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レギュレーションの世界線と、フリーな世界線と

今さらになってしまいますが、
今年6月の『リアル10DANCE舞踏会』の私の感想を文章に残しておこうと思います。

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イベントの細かい説明は省かせてください😅
(たぶん、もう、Twitterやらいろいろにあるので…)
ザックリ言うと、社交ダンスの10ダンスとBLという組み合わせの漫画『10DANCE』のイベント(vol.2)です。

今回は3公演あり、しかも3公演で内容・テーマが違うという凄い企画でした(倍率ゥ…!!)。

『社交ダンスの競技会』がテーマのB公演を狙ってて、運良くそれが当選😍
(2枚応募してて、もう1枚はハズレ)

新幹線に乗って、東京に行ってきました!

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ちょっと話が戻りますが、漫画『10DANCE』はBLものです。
男女で踊るのがスタンダードな社交ダンスの世界を描いているのに👀凄いですよね。

私がこちらの漫画を読んだのは……あ、ちょうど1年前頃、去年の9月末か10月頭でした。

BLのレビューブログの感想から興味を持ったのです(*≧∀≦*)

読んでみて、あまりの面白さに衝撃を受けました。
Twitterをのぞいてみると、ちょうどその頃、リアルイベントの第1弾が終わったところだったのかな?Twitterで漫画名を検索すると、イベントの興奮の感想が溢れていて。

「おお〜っ、そうなのかぁ!」
と、それにもビックリした思い出です。

でもですね……正直、ピンと来てなかったのです。

なぜなら、私は
リアル界の男性にあまりハマったことがなく…
(恋愛ではなく、芸能人とかで。憧れとかどハマりとか、ないのです)

漫画の2次元のウットリを、どうリアルイベントで味わうのか、自分に置き換えるとちょっと途方に暮れてしまうのです。

そもそも、BL漫画も大好きなんですけど、男女の恋愛ものも好きです。
百合(女性同士の恋愛もの)も好きです。
超雑食で。

性別の掛け算にこだわりがあるというよりかは、キャラの方向性でハマるかなぁ。

なので「BLが好きです」と私が言うことは躊躇ないんですけど、BLに好きが特化してないので、BL愛好家の方と読んでるものの範囲がかぶらなかったり……もしかするとBL好きの中ではマイナーかもしれません、私。

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私はリアル世界での社交ダンスの競技会を観に行くようになり(初めてが今年の2月かな)、Twitterでどんどん社交ダンス界隈の方と繋がっていきました。

そんな中、今年6月に漫画『10DANCE』リアルイベント第2弾の告知が目に飛び込んできて。

……実はですね、最初は躊躇してたのです。

リアルな男性たちの濃厚な世界を、私は萌えるんだろうか、みたいな迷いです。

東京まで新幹線代もかかるし。

けっこう長く悩んで、でも、準備の話がツイートで出てくると

「やっぱり、ダンス、見たい!」

と応募することにしました。
(なお、雑誌の中の応募券が必要なのですが、この入手が大変でしたぁ〜😅)

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事前に悩んでた私。

感想がどうだったのか結論を書きますと

女性ダンサーさんたちに萌えました。

とくに、ショーの一部で女性同士でラテン?っぽく濃厚に絡んで踊るところに、激しく萌えました。

BL漫画のイベントなのに。

女性ダンサーさんたち、天女かよ〜😍💗✨って感じでした。
イケメンだったり、
可憐だったり、
セクシーだったり、
ビューティホー!!

女性同士のペアダンス尊い…🙏が一番、ハートで素直に感じた感想でした。

BL漫画のイベントなのに。

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そもそも、社交ダンスって『男女で踊る』が基本のレギュレーションのもの。

