ノベルゲーオタクのBGM談義(planetarian,Rewrite,LUNARiA編)
前回結構評判が良かったのかそこそこ読まれていたのでまたやります。
前回はこちら―
ということで早速いきましょう!まずはplanetarianです。
planetarian編
星の世界 (Opening)
プラネタリウムはいかがでしょう?
そんな言葉を口にしながらお客様を待ち続けて一人佇むゆめみを思い出しますね。この曲から優しくも悲しい、でも未来に繋がるほんの少しの物語が始まっていきます。祈りのような優しくも静かな旋律、それは出会う前の彼女を表現しているのかもしれませんね。
雨とロボット
そんな彼女のテーマソングはこちら、ほんの少し未来感のある音楽構成なもののちょっとポンコツな雰囲気はアンドロイドの彼女らしい曲風なのかもしれません。
Gentle Jena
とはいえこの作品と言えばこの曲だと思います。
自分にとってノベルゲームに強く興味を持ったきっかけはCLANNADのあるBGMなのですが、やってみたいと思ったきっかけはこの曲だったと記憶しています。当時この作品のアニメも存在しない時代でしたので、android版のplanetarianを購入してプレイしたことをよく覚えています。この曲を聴いてどんな作品なんだろう?と気になり、そこからプレイしてノベルゲームの幅が広がっていきました。いつかCLANNADはプレイする日が来ていたとは思いますが、それでも今の自分とは大きく変わっていたかもしれませんね。本当に大切な作品であり、一曲です。自分の人生において戸越まごめという作曲家は本当に大きな影響を与えているのです。
全き人
とはいえ物語の常であるようにその穏やかな日々は終わり、悲しみに溢れます。そんな場面の一曲ですね。あのCG今でもしっかりと覚えています。もう13年前ですよ、本当に絶望的な気分になりました。このBGMもそんな演出に一役買っているのでしょうね……今聞いても胸が締め付けられます。
Rewrite編
人類の滅亡と繁栄を追う旅はここから始まります。本作における作曲麻枝准の唯一の曲、最終的にはオーラスにてボーカル曲にもなる曲です。結構CANOEに引きずられているイメージがあるので、何か語ろうとするとその辺の話ばかりになりそう……な気がしますがでもメロディー自体もいいんですよね。ジェットコースターのようにアップダウンの激しいメロディーは健在です。
Fertilizer
本作における日常の象徴ともいうべき一曲、共通パートの色んなキャラが好き勝手なことをして大騒ぎしている明るい日常を彩る曲です。因みにボーカル版もあるので今回のサブスク解禁でぜひ聞いてみてください!
ニリンソウ
自分の中でRewriteという作品への評価を構成しているのは小鳥と朱音です。特に小鳥ルートは特に印象に残っていて、最後の決断と勇気は忘れられないです。色んなすれ違いと思い込みのせいで最後の瞬間まで気づくことができなかったものに賭ける姿はとても印象的でした。そんな彼女の優しさが詰まった一曲、どこまでも、どんな時でも天王寺瑚太朗という大切の人の味方であり続けた彼女らしい曲です。
アサガオ
本作の日常の象徴というべき鳳ちはやさんのテーマ曲です。
こいついなかったら日常パートはどうなっていたのやら…だからこそ彼女がいなくなる他のルートは滅茶苦茶殺伐とすることになっている気がしますね。そんな彼女らしくとても明るい曲調に仕上がっています。
カーネーション
ボーカル版がどこまでも好き。
静流ルートも大好きなんですけどやっぱり本質から外れるのかなと思う所もあるルートですね。所謂B面的なシナリオと言えばいいのでしょうか。でも彼女のささやかな恋心はBGMの時点で十分に描かれていると思っています。最初から最後まで愛に溢れた物語、それが中津静流の物語であり、失ってもそれを手放さない彼女らしさだと思います。
Exploration
Rewriteという作品は日常の裏にある世界の秘密とそれを巡る戦いの物語、これまで日常とそれに寄り添うセカイを軸にした物語を展開し続けていたKey作品とは少しずれているからこそ当時賛否を分けてしまったのだと思っています。そんな裏側を共通ルートで見せる場面はこの曲と一緒に展開されていました。マッピーを使いながら進行させる展開……操作がめんど(ry
揺葉
では
ここまでとしよう
多分他でも流れてるはずなんだけどな……まずでこのシーンにすべて持っていかれている。この時の江坂さんがカッコ良すぎるんですよね。CANOEがなんで好きかって言ったらこのおっさんがマジでカッコいいんですよ。あの大量の選択肢の中で篝火がなければ見つけることができないような限りある選択肢の表現はこのシーンで滅茶苦茶生きてました。そんなずるの先で得た勝利でしかないのに、師匠を乗り越えていったことを喜ぶような江坂さんの表情が優しく、別れを意識させられて本当に苦しかった……その場面を彩る一曲です。
散花
通称咲夜のテーマ
江坂さんが師匠ならばどこまでも兄弟子のような一番近いところで導くように歩を合わせてくれたのが彼だったように思います。ちはやルートの活躍もそうですがmoon編での活躍が特に印象深いですね。いつか散っていく満開の桜のように咲き誇り、その終わりを意識させる壮大ながらも物悲しさを併せ持った曲でした。
Scene shifts there
物語の転換点、そういう曲名を名付けれている通りそういう場面で使われていました。世界の大きな分岐点となる場面……意志をもたなかった少女が意思を示した本当に大切なところで流れるこの曲……こっちもterra編で本当に大事な一曲です。そしてその分岐点の背を押したのがあの3人であることは忘れられないですね。
Philosophy of ours
Rewriteという作品は最後の瞬間まですべてがわかり合えて解決する瞬間はありませんでした。勧善懲悪と呼ぶには誰もが悪意があって、誰もが信じる正義がありました。だからこそ騙し、裏切り、殺し合う。そんなそれぞれの哲学のぶつかり合いが本作、主題歌がPhilosophyzという曲名になるのも当然かもしれません。そんな主題歌のBGMアレンジです。
Radiance
terra編において一番選びたくない選択肢、そして絶対に選ばないといけない選択肢はこの曲と共に現れます。こんな明るさも爽快感もないクライマックスってKeyの中で1つもなかったのではないのでしょうか。演出も含め嫌という程印象残ってますよええ。
ヒナギク (orgel Ver.)
