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療育先で会う「あの嫌いなママ友」が嫌いじゃなくなる方法
「あのママ友に会いたくないんだよね」と、友人に打ち明けられたことがある。
そのママ友は、口を開けば夫や義母の悪口、陰口のオンパレード。
いつも文句ばかり言っているので、会うことが億劫だと話してくれた。
私たちはこんな風に「嫌いな人」に出会う瞬間がある。
付き合いたくないなら離れればいいと思うかもしれないが、それがママ友となると難しい時もある。
この相談してくれた人も、子ども同士が仲がいいし、母子同伴で通う療育先で会う人だから会わない、というのは無理…とのこと。
だったら一体どうすればいいのか。
我慢したり、彼女の愚痴をスルーすることに集中するしか方法はないのだろうか。
この友人にある2つのことを伝えると
「全然気にならなくなった!というか彼女別人みたい」と笑っていたが、そのママ友が変わったというより、友人が変わったのだと思う。
今回はそのうちの1つの方法をここで話してみる。
先に言っておくと、その方法とは「自分の思い込みの眼鏡を外す」ということである。
そもそも何でこの人を嫌いなんだろうという話
そもそもだけど、あなたは何で「あの人」が嫌いなのだろう。
「いやいや、だって誰からどう見ても嫌な人だし」
と思うかもしれないが、案外そうではないことは多い。
今回の友人も
「私は本当に嫌いだけど、彼女のこといい人って言う他のママもいるんだよね。信じられないけど。」
と話していた。
他の人には、その嫌いなママの「いい部分」も確実に見えているのに、彼女にはその「いい人」の部分が全く見えない。
なぜなのか。
これは
「人は自分の考え方の正しいと思いたいために、自分に都合がいい情報ばかりを集め、不都合な情報は無視するから」である。
ちなみに確証バイアスと呼ばれる。
今回のケースの場合、
嫌いなママ友が一度でも不快な発言をしたことで、友人にとっては「このママは『悪口や陰口ばかり言う嫌な人』」という思い込みの眼鏡でその人を見てしまうようになった。
その後は、そのママの行動や発言全てを否定的に解釈しやすくなる。
例え、他のママが彼女を「いい人」と言っていても、その情報は受け入れにくくなる…ということが起こるのだ。
思い込みの眼鏡をかけていると思わないまま、私が見えている景色は全て正しい!!!と思い続けていると、
世界が狭く見えてしまうかもしれない。
だけど、自分がこの思い込みの眼鏡をまずかけているかも、と気づくと少し世界が変わって見える。
友人の場合、周りに「そのママ友のいいところ」を口にしている人がいたので、一旦色眼鏡を外してそのママ友の話を聞いてみることをおすすめした。
すると、
「○○さん(嫌だと思っているママ友)、話をすごく丁寧に聞いてくれるんだよね。上のお子さんがうちの子どもと同じように多動で困ってたってことでいろいろ教えてもらって助かった…」と言っているのを聞いて
そういえば、あの人っていつも周りのママたちに声をかけていたな…と。
実は友人はそれに気づいていたのだが、その場面を見た友人は「また悪口言ってる・・」と思い込んでいたと。
けども、実はその逆で、「相手の悩みを聞く」ということもしていたと、その時に初めて気づいた、と教えてくれた。
子どもに対しても思い込みの眼鏡をかけてしまう私たち
この思い込みの眼鏡を子どもを見るときにもかけてしまうことがある。
しかも無意識に。
親が無意識のうちに確証バイアスに影響されることで、本来子どもにかけるべき言葉とはずれた言葉がけや対応をしてしまい、心のすれ違いが起こることがある。
という話はまた別にするけども。
とにかくわたしたちは無意識に思い込みの眼鏡をかけていることがある。
すぐに気づかなくても、後からでもそう思いはじめることが大切だと思うし、私も常々自分に言い聞かせるようにしている。
もう一つの方法はまた次回。
それではまた。