幸福な質問プロローグ　UFOとの遭遇

ある日、わたしはふと空を見た。

そこにはきらりと光る何か。
まだ昼間なのに・・・
空に小さな星がひとつ？

あれ？星じゃないのかな？
”それ”はわたしのほうへと近づいてくる。

まさか！！！UFO！！！？

すると突然、”それ”から強い光が放たれた。
眩しすぎて、目をぎゅーっと閉じた。

あれ？光がやんだ？

わたしはおそるおそる、目を開けた・・・。

え？

・・・炊飯器？？？

それは炊飯器だった。

ご飯炊けているのかな？

いや。
空からふってきたのに
ご飯炊けてたらおかしい。

「粒ちゃん、こんにちは。」

突然、炊飯器のなかから声がして、
それと同時に炊飯器がパカっと開いた。

「え？おむすび？」

『粒ちゃんとって、いちばん受け入れやすい姿で登場したんだよ
粒ちゃんのいちばん好きなものがおむすびだから、おむすびで登場しました。』

好きだけど・・・おむすびって。

「な、なにかわたしによう？」

『粒ちゃんが幸せになるためのお手伝いをしにきましたよ。』

「幸せ？」

『そう。』

「どうして？」

『本当の幸せってなんだろう？
どうしたら幸せになれるんだろう？
この満たされない気持ちは、何で埋まるんだろう？

そうやって昨日、問いかけたでしょ？
その問いに答えるためにここにきたんだよ。』

つづく