになったとか…。

メンタル強いなぁ…なんて思います。

そうした努力が実り、ディジー・ガレスピーなどの多くのジャズミュージシャンの目に留まるようになり、有名ミュージシャンの元、演奏できるようになったブレイキーはメキメキと腕を上げ、引っ張りだこになったそうです。

ブレイキーはとても優しい、温厚な性格であったという風にも聞いたことがあります。

私の好きなエピソードとしては、日本のジャズフェスティバルにゲスト出演した際、日本からのあらゆるおもてなしに、尻込み?と言えば良いのでしょうか、怯んでしまったというのがあり、そこで…、

「俺は黒人だぞ。」

と話していたそうです。

謙遜?それを通り越して卑屈?と言ってはオーバーなのでしょうか?

私はこのようなブレイキーの態度を知った時、安っぽいかもしれませんが、涙が出てきました。

黒人差別の色濃く残る時代背景が思い描かれ、そのような差別される環境下でも、その相手を責めることなく、ひたむきにドラムに打込む…そんな姿…と言えば良いのでしょうか?が想像されてしまい、胸が痛くなる感覚を覚えるのです。(←こんなこと言うのも一つ間違えれば差別なのでしょうか…。むずかしい…。)

バンドメンバーに対してあまり指図することなく、背中で語りかけるようなバンドリーダーというのも納得させられます。



…、

だめですね…。毎度のこと、ハナから熱くなってしまい…、



次に今回、今回トランペットを奏する、これまた夭折、伝説のジャズトランペッター、クリフォード・ブラウン(以下、ブラウニー)について少しご紹介させて下さい。

ブラウニーについてはまた別の投稿で大々的にご紹介させて頂きたいと考えております。これまた、人間的に、素晴らしいと思えるトランペッターなのです…。ウズウズ…。

ブラウニーは僅か25歳の時、不運の事故で生涯を閉じることになってしまう稀代の天才トランペッターでありまして…。そんな彼、当時ジャズミュージシャン達に蔓延していた酒、タバコ、…そしてドラッグに一切手を染めず、(←この辺の当時のジャズミュージシャン達の背景もまたご紹介させて頂きたいです…。ふつふつ…。)大成した、非常に、人格的にも優秀なトランペッターなのです。

聴いて頂いていかがでしょうか…?

トランペットをよく知らないという方でも、もしかしたら、どこか凄いところ感じて頂けるのではとも思いまして…。(そんな方、是非お友達に…。)

私、始めて聴いた時は、既にラッパ経験者だったのですが…、指どーなってんだ?といった感じでした…。

実際、このライブ会場で生で聴いていた聴衆の中でも、食事をやめ、フォークを落とす人までいたとか…。(←後付けとかは言わないで下さい。)

ともかく、これまた衝撃だったのです。



ここで本演奏の聴きどころなのですが、最後のブラウニーによるカデンツァ(←要は曲を締めるソロ?とでも言えば良いのでしょうか?)なのです。

ここをボリューム上げて、耳を澄ませて聴いて頂きたいのです。

カチカチカチとクリフォードの小気味の良いフィンガリングが聴こえてくるのです。

も〜◯ク打っておかなきゃ出来ないのでは?(←酷い…ですかね。)というような鮮やかさがヒシヒシと伝わってくるのです。たまらないのです。

他にもルー・ドナルドソンのサックス、もう一人のリーダ格、ホレス・シルヴァー、この歴史的名演の流れを生み出したと言っても過言ではない、と思うカーリー・ラッセルによるベース…それぞれのメンバーにスポットを当てたくて仕方ないとこなのですが…。

やはり私は凡人…。

そろそろ疲れてきてしまいました。

今回はこの辺りで締めさせて下さい…。



ここまで、このような一人で盛り上がってるだけの記事、お読みになって下さった方、貴重なお時間割いて頂き、誠にありがとうございます。

…、

…よろしければ、“スキ”頂けると嬉しいです。

…、

一通り語り終わったらやっつけに入るような語り口…、いけないと自覚しているつもりなのですが…、すみません。

疲れに勝てません。

自分に勝てません。

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