村八分

私は詩を作ることが好きだった。読むのも好きだった。
詩のサーチエンジンを見て、現役で詩を作る人が思ったよりも少ないことに、寂しさを感じた。
自分も詩を作ってホームページを作ってアップしようと思った。

詩をアップする。すると、私のホームページ上に、何者かが鉛筆でらくがきをしていった痕跡があった。たくさんあった。
らくがきの内容は、私の詩を叩く内容のものだった。らくがきをしていった人は、現役で詩を作っている人たちだった。

私は、「何これ」と自分のホームページにらくがきした(HTMLをいじるのではなく、直接書いた)。

すると、アングラ系のサイト利用者に目をつけられた。多分、詩を作っている人たちに晒された。
詩を作っていること自体が痛々しいのか、詩の内容が痛々しいのか、とにかくお祭りになった。

私はパニクり、悲しくなり、サイトを消すか継続するかで迷った。消そうと思った時、サーバーを管理している人のページに「なるべく自分の作ったサイトは消さないでください」と書いてあった。もはやどうすることも出来ない。

憧れであった、詩を作り終えて更新停止状態のサイトを見に行った。
そのサイトは、輝きに満ちていた。
管理人さんも友好的だったようだ。日記に、人のよさが表れている。

私の借りているサーバーと憧れのサイトのサーバーが同じであるという、どうでもいいことに気が付いた。

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