シリウスの伝説
こんばんは。
みなさんは、自分の好きなもののルーツを明確に認識していたりするでしょうか?
私は占星術の世界観に魅了されているわけですが、先日ですね、自分の占星術のルーツなのでは。と思えるような、ある作品との再会を果たしたのです。
幼いころの自分に影響を与え、私の中にまぼろしのように漂っていたイメージ。心くすぐられる世界観。
そのもとが「シリウスの伝説」でした。
今日は、この再会と幼き日の思い出話しを絡めてお話してみたいと思います。
シリウスの伝説は、「ロミオとジュリエット」を「火と水」という相容れない者同士に置き換えて描かれた悲劇のお話。
サンリオの創業者である辻信太郎氏が、ディズニーのファンタジアに影響されて手掛けたものなのだそう。
私が知らなかっただけでアニメファンの方には有名な作品なのかもしれません。
ディズニーと手塚治虫の世界が絶妙にMIXされているかんじで、アニメーションはかわいらしいですが、阿部行夫さんが描かれた絵本の世界観が、また素晴らしく美しい。(エンディングにでてきます)
改めて観てお伝えしたいのは、約40年前の作品でありながら、見劣りしないどころか、この古さも魅力に映る素敵な作品だったということ。
4〜5歳頃の私は、この世界観に魅せられていました。
「これが好き。」という感覚を、はっきりと自覚した瞬間と言えるかもしれません。
この作品に出会わせてくれたのが、当時、近所に住んでいたお友達のお母さん。
おぼろげな記憶をたどると、おとぎ話に出てくるような洋館、クラシックなインテリア、鳩時計、珈琲豆の入った袋がつまれた倉庫で遊んでいたことなどが思い出されます。
純日本風の小さな畳の部屋で育った私にとっては、きっと夢のような場所でした。
だからこそ、そんなの空間で、いつも本の読み聞かせをしてくれた彼女の母をよく覚えています。(しかし頭はパンチパーマだった気がする)
その中のひとつが、シリウスの伝説です。記憶にはありませんが、たぶん映画も観ていたのだと思います。
鮮明な印象だけが私の中に残り続けていました。
大人になって、あの本はなんの本だったのだろう?と、時々思い出すことはあっても、これまで「シリウスの伝説」に辿り着くことはありませんでした。
しかし、占星術を始めたことで、私の中に【火・地・風・水】というワードが頻発したことで、ふと、あの時の本は、火の妖精と、水の妖精の話だった。ということを思い出しました。
あとは簡単です。検索ででてきた「シリウスの伝説」がそれだということはすぐにわかりました。
占星術を学ぶことは、私にとって予想外の展開だったはずなのに、今となっては、なんだかとても自然なことのように思えます。
物語中、風のエレメントは悪役です。悪い噂を流すのです。
風は言葉。悪戯に扱うことなかれ。
今の私にそんな戒めも与えてくれる作品となりました。
どうせ流すなら、受け取ってくださった方が素敵な花を咲かせるための
栄養になるものにしたい。それが私の当面の目標です。
最後まで、ありがとうございました。
それでは、また。