忘れ物といじめっこ

数学の授業を受けるために教室移動をする。途中までは今まで通りの教室を使っていてよかったのだが、わけあって教室移動をしなければならなくなった。(わけについては忘れた)

かつてのいじめっ子たち(同性)がニヤニヤしながらこちらを見ている。私は不愉快な気分になった。

忘れ物をしたことに気付き、教室を出て、今まで使っていた教室に戻り、新しい教室に入ると、別のいじめっこたち(異性)に入れ替わっていた。ニヤニヤしながらこちらを見ている。私は不愉快というよりも、受け入れてくれるだろうかという不安を抱いている。

数学の授業なので、ここの教室のクラスメイトらは数学に強い。いじめっこたち(異性)は、私の全体の学力について尋ねた。私が「Aぐらい」と答えると、なにやら計算をし始めた。「やべー(自分たちの)2倍ぐらいじゃん」と、呟いている。

「●●並だ」といじめっこは言った。●●とは、とあるゲームのRTA界隈でよく耳にする名前だ。
「●●は世界2位じゃないか」と言って私はまた教室を出た。忘れ物を思い出したためである。
後ろから笑い声が聞こえる。私が●●を知っていることについて話している。意外だったろうか。なんとなくだが、うまくやれていけそうな気がする。

私は、忘れ物を取りに戻っては新しい教室に入り、そしてまた忘れ物を思い出し…を繰り返し、何度も教室と教室を往復した。
既に授業は始まっている。私は焦っている。

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