『今』を楽しみながら、大事なもののために『未来』を作りたい
理由もわからずに心に残る風景と、旅先で出会う事がある。
数年前の春に沖縄旅行に行った時のこと。
一般的な観光旅行ではなく、まず第一の目的はプロ野球のキャンプ練習の見学。
そして第二は、城跡を見ることでした。
夫は城の跡を巡る趣味があり(城マニアというより、数多く回ることが目的のようで……)、沖縄の城の跡もいくつか巡りました。
(名前が思い出せなくてgoogleで検索しました。どことどこに行ったかな……すみません、今パッと思い出せません。)
本州の『天守閣のあるお城』とは形態が全然異なりました。時代も違うんだろうけれど。形態は「要塞なんだなぁ」と感じました。
いくつか巡った城跡の中の、くだった位置にある水場……そこから見上げた空が、とても心に残っています。
当時の人たちは、水場でどんなことを話し、どんな気持ちでこの階段を登っていたのかな……
そんなことを想像したら、なんだか泣きそうな気持ちになりました。なんでだろ。
私は沖縄に先祖がいるとは聞いてないけども、何代も何代も何代も何代もさかのぼれば、沖縄で生きて暮らした人のDNAが混じっててもおかしくない、よね(たぶん)。
要塞のようなお城で、水場から登ってもどる階段から見上げた空は眩しかった。
空に、何かたくさんの気持ちが投影されていたように感じて。
それは願いかもしれないし、生きることへの切実さかもしれないし、悲しみかもしれないし、誰かへの愛しい気持ちかもしれない。
遥かな時をこえて『現代』を生きる私。
あまりにも多くのことが違うだろう。
恵まれてることもあれば、溢れすぎる情報に「目隠しされたように生きてる」のは現代のこちらの私かもしれない。
便利な世の中のど真ん中で、不器用に生きる私は、大切なことを思い出したくて旅行をするのかもしれないな。
『今』を楽しみながら、
大事なもののために『未来』を作りたい
それを、今の私は、切実に思う。
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