トラック

私はよく見知った外で、机に向かって勉強している。近所だ。近くに横断歩道がある。空が見える。

横断歩道を曲がろうとしたトラックが、鏡やら標識やらを倒しながらやってきた。合計3本。
怪我人は出なかったようだ。
トラックは止まり、運転手と助手席の人はどうしたものかといった表情をしている。
近くにいた私もいたたまれなくなり、席から立って学校に行くことにした。

トラックの近くを通りすぎようとすると「ここはもう、役所の人しか通れませんよ」と、ラジオのMCの声がどこからともなく聞こえる。信号は青だったので、私はかまわず歩いていった。

歩いているうちに、私は部屋着であることに気付いた。そして丁度、小学生の同級生にばったり出くわした。
私は恥ずかしい気分になり、そして自分は今不登校中であることも思い出して、気づかれないように歩こうと努めた。
いつの間にか、私は小学生の姿になっている。

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