ヴァージンアトランティック航空の未来はどっちだ
昨日、このような記事を書いた。
これは、ヴァージンアトランティック航空の破綻の影響がグループ他社にも出かねないのでは、という懸念であった。
しかし、その予想に反するようなニュースが飛び込んできた。ヴァージングループのヴァージンギャラクティックホールディングスが、航空エンジン製造大手のロールスロイスと、マッハ3で飛行する超音速旅客機の開発について了解覚書を締結したという。
このタイミングでの発表は、ヴァージングループはヴァージンアトランティック航空の破綻で、守りの経営に入るようなことはせず、新しい挑戦をし続けるという意思表示とみてもよいのではないだろうか。
ただ、了解覚書には法的拘束力はないというので、その点が気がかりではあるが、この機材の導入が、ヴァージンアトランティック航空の起死回生の一手となることも考えられる。
また、ロールスロイスは日本の三菱重工や川崎重工とも協業を行っているため、日本企業が超音速旅客機の製造ノウハウを獲得することにつながることもあり得る。
https://www.rolls-royce.com/country-sites/japan/partners-in-success/made-in-japan.aspx
攻めすぎた経営でグループ全体が崩壊してしまうのか、あえて攻めることで起死回生に成功するのか、現状2つのシナリオどちらにも現実味がある。
個人的にはヴァージングループのこの事業を多角的に展開するやり方が好きなので、是非とも上手くいっていただきたいところである。