本作で最後の一曲ですね。旅の終わり……ではなく始まりではありますが、あの1枚のCGとこの曲でひとまず物語は幕を下ろします。孤独だった彼女を表現するような曲調ですが、でも孤独は終わりなんですよねここで。ヒナギク自体の神秘的なアレンジから一転する静かなオルゴールアレンジは非常に長い物語の終わりとしてピッタリな一曲でした。
irrigated land
ここからはFDです。
Keyの中でも唯一のオールヒロインでのFDですね。殺伐とし過ぎた作中とは打って変わって明るい作風なのもあってとにかく明るいBGMがメインになっています。この曲もその一曲ですね。FDのEDのアレンジですが、FDの象徴のような曲でした。
愛を灌ぐ
こちらはOPのアレンジです。明るい日常を現したEDとは打って変わって静かな曲調、本編ではほぼ微塵もなかったと言ってもいい穏やかな恋人としての日々を象徴する曲です。曲名通りですね、どこまでも。
夜露
どんな祭りも終わるからこそ楽しい、苦難を癒す収穫祭も宴もたけなわというべきか終わりの時間がやってきます。曲名通り夜露に濡れて夜も更けていき、楽しい時間は終わっていきます。それでもあー楽しい物語だった!なんて思いを詰め込んだ少し寂しいけどその思い出への想いが詰まった曲調だと思っています。長く辛いお話だったからこそこれでよかったんじゃないですかね。誰もが楽しめるFun Diskとして構成された作品の曲でした。
LUNARiA編
LUNAR WORLD -first quarter-
ノベルゲームのタイトル画面で流れる曲ってマジで大事だと思うんですよ。雑にOPのボーカルオフ版流れるパターンありますけどもっとこだわるべきだと思うんですよね。物語の始まりを期待させつつ、始まりを演出するのは非常に大事です。この曲もそういう一曲ですね。この後の曲を考えると静かすぎない?って思いますが、全部終わった後にはこの曲調がいいんだよってなるのが素晴らしいです。
MOONCHILD
ルナきゅんのテーマですね。彼女の明るい雰囲気がとにかく出まくっている曲です。この明るさと終盤のコントラストが本作における一番の評価ポイントなのでこの曲の存在は非常に大きいです。ルナ―ワールドを飛び回る彼女を大喜びしながら飛び回る彼女が目に浮かびます。
DAUNTLESS CHASER
本作はネットでのレースが大きな要素として存在しています。そんなレースを盛り上げるのがこの曲、終盤のアツいデットヒートはこの曲と共に展開していくことになります。曲の演出も上手いんですよね、場面で曲が切り替わるようになっているのですが、そのフェードアウトのさせ方もとにかく良かったです。
A.I.
LUNARiAという物語は2つのOPが存在し、2つ目のOPの後はレースよりもルナきゅんとの関係性に根差した物語が展開されていきます。そんな彼女との関係性の深まりを意識させてくる曲ですね。デートパートが……本当によくて……二人でゲームしているところが最高で……お願いだからLUNARiAやってくれ。
I.D.
この曲は作曲された天休さんの解説が全てな気がしますね。旅人と希優のメインテーマの主旋律は一番遠くて、その二音が重なるのがこの曲という話です。本来重なり合うはずがなかった遠いところにいた二人がほんの少しの偶然で重なり合ったからこそ生まれた旋律、この曲で天休さんが好きになりましたね、今でも覚えてます。
PRISM PRINCESS
2nd OPのアレンジですね。OPではものすごく明るいルナきゅんらしい曲調なのですが、こちらでは落ち着いた曲調です。そして最後の最後での二人の出会いを彩ります。このシーン大好きなんですよね。というかなんでLUNARiAちゃんこんなマイナーな感じになってるんですかね。短くまとまっている作品ですがかなりの傑作ですよこれ。丘野さんの最後のディレクション作品ですが演出含め滅茶苦茶いいんですよ。この作品辺りから明らかにスクリプトが強化されてます。演出がですね、サマポケRBの時とは比べ物にならないくらいにレベルアップしてるんですよ。それもあってバーチャルな近未来の世界観ができてるのですが完全にKeyらしい作品なんですよ。しっとりと穏やかな作品ではあるのですが、熱い部分もあって最高なのです。ぜひやってください。
よろしくお願いします。
終わりに
……今回キネノベ2作品とRewriteだけなのにだいぶ書いたなおい。
しかも流石に多すぎて全部挙げてるじゃんとか言われるのを恐れてそこそこカットしてます。まあいい曲多いから仕方ないっすね。こういう最高なBGMをまとめた本とかいつか作りたいなぁ……
さて次回ですが……書くかな?
同人誌の製作もあるから難しい気もしますが……まあ解禁される作品次第ですかね。
されそうな残りの作品は……
AIR
CLANNAD
智代アフター
クドわふたー
Angel Beats!
Charlotte
LOOPERS
神様になった日
終のステラ
プリマドール
……AIRかCLANNAD来たら書きましょうか。
いやでもプリマドールで無名典礼来たら書きたいなぁ……悩む。
まあ気が向いたら書きますのでよろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?