C105新刊「ハーフステップ、ピースサイン。」後語り
ご挨拶
お世話になっております。アフリカの星逆と申します。
Twitter(X)の表示機能があまり信用ならないこと、長文を読み書きするには向いていない媒体ということもあり、こういう文章を公開する場として新たにnoteを設立する運びになりました。
おそらく、頻繁に更新することはないと思いますが、気が向いたときに見ていただければ嬉しく思います。
さて、今回は2024年12月29日に参加したC105の新刊、「ハーフステップ、ピースサイン。」の後語りということで、後書きなどでは文字数的に入らなかった部分をつらつらと書き連ねていこうかと思います。
こういうものは、作中で伝わるようにしておくべきで、語りも作中に留めておくべきというのは重々承知なのですが、出した時の自分の中身を記録しておかないと、書いた本人が普通に忘れちゃうんですよね。アホなので。
今回の本を書くに当たって、自分が何を考えていたかの忘備録を残そうと思った時、どうせなら読んでくださった方々がより内容を楽しめる一助となるような形で公開できればと思い、この記事を公開しています。
いわば、映画のコメンタリーであり、売店で売っているパンフレット。
そんな気持ちで読んでいただければと思います。
※タイトルからお察しの通り、このテキストは拙作の内容に触れる形となります。新鮮な気持ちでストーリーを読みたい方は、本編読了後にこのページに戻ってきていただけると幸いです。
拙作については、メロンブックス様で依託していますので、ご興味ある方は是非よろしくお願いします!
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2712524
The 1st year : Kick It Out.
この章は、元々はblewさんからもらった誕生日イラストから着想を得て衝動書きした、一年生ホシノの過去編を再編して収録したものです。
これを書いた頃は、冬の本の構想なんて全くなく、単純に当時「巷に溢れている可愛いホシノではなく、格好良いホシノが見たい」という気持ちで書いた一本でした。
実際、原作でもどちらかといえばホシノは格好良い寄りの描かれ方をしているので、そういう方向性が増えたら良いなと思っていたんです。
そう。この頃は、まさかアビドス3章であんなことになるとは思っておらず……
章題はBOOM BOOM SATELLITESのKick It Out
イントロの時点でめちゃくちゃアガるJロックアンセムの傑作。
作中、ホシノがビルを偵察するところからイントロが流れ出し、盛り上がるところでガラスを蹴り破るようなイメージで設定しています。
曲名もそのまま“蹴り出す(追い出す)”というド直球なところが、いかにも当時の暁のホルスらしいかなと。ホシノの台詞にも盛り込んだりしました。
前半はホシノとカイザーコーポレーションの戦闘があり、後半にはユメが登場。ホシノにささやかな祈りを残します。
僕は個人的に、梔子ユメの「暴力で解決しても、それは次の火種を生むだけ」という考えは、キヴォトスという世界に逆行している上、小鳥遊ホシノという個人に対して適合していない一種の呪いと捉えています。
しかし、ユメとホシノの関係がそれだけにとどまってしまうのは悲しいとも感じていて、そういう葛藤が、この本の内容を暗示するようなユメの祝福になりました。
また、最後に少しだけ言及があった「コバンザメが出てくる絵本」というのは著:灰谷健次郎・村上康成の“コバンザメのぼうけん”という実在する一冊です。
コバンザメが、親友のクジラからある日「仲が良いからといって、限られた世界でずっと一緒にいるべきじゃない。幼い君は、もっと世間を知らなくちゃ」と一日限りの旅に出されるという含蓄のある物語です。
大人になって読んでも非常に面白い内容で、この本におけるホシノのモチーフの一つでもあります。興味を持たれた方は是非。
・イラストの構図について
扉絵のホシノは、周囲に散らばるパーツとオイルに囲まれながら、眼光はギラついたまま、いつまでも銃を手放せないという心理状況を盛り込むようにお願いしたものです。
おかげさまで、思った以上の殺伐具合をお見せできる形になりました。
挿絵の方は、ユメとホシノのありふれた一日の中で、ホシノが不思議と忘れられなかった小さな奇跡を切り取ったようなワンシーンです。
イラストをお願いしたblewさんには先述の絵本についてはお話ししていたんですが、そこから要素を拾ってもらえて、クジラの雲の隣に小さなコバンザメがいるような絵に仕上げてもらいました。
ちなみにこのシーン、ホシノが言われるまでクジラの雲に気づけなかったのは、アニメでシロコがクジラについて語った時の「近くにいても全体が見えないところ」という部分によるものです。
おそらく、当時のホシノもユメという先輩の全体は見えていなくて、それが手帳への渇望に繋がったのかなと。
The 2nd year : 初花凜々