男性は男性らしい美しさ。
女性は女性らしい美しさ。

そして、男女の愛や駆け引きなんかも、ダンスで表現されている。

海外のYouTube動画で、ジェンダーから自由に!みたいな感じで、同性同士の社交ダンスのものもいくつか見ました。
が、やっぱり基本は『男女のダンス』。

醍醐味かもしれないし、
歴史かもしれない。

そして、それが基本のレギュレーション。特に、多くの競技会では。

私はスポーツ観戦が好き。将棋とか麻雀はできないけど、対局の中継を観るのが好き。人狼ゲームのプレイ動画を観るのも好き。

そういうスポーツ、ゲームなどでは

レギュレーション・ルール

って、とっても大事。

そのルールがあるからこそ、それは楽しくなる。

手を使っていいサッカーとか、どんな方向にも動ける将棋の角や歩があったら、たちまちゲームが崩れてしまう。
つまらなくなってしまう。

とはいえ、時代やジャンルの進化・多様性の発展によって、ルールは変更されうるものだとも認識しています。

プロ野球も、しょっちゅう、細かいルールが変わってるんですよ!実は!!

そんなこんなで…えっと、本題なんだっけ。

そうそう、社交ダンスの『男女』という点のこと。

社交ダンスで『男女』という縛りの、歴史や意義は私にはよく分かりません。それに、ジェンダーっていう難しい話題も絡むから、語ることも難しい。
それでも「それがゲームのレギュレーション」と思えば、ゲーム脳の私は「縛りプレイか♪」と楽しく解釈してしまう。

だから、今のところ『多くの競技会では、社交ダンスは男女で踊るもの』というのは受け入れてます。

ただ、萌えてのは、女性同士でした。

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社交ダンスって、男女の愛や官能的な美を見られるけど、そのカップルが現実で恋愛してるとも限らない。

漫画『10DANCE』のメインの2組も、恋人のカップルではなくて(鈴木側は過去にはそうだった時期もある)。

そこんとこは、私は『演劇における表現』みたいな感じで観てます。

リアルでは違うかもしれないけど、演劇のようなパフォーマンスとして、『リアルよりも、リアルに伝わる表現』をするものかなって。

演劇だって、本当に恋愛してなくたって、憎んでもいなくたって、愛も憎しみも痛いほどに表現してくれるから。見せてくれるから。それに近いのかな?と社交ダンス観る専ファン(歴はまもなく1年)の私は捉えています。

あくまで『表現』ではあるものの……
その感覚の『本物』を分からないと、表現するのが難しいと演劇漫画『ガラスの仮面』にあったなぁと思い出します。

舞台の上で『それ』は本物の対象でないとしても、その『感覚の再現』は大切で。
本物の『感覚』、それが大事ってガラスの仮面でマヤも亜弓さんもいろんな体験に自分を飛び込ませてました。

漫画『10DANCE』では、杉木のダンスには「歓びがない」と、師匠からの指摘が最初の頃に出てきたと思います。

ダンスで表現する…歓び。陶酔。官能。

動きの技術や技巧だけでは、表現しきれないもの。

多分、それを、杉木は鈴木との愛で、手にしていくのかなって。物語の進行とともに。

私はそう解釈しています。

同性同士だけど、恋が芽生えて、官能と歓びが内側から溢れていく……

きっとそれが、杉木の社交ダンスに反映されていくのかな。

私にとっても、このイベントで官能を感じたのは『異性』よりも、イケメンみを感じる女性ダンサーでした!

女性同士の絡みでした!!

そんな自分にビックリでした!!!👀

それがイベントの主催側の趣旨なわけじゃないだろうけど、「私の中の、性の概念、トキメキの概念」をアップデートしてもらえた機会でした、リアル10DANCE舞踏会。

撮影タイムに撮った写真、男性ダンサーさんよりも、女性ダンサーさんの方が多かったです、私(///∇///)

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社交ダンスを通して、漫画『10DANCE』を通して、リアルイベントを通して……

性の枠や、トキメキや官能を、ふたたび見つめさせてもらってます。

それは『基本的に、男女の組み合わせ!』というレギュレーションの社交ダンスと、

『同性同士でもありだよね』というフリーな表現の場、両方あってこそ、私は恩恵を最大に受け取ってる気もする。

レギュレーションの世界線と、フリーな世界線の両方欲しい私がいる。

(ジェンダーへの解釈や扱いが、世界的にどうすべきかは、私には言明はできませんが……大きな問題過ぎて)。

ちょっと風変わりな感想になってしまいましたが、私のハートに一番残ったのは、こういうことでした。
ステキなイベントをありがとうございました!!

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