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【ホールサインハウスシステムの簡単な出し方+サイデリアル式チャートの出し方】AstroDienstを使った出し方を画像で説明【インターセプトや5度前ルールで混乱しがちな人へ】
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今回はホールサインハウスシステムについて、
その出し方をまとめたいと思います。
まずホールサインとは何か?
というところから、こちらwikiから一部引用したいと思います。
↓
◎ホールサインハウスシステムとは?
ホールサインハウスシステムではハウスがそれぞれ30度である。
アセンダントはアセンダントサインの0度から始まり、
度数に関係なく、その星座の0度で始まる。
そしてアセンダントサインの次のサインが2ハウス、その次のサインが3ハウスとなります。
つまり、1つのハウスは1つのサインで全て埋め尽くされます。
このシステムはヘレニズム時代の占星術の伝統で使われていたもので、
インド占星術や中世の占星術の初期の伝統でも使われています。
ハウス分割の最も古いシステムであると考えられている。
ホールサインシステムは紀元前1~2世紀頃にヘレニズムの占星術の伝統で開発され、そこからインドや中世初期の占星術の伝統に伝わった可能性がありますが、西洋の地域からインドに伝わったとする説は、激しく論争されています。
中世のある時期(おそらく10世紀頃)、西洋の伝統ではホールサインハウスは使われなくなり、20世紀には西洋の占星術界ではこのシステムは全く知られていなかったが、インドでは現在に至るまでずっと使われ続けている。
1980年代から1990年代にかけて、このシステムは再発見され、西洋占星術に再導入されました。
イコールハウスとホールサインハウスの違いは、
ホールサインハウスでは1ハウスがアセンダントを含むサインの始まりであるのに対し、
イコールハウスではアセンダントの度数が1ハウスのカスプとなる。
引用元↓
文書ではかなり分かりにくいかもしれないので、
早速ホロスコープを出してみましょう。
まずはAstroDienstにアクセスしてください↓
AstroDienstに登録してない方はこちらに登録方法が解説されてます↓
それでは画面で追って説明しますね。
①まずは出生データの画面を開く
![](https://assets.st-note.com/img/1685360440008-6vSqujrcCE.jpg?width=1200)
②次に「黄道帯とハウス分割法のオプション」をクリックして、
ハウス分割法の右にある「標準のハウス」をクリックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1685360513668-JRYlKBbXUv.png?width=1200)
③そして「ホールサインハウス」をクリック。
![](https://assets.st-note.com/img/1685360611071-RcTyJ3OTPT.png?width=1200)
④するとハウス分割法がホールサインハウスになります。
そしたら画面中央の緑色の「クリックしてチャートを表示」を押してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1685360696685-6dfSDyYH3H.png?width=1200)
以上でホールサインハウスシステムのチャートが出ます。↓
![](https://assets.st-note.com/img/1685360773063-i68LmPtDGS.jpg?width=1200)
ご覧いただいたように、
サイン=ハウスとなったシステムがホールサインハウスです。
通常、例えばこのチャートならアセンダント牡牛座14度からハウスが分割されていきます。(現代の主流はプラシーダスやコッホ)
MC-IC軸もありますし、人によってはインターセプトが起こるでしょう。
しかし、このホールサインではASCのあるサインの0度の位置から1ハウスが始まっています。
そこから双子座2ハウス、蟹座3ハウス…と続いており、
見ての通り非常に分かりやすいのが特徴です。
分かりやすいと何だかシステムとして劣化してるように見えるかもしれませんが決してそんなことはありません。
むしろ古典占星術家の人達はこのホールサインをメインに使用してる方が多いですし、
初期のヘレニズム時代の占星術(約2200年前頃)から西暦800年頃まではこのホールサインが主流でした。
そこから時を経て四分円方式と呼ばれる
キャンパナスやレギオモンタヌス、そして現代占星術の父と言われるアラン・レオがプラシーダスを好んで使うようになり、
今はこの四分円方式が多くの人が馴染んでいるハウスシステムとなりました。
(古代の四分円方式ではポーフィリーが使いやすく、優秀です)
ところでこのホールサインだと何が良いのか?と言いますと、
ホールサインは主にネイタル読みに好んで使われる方が多く、
それはこのホールサインがその人の生来的性質を表していると考えることが多いからです。
例えば卜術であるホラリーでは四分円方式を好んで使う方が多く、
それは吉凶観点をより明確化するのに適していると考える方が多いからです。
つまり吉凶=運勢に関しての機能がしやすいのが四分円方式と考えることができます。
(もちろんホラリーでもホールサインしか使わない方もいます)