時期としてはアビドス3章の過去編で、ノノミがアビドスで桜の蕾を見つけたところから、ホシノが「今日からここがアビドス廃校対策委員会の教室だよ」と宣言するまでの行間にあった出来事を想定しています。
原作ではすぐにシロコとノノミが入学したような形でしたが、「この苦しみは私だけのものだから」と宣うほどのホシノのメンタル状態とネフティスとの関係、そしてノノミの入学動機を考えると、まず間違いなくすんなりは行っていないだろうなという予感がありました。
また、記憶喪失だったシロコがアニメで見せたような殺害効率の高いプロフェッショナルな近接戦闘スキル、原作でもたびたび語られるアビドス高等学校の戦闘能力のアベレージの高さ、そして2年生ホシノの殺伐とした雰囲気を鑑みるに、おそらくは無自覚なスパルタで後輩を仕込んでいそうという幻覚が融合した結果、このような形で生まれた章です。
ホシノとノノミだけではどうしたってギスギスしてしまうところ、ちび狼の存在が良い潤滑油のように働いていたのは、書いている側としても非常にありがたい部分でした。
章題はSINGER SONGERの一曲から。
春を思わせる明るい雰囲気に反して、出会いと別れを歌っているのが印象的なナンバー。Coccoとくるりのメンバーを中心としたコラボバンド唯一のシングルです。
一番はホシノからユメに、二番はノノミとシロコからホシノに向けた思いを。そして、散りばめられた三つの「ハロー」はいずれ対策委員会のメンバーとなる三人をイメージしてタイトルに決めました。
・イラストの構図について
扉絵は、ショッピングモールでの買い物の場面。
記憶喪失の状態から情緒を少しずつ得ていくシロコに対し、ノノミは母性を、ホシノは父性を担う疑似家族のような風景でお願いしました。
また、シロコが持っているワゴンセールの銃はNerfのパッケージをモデルにしています。
挿絵は、アビドス廃校対策委員会設立の場面。
こちらはかなり細かく注文をつけたものになりました。
元々、提案をもらった構図では、もっとユメが大写しになっていたのですが、先述の小鳥遊ホシノにとっての梔子ユメという呪いと祝福という解釈から、「後輩ができた時点で、草葉の陰からホシノを見守るユメは安心して消えることができたのではないか」というところで、見た人が「これはユメかな?」と思うくらいの情報量になるようにお願いしました。
その結果として、後輩ができたホシノにようやく安心したユメが去りゆくような、現在の構図になったという経緯があります。
The 3rd year : BE FREE.
ようやく時系列が本編に追いついた第三章。場面は、大オアシスの一件が終わってからエピローグでビナーと戦う直前くらい。
今回の本で一番書きたかった章です。小鳥遊ホシノの感情の推移と、先生という存在についての考察であり、書いている自分にとっての核となる部分の話。
ゲームの最初から今まで、ホシノがその時に何を思い、どう感じてきたかを辿るという構成は、話の面白さの部分を原作に担保させるという部分で、個人的には二次創作としてかなり禁じ手に近い手法だなと思っています。
しかし、それを自覚してなおこの書き方を選んだのは、一度こういう形で自分の中の小鳥遊ホシノを明確に出力したかったのと、アビドス編を読み終えた生の感想文を記しておくべきだという理由によるものでした。
作中、ホシノが至ったあの結論も、“これまで”を積み上げてきた結果の先にあったものとして感じていただけたらとても嬉しいです。
また、個人的にはブルーアーカイブという作品の肝は「思春期の悩みは抱えている本人を視野狭窄に陥らせるが、その解決策や付き合い方は他人の目から見れば明らかで、気づくことさえできれば苦しみもいつか振り返る思い出にできる」という「理解しえない他者を通じて、自己を理解する」古則の答えにあると思っていて、そういった部分を、先生への想いを通じて自分を受け入れていったホシノや、終盤のセリカのセリフに込めたりしました。
・先生がホシノに提示した答えと将来について
ブルーアーカイブにおいて、先生は常に「生徒がしたいと思っていることを全力で応援する」大人として位置付けられています。
しかし、ホシノからの告白を受けた先生が、大人としてではなく一人の人間として選んだ答えは、「生徒が望んだ未来」ではなく、「自分が望んだ未来」をホシノに提示するというものでした。
その、彼の中での唯一の例外こそが、先生がホシノに向けた感情の発露になるんじゃないか。そういう形でプロットを立てたシーンです。
一人称の切り替えも含め、自分の本における先生を、明確な自我を持った一人のキャラクターとして書きたかった部分でした。
イメージソングとして選んだのは二つ。
章題はGReeeeNのBE FREE。
映画「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」の主題歌です。
終わりに近づいていく青春と、その時の流れが向かう先を歌った一曲。
