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アベコベの世界 自己否定の仕組みその5

今回のセラピーは「冬至前の陰極まる体験」がテーマでした。
旅行に行き加計呂麻島〜喜界島〜奄美大島と言うルートで周りました。はじめに訪れた加計呂麻島での出来事でした。フェリーに乗り、港からバスで西阿室に向かい夕方暗くなってから予約してある民宿につきました。宿泊客は私1人でした。まず宿泊者名簿を書き宿泊代2泊分六千円を請求されたので一万円を渡しました。民宿の主人(男性)に「お釣りは出来たら渡す」と言われたと記憶していました。部屋の鍵も渡されず、カーテンが臭っていたり、シャワーのみで温度も水設定、宿泊先を変えた方がいいとか思ったのですが、夜も遅かったので諦めて翌日に備えました。島での観光をしてると夕方あたりから雨が降り始めました。宿に戻ると男性が来ていて民宿の主人と話が弾んでいて馴染みのお客さんのようでした。夕飯を終え民宿の主人に「お釣りはまだですか?」と聞いたところ突然感情的になり「あの時お釣りがないから一万円はかえしている。どのお客にもそうしている。そんな事を言われたのははじめてだ。」「その年で忘れているのか」「そんな事ははじめてだ、お金はいらないから出て行ってくれ」と一方的に言われ体を押されました。(罪悪感を刺激するような言い方だという印象)外は真っ暗で大雨が降っておりとても出て行ける状況ではありませんでした。「ここはおかしい」島に来る途中から感じていた直感は当たっていました。真剣に相手をするのはいかがなものか?と思い速やかに部屋に戻り朝を待つことにしました。さすがに不安だったので念のため家族に報告したところ、お釣りの件は「証拠がないのでどっちがどうとも言えない」と家族は言っていました。そして何かの時のために出来事を記録しておきました。そして夜中じゅう男性2人でワールドカップを観戦していたようでずっと大声で騒いでいました。それが終わったのが午前2時40時頃でした。すぐ民宿を出れるように支度し朝一番のバスに乗りフェリーで島を出ました。
次に訪れた喜界島は天気も良く宿泊先の人も親切で安心しました。最後に泊まった奄美大島の宿で加計呂麻島での出来事を話をしたところ「あの島はまずい事をしている人達が集まっている。」と言われました。この地方では有名な話のようです。空港あたりは「表の顔」で南に行くと「裏の顔」だと教えてくれました。

その話をセラピストさんに話しました。今回のことは「怖いことをおこす防衛パーツさん」がいると言う主宰ですすめられました。島での怖い体験と同じような感覚(威嚇、監視、狙われている、命の危険などの恐怖)を解放してあげるためにパーツさんに「何がきっかけで生まれたの?」「どんなお仕事をしているの?」など質問しながらセラピーを進めます。話しかけていくうちに凍りついていたパーツさんの心も緩み始め涙が流れ始めました。しばらくの間パーツさんの気持ちを聞いてあげて落ち着いてきたので、暖かくて安全なお部屋に移してあげることにしました。「お部屋に何が欲しい?」と聞くと「クマのぬいぐるみ」と答えてくれたのでお菓子とクマのぬいぐるみを部屋に置いてあげました。パーツさんの気持ちをよく聞いてあげることが宿題となりました。

今回訪れた加計呂麻島は心理的な観点から見ると「社会的に罪や不道徳とされる行為でも、その行為が権威や同調者の存在などによって正当化できる場合には罪悪感が軽減される(ミルグラム実験によりあきらかとなっている)」と言う心理が関係しているのではないかと思いました。
また奄美大島は琉球王国に支配され、薩摩に支配され、米国に支配され(ドル通貨)ていました。そして「奄美大島は薩摩から差別され、奄美大島は加計呂麻島を差別し、加計呂麻島は他の小さな島を差別する」と言う歴史があるそうです。
度重なる支配や差別がトラウマを産み、そう言った環境からうまれかのかも知れないとフと思いました。(かと言ってそれを容認はしているわけではありません。)
奄美大島の北側は珊瑚礁が多く南下するにつれ泥が多くなるそうです。そして珊瑚礁は光があるところに生息し泥があるところには生息できないそうです。はじめて訪れた時の奄美大島の美しさを思い出すと今回のことをとても残念に思います。ハスの花は泥の中に咲く植物です。陰陽あわせもつ奄美大島はハスの花のような島だと感じました。


西阿室の海岸の立神と言う岩


「蓮は泥より出でて泥に染まらず」🪷

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