そしてホールサインハウスの使い方に関してですが、
例えばこのシステムならインターセプトの問題が起こらないので混乱がしにくいです。
また、5度前ルールの概念も取り入れずに考えることができる点でもやはりシンプルで分かりやすい。
さらにアスペクトに関してもホールサインアスペクトで考えることができ、
これは例えば双子座3度の太陽と水瓶座27度の月だと通常はトラインにはなりませんが、
ホールサインの場合だとこれは度数に関係無くアスペクトすることになります。
もちろん、影響の強弱は通常のハウスシステム同様、オーブ差に依存します。
ですので当然、双子座10度の太陽と水瓶座15度の月の方がオーブは近いので影響は大きくなりますが、
ホールサインでは少なくともサイン同士のトラインを形成していると考えます。
そしてそれに伴い外せない概念がアバージョンです。
アバージョンは嫌悪(不在/または見えない)という意味で、
30度と150度の関係のことを言います。
これは四分円方式では非常に使い辛いのですが、ホールサインだと分かりやすいです。
アバージョンは基本的には凶影響と考えるので、
この関係性の明確化がしやすいのがホールサインと言えます。
そしてこのホールサインを見て気付いた方もいるかもしれませんが、
インド占星術では最初からこのホールサインハウスシステムです。
(左は北インド式、右が一般によく使う南インド式)
![](https://assets.st-note.com/img/1685364738678-Lb5OlKGnAs.jpg?width=1200)
これはクラウディオス・プトレマイオス(現代で使われてる古典占星術の基礎体系となったテトラビブロスの著者)の時代のすぐ後/もしくはほぼ同時期にこのヘレニズム期の占星術がインドに伝来し、
以降、現代までインドでは一貫してこの約2000年前から使われていたホールサインハウスシステムが主流となっているということです。
なので、インド占星術に馴染みのある人なら
このホールサインハウスシステムは全く違和感無く使うことができます。
インド占星術についてはこちらで基本的な読み方を説明しています↓
【初めてのインド占星術〜基本的なホロスコープの読み方〜】見にくい真四角のチャート…これだけ覚えれば実は簡単!サインの位置は「左上が必ず魚座で固定」されている【さらに全12惑星の頭文字も掲載】↓
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◎サイデリアル式チャートの出し方
そしてインド占星術のもう一つの特徴がサイデリアル式なので、
ここではAstroDienstのサイデリアル式チャートの出し方も説明しておきます。
(以前、別の記事でも紹介したものです)
①まずはAstroDienstで出生図チャートを出す↓
②出世チャートを開く
![](https://assets.st-note.com/img/1685365872306-XE49nTlnXJ.png)
③黄道帯とハウス分割を開く
![](https://assets.st-note.com/img/1685365889386-4nX13s8eMd.png)
④こうした画面が開きます
![](https://assets.st-note.com/img/1685365915208-1ReN25JDOT.png)
⑤中央の恒星基準を選択
![](https://assets.st-note.com/img/1685365931220-25QBJf3zEi.png)
以上です。
そうすると例えばこちらが通常の西洋チャートですが…↓
![](https://assets.st-note.com/img/1685365951740-xHRJEkrO8F.png)
サイデリアル式だとサインが24度手前に移動しています↓
![](https://assets.st-note.com/img/1685365969630-Ln1zmhwWrj.png)
(正確に言うとズレてるのはトロピカル式=西洋チャートの方ですが西洋チャート基準で見るとサイデリアル式がズレてるということです)
これは地球の歳差運動による影響で、
春分点が72年に一度ずつズレていきます。
この黄道差のことをアヤナムシャと言い、
サンスクリット語ではトロピカル式をサ・アヤナと言い
サイデリアル式をニル・アヤナと言います。
サイデリアル式の場合は実際の恒星の位置を元に牡羊座0度の基点を決めているのですが、
こちらはこちらで複数のアヤナムシャが存在しており混乱しています。
ただ一般的に使われているのはラヒリ式で、
サンスクリット語ではチトラパクシャと言います。
チトラパクシャの解説↓
他に代表的なアヤナムシャはフェーガン、クリシュムナルティ、ラーマン等がありますが
最大、度数幅は2度ほどとなっております。
たかが2度ですがインド占星術においてはこれが致命傷となるのです。
ちなみにインド占星術の父KN.ラオ先生はラヒリ式のみを使っています。
今回は少しややこしい話が多かったですが、
実際のところ僕もまだまだ各ハウスシステムの違いや機能については知識不足な部分も多いです。
ただホールサインハウスシステムについては
インド占星術でも用いられていますし、
インターセプトや5度前ルールで混乱してる人には非常に分かりやすく優秀なシステムとなるでしょう。
また、個人的にご相談がある方は通話セッションも受付しております。
リョウの鑑定理念は
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