懺悔ゲーム
夜。古い、大正・明治時代辺りの電車の中。
少年たちが向かい合わせの椅子に座っている。
少年たちの目の前には幾万本ものロウソクの束(と言っていいのか?ほとんど塊みたいな感じ、イメージとしては大きなミノムシの蓑のような形)がある。
一人の男の子は「僕は○○の罪を犯した」と言って、ロウソクの山から一本、ロウソクを取った。続いて、もう一人の男の子が「僕は…ロウソクを尻の穴に入れた」と言った。流石に嘘だろう、と周りの少年たちは笑った。
これはゲームだ、この子たちは嘘の懺悔をして遊んでいるんだ、と私は思った。トランプのダウトみたいなゲーム。
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