プレイセンターの3つの柱
プレイセンターには3つの柱があります。
1. 親のための学習プログラム
2. こどもが自由に選択できる遊び
3. 親による協働運営
1. 親のための学習プログラム
「家族が一緒に成長する」
これはプレイセンターの基本理念です。
プレイセンターはニュージーランドで1941年に始まった親たちによる幼児教育活動です。
プレイセンターはこどもも大人も楽しみながら共に成長していくことを目指し、こどもには「豊かな遊びの経験」を、その親に「親のための学習コース」を提供し、こどもと大人の両方を支援します。
日本では、女性が働く権利を保障するために、
子どもを幼稚園や保育園に預ける等、子どもを親から離すことで子育ての負担を減らす子育て支援が主流ですが、プレイセンターは、親がこどもと一緒に過ごす時間を保障するという考え方-子育てをする権利ーに注目し、親子一緒の時間が楽しく豊かなものとなるような支援が不可欠だと考えています。
子どもを預ける幼稚園でも保育園でもない。
ただこどもを遊ばせる子育て広場でもない。
プレイセンターはそんな新しい形の「子育て支援」なのです。
2. こどもが自由に選択できる遊び
ほしのおうちのセッションではおやつ後にこどもたちは内遊びをし、大人たちは見守り(観察)と聴きとり(観察のシェアリング)をします。
見守りタイムは1時間半あるセッションのうち、こどもの遊びを5分〜10分程度観察します。
危険なことやこどもの安全に関わることは
大人が介入しますが、大人はなるべくこどもたちの遊びを干渉したり邪魔しないように配慮すること、できないと決めつけるのではなく、こどもの育ちを信じて見守ることを心がけ、こどもたちが遊びを自分の意思で自由に選択できるように気をつけています。
「子どもにとって遊びは真剣な仕事である」
とオーストリアの哲学者・思想家、ルドルフ・シュタイナーが言っているように、こどもは自ら手に取った遊びの中から様々なことを学んでいます。
こどもの遊びをよく見ていると、こどもの心が動く瞬間があります。そのキラリと光る瞬間こそ、こどもが遊びから学んでいる瞬間です。
そんな瞬間の積み重ねを静かに見守ってくれる大人たちがいるということが、こどもを励まし意欲を育てます。
**3. 親による協働運営 **
地域や拡大家族の減少に伴い、現代の子育ては、「孤育て」だと言われるほど現代のお父さんお母さんにとって子育ては孤独な仕事であるのが現実です。
四六時中子どもと一緒にいてストレスを感じる親や児童虐待も増えています。
プレイセンターほしのおうちで、こどもが親の側で安心して心ゆくままに遊びを通して学ぶことができる。
親がプレイセンターでの子育ての実践を通して
親として成長していく。
またコミュニティの一員としてこどもたちにふさわしい場を共に作るというチャレンジが、個人の能力を引き出し自信や自己肯定感を育み成長していく。
プレイセンターほしのおうちが大人とこどものそのような学びの場であってほしいと願っています。
子どもが育つのはあっという間です。
手がかかる時期だからこそ、親子にとっての喜びや気づきや成長があります。
また、プレイセンターほしのおうちの参加者が増えコミュニティの厚みが増せば、どこかで孤独な子育てをしている親とこどもの新たな居場所になります。
親とこどもが離れることなく共に過ごせる、親にもこどもにも優しい社会をみんなで作っていきたいと考えています。
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