戻らない時間の残酷さと儚さは、ブルアカアニメのED「真昼の空の月」に通じるものがあります。
BE FREEは、もうかれこれ10年前くらいから「いつか創作で使いたい」と温めていたお気に入りの一曲で、だからこそ思い入れのある今回の本の、一番書きたかった章のタイトルとして、今の対策委員会と、その中にいるホシノと先生のイメージソングに設定しました。
もう一つのイメージソングはヒトリエの“ポラリス”です。
こちらはBORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONSのエンディングテーマ。
ホシノが抱く先生という北極星への想いをイメージして設定しました。
実のところ、こちらはシーンを書き上げた後に出会った楽曲で、聴いた瞬間にタイトルも歌詞も「こんなことある?」と思うくらいに内容とマッチしていたことに感動し、後からセットリストに加えたものです。
かつて感情を操作されたことで、自分の想いすら信じられなくなったホシノが、最後には「この想いはすべて自分のもの」と言い切れるようになるまでの物語。その余韻に、この曲も併せてお聴きいただければと思います。
・イラストの構図について
扉絵は、まさにホシノが先生に告白する場面。
このイラスト、blewさんから数時間の内に爆速で線画→塗り→背景と進捗が送られてきて、感心通り越して恐怖していた覚えがあります。マジでどうなってるんだ……しかもそれであのクオリティって……
ユメが知る強いホシノとも、後輩達が知る泰然としたホシノとも違う、先生だけが知る儚いホシノというニュアンス。今まで他の誰にも見せたころがない表情になっていて、お願いしたこちらも非常に気に入っています。
挿絵は、眠る二人とそれを見守る後輩達。
実はこの構図は1章の扉絵と対になるようになっていて、「唯一人銃を握りしめ、いつまでもナイフのような眼光を収められないでいた」ホシノが、「体重を預けられる相手の横で、銃ではなく手を握り、穏やかに目を閉じられるようになった」という変化を見せられたらなと思ってお願いしたものになります。
なお、イメージとしてはR-18のギャルゲーが全年齢版になった時の「絶対ここで濡れ場あっただろ」的空白もイメージしているので、空気的には事後というのも併せてお願いしました。
The year and beyond : Life goes on.
時系列は拙作3章から1年後。
この章は、完全にオタクの妄想と願望を好きに書いたものとなります。
卒業した小鳥遊ホシノがシャーレに就職し、先生と同じ道を志す。その手にあるのは多機能な最新鋭の変形盾と、真の実力を封印したガンケース。
完全に自分の趣味です。
その中で、意識して書いたのは“キヴォトスの変化”という部分。
先生ではなくホシノが担っていたシャーレや、組織としてのあり方を変えた風紀委員会、各勢力と手を結ぶことを受け入れたティーパーティーを筆頭とするトリニティ、明確な目標を持ったアリウススクワッド。そして新入生を迎えたアビドスの二頭体制、自分の存在理由を新たに定めたもう一人のシロコがそれに当たります。
しかし、同時に変わらないものや受け継がれるものも同時にあって欲しいという願いを込めて、ヒナの腕章を引き受けたイオリや、聖園の髪型やアクセサリー、ナギサのコネクションを引き継いだアズサとヒフミ。ゲーム開発部とセミナー、C&Cの関係。便利屋の面々の在り方、アビドスの守護者の象徴たる盾を受け継いだシロコ。
そして「今だけは」と条件をつけながら、先生の為にかつてと同じように銃を抜いたホシノの意志があったりします。
また、作中でホシノと相対した面々はメインストーリーでかつて関わったメンバーがほとんどで、その関係性や距離感の違いなんかで、流れた月日を感じてもらえたら嬉しいです。
ちなみに、この四章で一番苦労したのは先生に対する解釈でした。
というのも、原稿が中盤に差し掛かろうかという頃に更新されたデカグラマトン編二章にて、先生が思っていたよりずっとある種のヒーロー願望を抱えていたことが明らかになったためです。
その結果、当初の予定から先生の根幹の軌道修正を余儀なくされ、彼が“ヒーロー”と呼ぶ小鳥遊ホシノに対する感情の矢印がより大きくなりました。
ホシノは先生の背中を追ってここまで来たが、先生は出会った頃からホシノの後ろ姿に誰より焦がれている。今では、あの二人はそういう関係性なのだと解釈しています。
それ故に、作中ではホシノと先生の決断や行動、口調までもがどこか似たものになるように意識しました。
立ち向かう理由がいつだって他人で、“皆”の中に自分を勘定しようとしない。そんな無私で歪んだ優先順位の付け方は先生と共通していて、そこが数多くいる生徒の中でもホシノが異質に見える部分なのかなと。
イメージソングは3つ。
章題はCHEMISTRYのLife goes on~side K~。
ホシノが先生との日々の中で、弱さや好意を以前より素直に表すようになったイメージで。タイトルも「人生は続く」といったように、卒業後の日々を予感させるようなものとして選びました。
