施設
施設に暮らしている。一時的な措置。私が精神の病に侵されているからだ。ここは一人部屋で、いつも私はここから出ない。ホテル部屋ような場所。
恋人のGさんが見舞いに来た。ひとしきり私とこの部屋で遊んだ後、帰っていく。この部屋のドアまでしか私は見送れない。「いつも来てくれてありがとう」と言った。「(私)はここから出られないから仕方ない」と言われた。
そうした日々を過ごしていくうち、友人のSさんがこの部屋にやってきた。見舞いではない。私と共部屋で暮らしていく。Sさんも精神の病に侵されている?らしい。
「最近、変な夢を見る。(私)さんが料理されてる夢とか、Gさんが料理されてる夢とか、……(色々な変な夢の紹介)。そんなこと、ありましたか?」とSさんに尋ねられる。私は、「(自分が料理される)心当たりはないな。でも夢だって自覚があるならまだ大丈夫だよ。現実味を帯びてきたら病気だよ」と返した。
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