ゆっくりとした時間を生きるよ

療養で思いがけず、ひととほとんど会わなかった時期を経て、
少しずつ、人と関わり始めました。

この歳になってようやく
人はそれぞれの物語を生きている
人はそれぞれの時間を生きている
そのことを理解できるようになりました。

わたしの中の時間。
ある人に「ホシノさんは街に住んでいるのに流れている時間がゆっくりですね」と言われたことがきっかけで、意識が向くようになりました。

いろいろな人と関わり始める中で、
「だいぶリズムが違うようだ」と改めて感じています。
そして「ゆっくり」は、違いであって善し悪しではない。

以前のわたしは
そのリズムを否定して、必死にスピードを上げて
世の中の流れについていこうとしていました。
ちゃんと出来ないと社会に受け入れられないと思っていたから。

今はできるだけ自分のリズムを守れる場所で
生きていこうとしています。
いろんなものを手放して、正直な自分で居られたらと思います。

今日55歳になりました。
ゆっくりと、少しぼんやりと生きていくよ。