地球防衛軍

懇意にしている同人サークル主さんがうちに来た。母とおしゃべりをしている。
ひとしきり話し終えたあと、同人サークル主さんはどこかへ去って、母はサークル主さんに勧められたアニメをタブレットで観始めた。
アニメには、時折意味の分からないシーンが挟まれていて、母は困惑していた。私は、最近のアニメにはよくあることだと思いながら、横目で観ていた。

アニメでは、蟻塚に火をつけるシーン(実写)が流れていた。熱した棒で蟻をつつくと、蟻が次々に小さな岩の塊のようになって転がった。

蟻塚は怒って(?)、大きな蜘蛛の形に変形した。

どこからともなく、がたいのいい男性外国人が集まってきた。空手や柔道で着るような服を着ている。真剣な目差しで蟻塚(蜘蛛)を見ている。

何が始まるのだろうと私は傍らで見ていた。いつのまにかタブレットの中の世界にいた。現実で、今、起こっている出来事。

蟻塚(蜘蛛)の穴から一斉に大きな蜂が飛んできた。針で攻撃してくるのではなく、尻から糸を出して外国人たちの腕を絡めて、こちらの攻撃を止めてきた。
外国人たちは百戦錬磨っぽい動きで、蜂を撃退しようとしている。キックで蜂を打ち落とそうとしている。

見ていただけの私も気づいたら撃退側に参加していた。見よう見まねで外国人たちの動きを真似る。
ふと、私はゲームの地球防衛軍を思い出した。

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