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明日はE資格試験ですが大事なのはそっちの資格じゃない件について
皆さんこんばんは。
明日はどうやらAIに関連した資格 「E資格」の試験日だそうですね。
このE資格、実は私も合格している資格なんですよね。
(ブログ冒頭の写真は私が合格した後にもらった公式のロゴです)
この資格は日本でも代表的な人工知能の権威あられる松尾教授の元設立された一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)によって作られた資格・試験なのですが
ぶっちゃけこれに合格しても意味ないです。
なんでお前も合格しているのにそんな話をするの?って思うかもなんですが。
マジでいらないんです。
(本当に要らないわけではないですが、詳細は最後まで読んでくださると分かります。)
今日はリモートワークでのんびり仕事も終えてネットサーフィンをしていた時に、やたらSNSで「明日はE資格試験だ!」「今まで必死に頑張ってきたから、合格できるはず!」だとかいろんなコメントがあったので。
・・・え?コイツらヤバくね??
と真剣に心配したのが30分前の私なんですよ。
というのもですね、実はこのE資格
資格概要にこう書かれているんですね。
ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定する。
これだけ読むと、実装する能力を問われているんだから合格すれば機械学習エンジニアとして信頼も上がるでしょ!とか思って、ブラック企業から抜け出して未経験からエンジニア転職しようとする多くの人たちが申し込みをしているようなのですが
結論から言いますと、この資格を取ってもエンジニアとしての力量は測れません。
というかこの資格を持っているからといって簡単に転職が成功しません。それは断言します。
そして、似たような資格で、でも100%そちらの方の資格の方が転職や今後のスキルアップに重要な資格があるのです。
ということで、今回はその資格について今日はお話ししようと思ってブログを書くことにしました。
ではその資格とは?
G検定です。
実は、同じくJDLAで出している資格の中にもう一つ「G検定」という資格があります。
こちらの概要は以下の通りです。
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
あれ?E資格と似たような概要じゃない?と思ったそこのあなた。鋭いです。
実はこちらは同じディープラーニングに関する資格でも「ジェネラリスト向け」に作られた資格なんです。
ジェネラリストとは、会社でいうところの機械学習に関わる業務を全て扱う総合職のようなものと思ってください。
E資格は「機械学習エンジニア向け」、G検定は「ジェネラリスト向け」に出されている資格です。
とここまで話すと
「いやいや、だからエンジニア転職するんだからE資格でいいじゃん」
といった言葉が聞こえるのですが、それは間違いです。
なぜなら、E資格で問われているのは、G検定で出てくる内容に加えて理論と一部のコード作成のみなんですから!
ここが皆さんの大きな誤解なんですよね。
もちろんE資格も立派な資格で取っておいて損はないと思います。
しかし、多くの人はE資格を「未経験からエンジニアとして転職するのに有利だ」と勘違いしているのです。
ご存知だとは思いますが、エンジニアになるからにはたくさんのコードの勉強、もといプログラムを作り続けて学ぶことが必要不可欠です。
そんな厳しい道を乗り越えなきゃいけないのに、たかが一つの資格試験、しかもプログラム・コードに関しては一部しか問われていない試験に合格したあなたを誰が雇うと思いますか?
そういうお話しなんです。
でもG検定だってそれ以前の資格だから転職にも何にも役に立たないだろ!
そう思うかもしれませんが、実は大間違いです。
むしろ、G検定を持っている人の方が転職やスキルアップに非常に有利なんですよ。
いいですか?IT会社の社員たちを想像してみてください。
もちろんエンジニアが多くいるとは思いますが、その彼らを束ねているリーダー、上司はどんな人だと思いますか?
そうです、エンジニアとは限らないのです。
ここは日本の一種の問題でもあるのですが、少なくとも現時点でIT会社におけるプロジェクトマネージャーなどのリーダー層やそのさらに上の部長職などの上層部は、決してエンジニア出身の人ではありません。
では、皆さん、その上司が一番必要とする人ってどんな人が分かりますか?
そうです。
必要なのは一部のプロ級エンジニアと「上層部に分かりやすく、現実的な技術企画・説明ができる人」なんですよ。
実は私も前職はIT会社に勤めていまして、プロジェクトマネージャーをさせてもらっていた立場なのですが、そこで痛感したのは「エンジニアの説明が上層部に伝わらなさすぎる」問題でした。
だからこそ、私が間に入って、それこそ通訳をするかのようにエンジニアの説明を翻訳して上層部へ伝えることが一番大変な仕事でした。
そして、その仕事こそが今のIT会社に必要な業務なんです。
今はエンジニア転職がいいとかインフルエンサーが言いまくっているせいで、何も実情を知らないブラック企業で死にかけている社畜たちが勘違いしてさも自由になったかのようにエンジニア志望となるのが後をたちません。
しかし、エンジニアになっても使いまわされたり、それこそボロ雑巾のように捨てられている話だって数多くあります。
某青い銀行のシステム障害の話でもエンジニアが悲鳴をあげており、何年も前から「青の案件には手を出すな」とエンジニア界隈で言われていたのは有名な話。
そんなエンジニアにあなたはなりたいんでしたっけ?違いますよね?
出世しやすくなりたいとか、転職したいからですよね?
そのための手段として考えているんですよね?
じゃあ、今後転職なり出世するなりする時に、単にエンジニアとしての技術を取り始めた人と、機械学習について全般的に理解をしていて、現実的なディープラーニングの活用方法を企画・説明できる人がいた場合、どちらが有能だと思われるでしょうか?
もちろん後者です。
そしてその有能な人材と思われるために必要な資格は何かと言ったら、G検定なんですよ。
冒頭で話した通り、G検定の概要は以下の通り。
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
ディープラーニングの活用方針を決定できる人材、事業活用できる人材であることを認める資格なんですよ。
つまり、先ほど話した「機械学習について全般的に理解をしていて、現実的なディープラーニングの活用方法を企画・説明できる人」になるためには必須の資格なんです。
さらにE資格よりは難易度が少し低め。
しかし昨今の試験の難易度を見る限り、どんどん難しくなっているようですし、この資格試験を持っているアドバンテージを生かすためならまだ合格者が少ないうちに受けた方が良いことは明白です。
E資格もG検定も両方1ヶ月前後の勉強で合格し、未経験でAI業界に転職できた私が言うのですから安心してください。
前回のG検定でさらに5000名弱の人が合格しています。
そして次の試験日は今年の3月5日ともうすぐです。
すでに申し込み期限が過ぎているかと思いますので、今気づいた方はさらに次の日程に申し込めるよう準備をしておいた方が良いです。
また、私のブログでは毎日ディープラーニングに関する情報をピックアップして解説もしているので、手軽に学べて便利ですので、ぜひフォローもお願いします!
それではまた明日!