二曲目は、菅田将暉のくじら。
この曲は、大人としての日々の困難さと、ホシノの中にある“火種”に対する悩み。そして、先生を目指すという、後輩を守るだけの“先輩”ではいられないという責任の重さにとても沿っていて、聴いた瞬間に迷わず選びました。
インタビュー記事によれば、元々この曲は30歳を想定したものということらしいのですが、達観して大人びているホシノの、少し苦みを伴った成長に合っているかなと思っています。
三曲目は、ONE OK ROCKのキミシダイ列車。
本作のエンディングであり、これからも続いていくホシノの先生としての将来をイメージして。
映画によくある、騒動を終えていつもの日常に戻るシーンでエンディングが流れ始める演出が好きなので、そういうところで流れそうなナンバーとして選定しました。
4章ラストの、ホシノと先生が並んで仕事を始めるあたりで流れるような想定をしています。
・イラストの構図について
扉絵の構図は映画をモチーフとして、ダークナイトの冒頭とウォッチメン、フリーガイのポスターをオマージュしたものとしてお願いをしました。
イラストを描いてくれたblewさんが非常に映画通なのもあり、こういう意思疎通がまったく齟齬なくできるというのは有難いことです。
キヴォトスという世界がこれまで通りの騒動を繰り広げていくという不変と、立場や装いを大きく変えたホシノの変化。その二つが上手く対比できたんじゃないかなと思います。
挿絵は、本当に無理をお願いしてこの形になりました。何故ならこのシーンを書いた本人が見開きで見たかったからです。
各キャラクターの成長と、それでも変わらないもの。そして、「満を持しての暁のホルスの全力」という一番の見せ場に持ってくる挿絵として、欲しいものが全部来ました。
なお、左上にいる改良型ゴリアテまでデザインを起こしてもらっています。
肝心のテキスト側は「なんかでっかいゴリアテ!」くらいにしか考えてなかったのに…… blewさん、改めまして本当にありがとうございます。大満足です。
コピー本をお手にとってくださった方はご存じかと思いますが、拙作4章でホシノが持ち歩いている人工知能搭載の変形盾とガンケースについてもblewさんが絵を作ってくれています。
機巧のアイデアなんかもいただいて、考えていた百倍くらいのクオリティが出てきました。おんぶに抱っこすぎる。
なお、盾に入力する4桁の数字に関しても、ちゃんと意味があったりします。考えてみるのも面白いかもですね。
さらに、作中に少し出てきた見覚えのないキャラクター達についても、今後お出しできるように鋭意制作中ですので、気長にお待ちいただければ。
ちなみに、そのうちの一人である「紫乃守ホムラ」については、blewさんの方で書かせていただいた“雨上がりに見た幻”に少しだけ登場した生徒だったりします。
世界観が完全に同一というわけではありませんが、同じ作者から同じ日に出た本ということで、少しだけ繋がっています。
こちらも、併せて楽しんでいただければ幸いです。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2741029
ハーフステップ、ピースサイン。
そして、この本の全体について。
タイトルの「ハーフステップ、ピースサイン。」は、ホシノと、そして先生が選んだ“半歩”という意味を込めてつけたものです。
かつて、先輩からの生徒会への勧誘に対して譲った半歩。
「アビドスを守りたい」と挑んできた二人の後輩に歩み寄った半歩。
自分の想いを自覚し、それを伝えるために踏み出した半歩。
そして、並び立つために足りなかった半歩と、二人が互いのために踏み外すと決めた半歩。
遠くではなく、ほんの少しだけ。そんな距離の不器用さが、小鳥遊ホシノの根底にはあるのではないかと考えています。
そして“ピースサイン”の方は、米津玄師の同名曲から拝借しており、全編を通してのイメージソングです。
この曲は“僕のヒーローアカデミア”のOPなんですが、小鳥遊ホシノが未熟なヒーローというキャラ設定なのも相まって、本当に親和性が高いです。
気を抜くと全部ヒロアカになってしまう。そのくらい合います。
上記以外の歌詞も、各章を組み立てる際の補助輪として、プロットの段階からかなり深くに食い込んだ一曲となりました。
ちなみに、先生のイメージソングはBLUE ENCOUNTのポラリスで、こちらもヒロアカの曲です。ホシノの“ポラリス”と対にもなっていて二度美味しい。
最後に
正直、まだまだ掘れば出てくる後語りなんですが、長くなってしまうのでここまでという形で。
拙作を読んだ後、巻頭のセットリストからお気に入りの一曲を見つけていただけたら、この蛇足気味な文章にも意味が生まれるかなと思いますので、是非聴いていただけましたら幸いです。
それでは、今年からまた本を出していく所存ですので、2025年もよろしくお願い致します。