五度圏表を直線で書いてみた
ご無沙汰しております。鳥巣なずなです。
前置きはさておき、31平均律の情報を探していたら中井三十一さんのこの記事を見つけて、自分も真似してみるか!って思い立って12平均律の五度圏表を直線で書いてみました。


表の見方
ごちゃごちゃしててなんのこっちゃ!と思われるので、表の見方を説明します。
イオニアン(メジャー)の主音については赤い太字で書いてます。
詳細版の、左上のイ ド フ リ ミ エ ロの欄にある音はそれぞれ「イオニアン(メジャー)」「ドリアン」「フリジアン」「リディアン」「ミクソドリアン」「エオリアン(ナチュラルマイナー)」「ロクリアン」の主音です。
黄色い背景の文字は、イオニアンスケール(主音)に対して長三度の関係にある音程です。
音程について
右(左)に何個目の音か、でわかります。
右0つ…ユニゾン
右1つ…完全五度(Generator)
右2つ…長二度
右3つ…長六度
右4つ…長三度
右5つ…長七度
右6つ…増四度(トライトーン)
右8つ…増五度
左0つ…ユニゾン
左1つ…完全四度
左2つ…短七度
左3つ…短三度
左4つ…短六度
左5つ…短二度(アボイドノート)
左6つ…減五度(トライトーン)
左8つ…減四度
メロディックマイナーとハーモニックマイナーについて
緑の文字で書かれた音はハーモニックマイナースケールやメロディックマイナースケール(及びそれに準じるモード)で使います。
ハーモニックマイナースケールやメロディックマイナースケールでは黄緑色の背景の音は使いません
青い文字(見づらくてごめんなさい)はメロディックマイナースケール(及びそれに準じるモード)で使います。
メロディックマイナースケールでは水色の背景の音は使いません
補足
ここから先はマニアックな話なので話半分で聞いてもかまいません。
微分音使いがよく言うMOS Scaleとは、「2種類のステップからなる」音律、すなわち「幅の広いステップ(全音)と幅の狭いステップ(半音)からなる」音律のことをいうんです。例えば5L 2s(Diatonic)のイオニアンスケール(メジャースケール)は全全半全全全半(LLsLLLs)ですし、6L 1s(Archaeotonic)のKarakalianスケールは全全全全全半全(LLLLLsL)です。
MOS Scaleは各音程が2種類の幅で成り立っているのも特徴です。例えば三度の音が二種類(短三度と長三度)、五度の音が二種類(完全五度と減五度)…といった感じですね。
ちなみにメロディックマイナースケール(全半全全全全半)はMOS Scaleではありません。
五度が3種類もある(減五度、完全五度、増五度)ので、「各音程が2種類の幅で成り立っている」という特徴に当てはまらないのです。
(ハーモニックマイナースケールもMOSではないですね。3種類のステップから成り立ちますので)
つまるところ、3種類あるマイナースケールのうちMOSスケールだと言えるのはナチュラルマイナースケールだけとなります。
それはそうと、メロディックマイナースケールやハーモニックマイナースケールはMOS Scaleじゃないよってだけなので、別に12平均律じゃないと使えないわけではないです(19平均律や31平均律でも使えます)
最後に
説明が苦手でかなりグダグダしてしまいましたが、直線で書く五度圏表もいいよってことで紹介しました。
なんかのお役に立てれば幸いです。