他人よりリーサル計算が早いと褒められる星乃流計算術
今回は「星乃ってリーサル計算(だけは)早いよね」とよく言われる私が、どのようにリーサル計算をしているのかを紹介します。
そろばんなどの計算に有利な習い事は経験していませんし、なんなら勉強はあまり得意ではない方です。
先に言っておきますが、ありえんほど自己流なので、合わない方もいるかと思いますがご了承ください。
1.リーサル計算をしようと思う気持ちが大事
普段プレイしている中で、実は見逃しているリーサルというものがたくさんあります。それを見逃さないようにするためには、こちらのパワーを高くできそうな時や、相手のブロッカーが少なくなった時に「一回リーサル計算してみるか」と考えることが最も大切です。
私が計算早いと褒められている理由の8割はこの「意識」にあると思います。
どのようにして身につけたかというと、リーサル計算が重要なデッキをずっと使っていたことによるものです。例えばシャドウバースの「リノセウスエルフデッキ」や、MTGの「鬼流の金床型ラクドスサクリファイス(通称ラクサファ)」などです。
計算しようと思わなければリーサルを見つけられるわけがないので、意識的にリーサル計算をしていきましょう。
とはいっても、リーサル計算はなかなか大変な作業。そんなリーサル計算を少しでも簡単にするための方法について書いていきます。
2.相手に与えるダメージの計算方法
実際にリーサルを計算する際の具体的な方法を説明します。自分のクリーチャーがどれだけ相手のライフにダメージを与えられるか、例題をもとに解説していきます。
まず、このような盤面だったとします。
いまこの状態だと最低何点ダメージを与えられるか考えてみましょう。
相手はこちらの最もパワーの高いクリーチャーをブロックしてくるので、基本的に相手のブロッカーの数、自分のパワーが高いクリーチャーを消し、それ以外のクリーチャーのパワーを合計しましょう。
大事なことなのでもう一度言います「相手のブロッカーの数だけ、自分のクリーチャーをパワーが高い順に消します」これは非常に重要な考え方で、この計算方法をするだけで通る点数の計算が非常に楽になります。
消すってどうするの?という疑問があるかもしれません。簡単です。
こうします↓
冗談かと思われるかもしれませんが、ずらりと並んだクリーチャーのうち「こいつはブロックされるはずだからパワーは足さずに〜」などと考えるより、最初から指で覆ってしまい、残ったクリーチャーのパワーを足していく方が簡単です。
さて、指押し付け攻撃から逃れたクリーチャーのパワーを足していくのですが、私の場合はクリーチャーたちのパワー(数字)をこのように見ています。
赤い点のようなものを擬似的に置き、その点の数を数えることで計算しています。
盤面が複雑になった場合や、点の数が多い(パワーが高い)クリーチャーしかいない場合は純粋な足し算や掛け算などを使用しますが、クリーチャーの数が少ない場合は点を数えるという原始的な方法を使うことで、余計な脳のリソースを使わないようにしています。
この方法をする場合は、点の数がもっとも多い数字を一番最初に数えます。
この盤面の場合は3から数えて
「さん!よんごー!ろくなな!はち!」
というように計算します。
3.トランプル・威迫・飛行(回避能力)の計算
次は回避能力についての計算方法です。
回避能力はそれぞれダメージを通しやすくなる能力ですが、ダメージが通るための条件が異なります。
トランプルの計算
トランプルを持っているクリーチャーはパワーが高いことが多いです。横にクリーチャーが並んでいて、フルパンをする場合のトランプルは真っ先に除去の対象になるのでトランプル自体がいなくなるという想定でも計算しましょう。
また、トランプルが相手にブロックされるのかどうかを判断する方法があります。
この盤面だと、トランプルは3/4にブロックされます。なぜかというと「相手の最高タフネス以上の攻撃力を持つクリーチャーが、こちらには2体(相手のクリーチャーと同数以下)しかいないため」です。
この場合、タフネスの量だけダメージを軽減した方が、直接ダメージを受けるよりも多く軽減できるため、トランプルをブロックしてきます。
逆に言えば、相手の盤面に1/1トークンが5体しかいない場合は、トランプルは真っ先にスルーされることになります。
たまにとんでもなくパワーの高いトランプルを作って殴ることがありますが、その際の簡単なリーサル計算方法も追記しておきます。
