わたしからみた母
母は71歳。
とにかくパワフルな人。
仕事も家事も全力でする。
私が幼稚園の頃から、
パートをしていて、
現在も介護ヘルパーとして
在宅の利用者で生活介助をしている。
ここまでたどり着くまでにも
いろいろな仕事に就いていた。
40歳手前で運転免許証を取り、
50歳ごろに介護ヘルパーの資格を取り、
60歳過ぎには介護福祉士の試験を
受け続けていた。
仕事と家事との3足のわらじで
勉強していたが、
あと一歩のところで合格できなかった。
小柄な母が
これほどのパワーをどこに持っているのか。
私にはできない。
猪突猛進っていうか、
こう決めたら突き進む気持ちが
すごいと思うし、尊敬する。
祖母から聞いたことだけど、
中学生時代はよく貧血を起こして
倒れていたらしい。
身体も細くて弱々しい感じだったそう。
自分の気持ちや意見をなかなか言えない
大人しい性格だったそうだ。
今の母からは想像がつかない。
母はよく言うことがある。
「父と出逢って、結婚してから、
今の私に変わることができた」
理由を聞くと、
父は母の気持ちや想いなどを
全て受け止めてくれたそうだ。
それまでの母は
言いたいことが言えず、
親の言うことに対しても
反抗などできなかったそうだ。
時代背景も関係しているのかもしれない。
父の広い心が母の気持ちを
受け止めたおかげで、
母は生まれ変わったらしい。
そのおかげで、
私たち子どもは反抗期に入り、
衝突しまくった(笑)
母は理性で物事を考える人ではなく、
目の前にあることに対して、
真正面で受け止めて、
母のその時に感じた気持ちや感情で
考える人だと思う。
だから、時には、
相手に反論できない時もある。
とにかく素直で、まっすぐな人。
私も受け継いでいる部分がある(笑)
あとはものすごく人情家。
世話好き。
昭和な考えやけど、
親の言うことは絶対。
親は親、子は子。
子は親の言うことをきく。
自己中心的が強い。
この考えは、
母の生活環境が大きく影響している。
現在に照らし合わせたら、
あかんことだと思う。
考えられないかもしれないが、
母が生まれた戦後の時代背景が
そうさせてしまったと私は思う。
今は父の世話で家事と仕事の
3足のわらじを履いて、
頑張っているが、
年齢には勝てなくなってきてる。
私や姉の力を借りながら
父との生活を過ごしている。
母のことは好きだけど、
父ほどの強い想いはない。
だって反抗期の衝突とか、
いろいろありすぎたからだ。
最近のワンショットがなかったので
家族旅行に行ったときのツーショット写真で。