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星野村の方言(ア)

星野村史・資料編を読んで

平成16年3月31日に旧八女群星野村から発行された『星野村史・資料編』
第二章には、星野村の方言を記してあります。

星野村は、古くから金山の繁栄と衰退が繰り返され、豊後、薩摩など諸国から人の出入りも多く、各地の方言が入り交じり星野独特の方言が成り立ったのではないかと考えられます。こうして星野の先人たちが永い間使ってきた方言を後の世まで残しておきたいと集めてみました。

星野村史・資料編(星野村史編さん委員会)

これをネットの海にも放流しておきたいので、少しずつnoteに記録していこうと思います。

以下に示す構成で書きます。全て星野村史からの引用です。


ホウゲン=方言の意味
文例


では、どうぞ~


星野村の方言(アの部)

アエル=落ちる

そげん石垣の端っこに行くとアエルばい

アゴタン=口先

あんやつぁ、アゴタンばっかりで、なんにもでけん

アシナカ=足半(あしなか)、藁草履

昔ゃ天気の良か日にゃみんなアシナカばっかりじゃつたのぅや

アスケ=あそこに

茶摘みてぼは、アスケあろが

アセクル=あせる

猪ん畑ばアセクルけん、どうにもならん

アタイ=自分

アタイは、昨日お茶摘みに行った

アタデ=急いで

昨日は、急に客人の来て、アタデ料理を作った

アノシ=あの人たち

アノシは、昨日お寺参りに行きょらした

アバカン=たくさん

昔ゃ赤松山さんいくと、まつたけがアバカンあったもんのうや

アヤス=落とす

昨日道端で、五十円アヤシタ

アワン=損する、合わない

おどんが分け前がこげん少なかならアワン

アンクサイ=あのね

アンクサイ、星野の夜は、空気の澄んで、日本一の星空ばい

アンジャロガ=あのね

アンジャロガ、星野は日本一の玉露の産地ばい

アンタ=あなた

アンタ、昨日学校に行ったの

アンナン=あの人

アンナンも来年の春にゃ嫁入りせらすげなばい

アンノゥヤ=あのね

アンノゥヤ、池の山の桜が満開ばい

アンポンタン=阿呆

おまや、こんくらいのこつも分からんとか、アンポンタンが

アの部は以上です。
まだまだ序の口って感じですね。


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