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自然農法の畑づくり(不耕起栽培)

2022年1月30日 畝作り

4m x 1.2m の畝を作ります。
畝高は10-15cm 周りを掘って、畝に土を載せます。
不耕起栽培なので基本的には耕しません。作土層(表層10cm)にレーキをかけ、できるだけフラットにします。


その上に細かく裁断した草を載せます。

家族みんなで手分けして草をかき集めます。

できるだけたっぷり載せた方が、土壌菌が活発に活動し、よりよい土壌になります。

フカフカの草ベッドが出来ました!

草は、その圃場にあるものがベストです。
(ちなみに野焼きは土壌表層の細菌を死滅させてしまうので厳禁です。)

【作業風景】タイムラプス


2022年3月16日

種床(たねどこ)の温床作り。

これから30種類の野菜を作っていく上で、最も大切な種床を作ります。
今日はポカポカ陽気ですが、まだまだ気温の低い日もある冬なので、蒔いた種がよく発芽するように、温床(発酵熱で常に温かい状態の種床)を作ります。

長さ150cm x 幅75cm x 深さ30cmの穴を掘ります。3人がかりで30分、割と時間がかかる。

稲藁も米ぬかも、昨年自作した無農薬米のものを使います。
最近は、無農薬の米ぬかも結構な値段がしていて、1kgで¥1,860もします。

丹波篠山の無農薬米ぬか。¥1,860/kg


なぜ、無農薬の稲藁と米ぬかが必要か?

実はこの後に麹(こうじ)菌を使って、糠麹(ぬかこうじ)を作るのですが、慣行農業の稲藁だと稲コウジ病を防ぐために殺菌剤が散布されていて、これが麹菌の発酵を阻害しちゃうんです。

稲コウジ病。
菌糸の塊が黒くなったモノで体に害はないが、見た目が悪いため消費者から倦厭される。

そもそも稲コウジ病の発生原因は、窒素過多、つまり化成肥料の入れ過ぎなんです。だから、自然農では発生しない病気。

これも、肥料→農薬→肥料→農薬の悪循環モデルですね。。汗


さて、種床づくりに戻ります。

底に敷き詰めた稲藁に米ぬかを撒いて、その上に白菜の残渣をまんべんなくおきます。この白菜が、麹菌のエサになります。
さらに、稲藁→米ぬか→白菜と3度重ね、ミルフィーユ状に仕上げます。

稲藁→米ぬか→野菜クズを3層重ねて行きます。

その上から、水をたっぷりとかけて上から踏みしめます。
水が少ないと発酵熱が上がらないので、ヒタヒタになるまで浸します。

水をたっぷりかけながら、踏み込んでしっかりと浸します。

スノコに油紙を貼ったお手製のフタを被せて完成です。
ビニールのフタだと密閉しすぎるので、温度が上がり過ぎてしまうのです。
ほどよい通気性がある油紙なら、蒸発した水分を上に逃してくれます。

油紙とスノコでつくったフタを被せます。
防虫ネットとビニールを被せて完成!

防虫ネットをしっかりと張った上に、ビニールを被せ、温床ハウス完成です。

しっかりと温度管理、特に日中に気温が上がり過ぎないよう気をつけます。

気温と地温を常に管理。特に日中気温が上がり過ぎたら、ビニールの裾をめくって風を通します。


これで、2日間様子を見て、3日目に起爆剤(米麹菌)を投入します。


2022年3月21日

記録的な日照りで水不足が懸念されてましたが、一昨日の大雨でかなり息を吹き返しました。

今日はいよいよ起爆剤の糠麹(ぬかこうじ)を投入します。




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