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ズボラの片付け研究~インテリアも添えて~

私は、インドアなズボラである。そして、ズボラでありながら、可愛いやオシャレに心躍る生き物だ。

家でゴロゴロするのが好きで、一日中家にこもっているのは通常運転。旅行に行くときも、自然に囲まれた場所で、ピンとくる居心地のよさそうな宿で、何もしない時間を過ごせたら最高である。
そう。ピンとくる居心地の良い空間、というのは、私のインドア生活にとって大切な要素であるらしい。
ズボラでありながら、可愛い部屋で癒される時間を過ごしたいのだ。

私の部屋づくりの道のりは、かれこれ15年ほど前から始まった。可愛い部屋で過ごしたい、という私の心をまず惹きつけたのは、インテリア雑誌や雑貨である。
手仕事で作られた猫の置物や天童木工の家具を眺めては、「これが家にあったら素敵」と心をときめかせ、お財布と相談しながら雑貨や家具を選び、取り入れた。

しかし、どうも居心地が良い部屋に近づかない。なぜだろうと思いながらも部屋を可愛くしたい気持ちは持ち続け、ああでもない、こうでもないを繰り返す。
本やらYouTubeやらで部屋づくりを研究するうちにやがて「素敵なものを買う前に、今あるいらない物を減らす必要があるのでは」と思い至る。当時の私の部屋は、便秘を解消せずに食べすぎる人のようなものであった。不健康な部屋である。こうして私は、片付けにハマった。興味のある方もない方も、こちらの記事を読んでほしい。

こうしてスッキリと可愛いを兼ね備えた部屋に暮らしたい、と思った私は、片付けコンサルタントからミニマリストYouTuberまで、片付けや部屋づくりを発信する人の色々な情報を取り入れ、試した。

ある時期は、整理収納アドバイザーとして活躍する人たちの、整然とした収納に憧れたが、ズボラな私には窮屈だった。また別の時期には、ミニマリストのようを極力物を減らした空間に憧れもしたが、可愛い無駄は私の心を癒すことを知った。

こうして色々な方法を試すうちに、ズボラな私が可愛い部屋づくりを叶える土台には、「適切な物量」と「気楽な収納」が大きなキーワードであると気づく。
ギチギチに詰まったクローゼットには、服を戻す気が失せる。本棚に収まりきらない本は、行き場を失う。こうして溢れた物たちは、部屋の床に積まれる。
これでは、どれだけ気に入ったかわいい猫の置物や家具があっても、快適なゴロゴロは叶わない。モノがわさわさしていると、どうも気持ちもわさわさして、快適さが失われてしまうのである。一方で、極限までモノを減らした部屋には、私の可愛いセンサーが泣いてしまう。良いバランスが大事だが、これがずいぶんと難しい。

捨てすぎたり、集めすぎたりを繰り返しながら、「適切な物量」を探る日が続いた。

ところで、収納する時に、「パッとしまえる、さっと出せる」は大事である。たとえばお皿をしまうとき、引き出しを開けて箱のふたを開けて、のように幾つもの障害を乗り越えなければならないと、「しまうのめんどくさい」という気持ちが先立ってしまう。収納は、ストレスなく出し入れできるか、が重要なようだ。持ち物を、「ストレスなく出し入れできるように収納できる量」にすると快適になった。

ズボラな私が快適に持てる物量、を模索して捨てる。残った物から、自分が好きになる物のツボが見えてくる。私でいえば、素材感や手仕事、色使いは大切なようだ。好きのツボが見えてくると、買い物で外すことが減る。

好きな物の割合が多く、それでいて物が多すぎない部屋でゴロゴロするのは、免疫力アップに良い。本や漫画を読んだり、映画やドラマ、YouTubeを見たり、音楽を聞いたり、寝たりしながら、ときどき好きな箒で掃除したり、好きなまな板で野菜を切ったりすると、「家、最高!」という気持ちになる。

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