まず、相手のクリーチャー全てのタフネスを足します。次に、そのタフネスと相手のライフを足します。その合計よりもでかでかトランプルのパワーが大きければリーサルです。
トランプルの横に4/4などのそこそこ大きいクリーチャーがいる場合は、相手も一番タフネスが小さいクリーチャーから順にブロックしてくるので、横にクリーチャーがいる場合はそのように計算しましょう。
威迫の計算
威迫は基本的にそのまま顔面にダメージを与えられるか、除去の対象になります。
ただ、威迫をブロックされるケースも当然あります。
「威迫を除いた現在確定ブロックでない(指突き刺し攻撃を受けてない)パワーがもっとも高い自分のクリーチャー2体の合計パワーが、威迫のパワーより下の場合」です。
このような盤面だと、2体で5/5威迫を止めると5点ダメージで済みますが、2/2を2体止めた場合は6点ダメージ受けてしまうため威迫をブロックしてきます。
飛行の計算
飛行はトランプルや威迫よりもわかりやすく、相手の場に飛行や到達がいなければ除去などの対処カードがない限り相手のライフを確実に削ります。
この場合、飛行で与えるダメージは元々相手のライフから差し引いてしまった方が計算がしやすい場合もあります。
2/1飛行がいて、相手のライフが10点の場合は、相手のライフを8点として考え、コンバットから飛行をなくすということですね。
この方法は飛行以外にも起動型能力によるライフルーズや、アンブロクリーチャーなどでも使えます。
「相手ライフは10点だけど、起動型能力で4点削れるからクリーチャーで6点削れば勝ちだな!実質ライフ6点!!」
複合問題
それぞれの回避能力の特徴がわかったところで、少しややこしい盤面での問題です。
以下の盤面では何点通るでしょうか?
下に正解を描きますので、計算できたらスクロールしてください
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合計8点ダメージということになりますね。
3/2威迫をブロックせずに2/1と1/1をそれぞれブロックでも正解です。
また、除去が1枚あった場合何点入るかも不安なので計算しましょう。
基本的にはパワーが一番高いクリーチャーが倒されるため、今回は6/6が倒されるという想定で考えます。
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相手のクリーチャーが7体いるため、自分の威迫以外のクリーチャーがパワーが高い順に7体ブロックされる想定をします。
到達がいるので2/1飛行もブロックされ、パワーが高い5体がブロックされた時点で威迫以外はパワー1しか残りません。その場合はブロッカー2体で3/2威迫を止めてくるため、パワー1のクリーチャー3体とパワー2の威迫1体が通り、5点ダメージが入ります。
つまり、相手ライフが5点以下であれば1枚除去があったとしてもリーサルの盤面だということですね。
4.ダメージを増やす方法を探す
次は、今よりもさらにダメージを与える方法を考えます。
よくあるのは「バットリでパワーを上げる」というものですね。
このバットリを使用したリーサル計算をするには、まず相手の顔面に直接ダメージを与えられるクリーチャーがいるか確認します。回避能力や横展開によるブロック漏れなどで、相手の顔面に殴れるクリーチャーがいた場合にはその殴れるクリーチャーにバットリを使用することでバットリで増加するパワーがそのまま通すことができるダメージだと考えることができます。
トランプルをブロックしてくるような盤面の場合は、トランプルをブロックしているクリーチャーを除去することでダメージを通すこともできます。
装備品や戦闘開始時誘発などによる相手がブロック選択をする前にしか行えないパワー上昇は、基本的に回避能力持ちにつけた方が最終的なダメージが増加します。また、パワーが低いクリーチャーを強化したほうが除去耐性やブロッカーの数が足りないすり抜けによってライフを詰めやすいです。
相手の絆魂クリーチャーにブロックされた自分のクリーチャーに除去を撃つなどの搦手もあり、上げ始めればキリがありません。
リーサル計算であと1や2足りないなどの場面は結構ありますが、その際には頭を柔軟にして考えてみてください。
5.まとめ
最後に重要な部分をおさらいします。
・リーサル計算をしようと考える
・相手のクリーチャーの数、自分のパワーが大きいクリーチャーがブロックされる
・回避能力が通る条件を満たしているか確認する
・除去1枚でもリーサルがあるか確かめる
・1足りないなら1増やせ
以上です。読んでいただきありがとうございました!