【復刻ライブレポート】2019/11/30 LOW IQ 01 20th Anniversary The Extravaganza
※この記事は別ブログに掲載していた2019年11月開催のイッチャン20周年記念のライブレポをnoteに再掲したものです。
市川パイセンがソロ活動20周年を迎えました。2007年の自分はそこまで「好き」という感情を持っていなかったLOW IQ 01ですが、いつの間にかドがつくほどハマりまして。今では楽曲でいったら日本でいちばん好きかもしれない、というほど惚れてしまった、そんな偉大な先輩。後追いでSUPER STUPIDも漁って、やっぱり市川パイセンの曲って最高だとますます好きになって、早10年。
ソロ活動の半分程度しか追えていませんが、それでもこんなめでたい場所に行かない理由はないということではせ参じてきました、新木場スタジオコースト。
これ以上ないくらいの豪華な対バンが揃ったイベント。テンション上がりすぎて何が何だか記憶も定かではありませんが、ざっくり振り返ってみたいと思います。
※ちなみにセットリストはtwitterからの拾い物にちょい手を加えたものです。
■LOW IQ 01 & MIGHTY BEAT MAKERS
今日のメンツから考えて、トップバッターはMIGHTY BEAT MAKERSだろうという予想は的中。イッチャンにはたっぷりインターバルを与えてほしいところ。もう50歳目前ですし。ただ、この時点ではすっかり忘れていました、TDCさんの存在を。
MIGHTY BEAT MAKERSはベース・ひなっち、ドラム・TDCさん、ギター・しのっぴという編成です。1曲目「Every Little Thing」の出だしで、しのっぴの音が出ないというトラブル発生。記念すべきイベントの1曲目で思わぬハプニングですが、そこは歴戦の猛者集団。慌てず騒がず…というかむしろ喜んでる風な雰囲気を醸し出しながら仕切り直しての演奏。
あとでイッチャンが「頼もしいねえ」と声かけるくらい、まったく動じないしのっぴでした。
そして今回はイッチャン20周年イベントですが「3バンドに出るTDC祭り!」という発言も。確かにイッチャン2バンドに加え、スキャフルでも叩きますからね。よく考えたらタイムテーブルもLOW IQ→BRAHMAN→スキャフル→MONOEYES→LOW IQと、TDCさん基準になっている。いちばんの主役が自分の都合だけで取りまわすんじゃなく、出演者全体のことを考えて仕切っていることが垣間見られる、そんなタイテでもありました。
さて、2曲目「Snowman」では早くもTOSHI-LOWが登場してイッチャンと絡みます。ライブでこの曲やるならもうTOSHI-LOWが欠かせないくらい、お馴染みとなったコラボレーション。優しい笑顔を浮かべるTOSHI-LOW。イッチャンとの共演が心の底から楽しいんだということが伝わってくるシーンです。
「Swear」「Miracle」など昔の曲も入れ込みながら、基本は新しめの曲を並べたセットリストでライブは展開していきます。
「MI-O-TO-SHI」では細美さんも登場し会場はさらにヒートアップ。
20周年を迎えられたことに感謝の気持ちを表しながらも、「俺たちオープニングアクトだから!」とエネルギー全開で弾けまくり、最後はSUPER STUPIDの「WHAT'S BORDERLESS」でフロアを沸騰させる。
今がいちばんの絶頂期であることを思わせるパワフルなステージでトップバッターとして最高のパフォーマンスを披露してくれました。
ホントにイッチャン、かっこいいなあ。そしてしのっぴのコーラスワークも抜群にうまいし、あの声がイッチャンの曲にピッタリ合う。これぞMIGHTY BEAT MAKERSという真骨頂を味わうことができました。
01.Every Little Thing
02.Snowman feat.TOSHI-LOW
03.Swear
04.Luster
05.Miracle
06.MI-O-TO-SHI feat.細美武士
07.Thorn in My Side
08.Go
09.Billy The Boo
10.WHAT'S BORDERLESS(SUPER STUPID)
■BRAHMAN
2番手に登場したのはBRAHMAN。さっきまでのHAPPYな空気とは違い、どこかヒリヒリしたムードに覆われる新木場。
「SWAY」→「GOIN' DOWN」→「BASIS」→「Speculation」→「BEYOND THE MOUNTAIN」と90年代から00年代の曲を畳みかけるも、そこに懐かしさなんて微塵もない。今昔関係なくひとつひとつの曲を、命を削るように表現してきたBRAHMANならではの迫力。それこそ20年ぶりに観た、という人ならイントロで「うわ、懐かしい!」と感じることもあるかもしれない。でもそのままライブを味わっているうちに、久しぶりに聴いたその曲が今なお、血管がドクドクと脈打つかのように生命を燃やし続けていることを感じたんじゃないだろうか。
「不倶戴天」から「ANSWER FOR…」、そしてTOSHI-LOWはフロアへ飛び込み、「警醒」。波のように襲い掛かってくるキッズひとりひとりをなぎ倒し、ぶちのめしながら歌い続け、嵐のような時間を生み出すも、直後に一転「鼎の問」でフロアには静寂が訪れ、TOSHI-LOWの歌声が響き渡る。
「歌う」ということだけではなく、様々な表現を駆使してライブを作り上げていくBRAHMANの姿に圧倒されます。
TOSHI-LOWは最前柵まで戻ると、喋っていた観客を「黙れ!」と一喝してから、スピーチを始めました。それはイッチャンへの追悼文。
20年前に亡くなってしまったイッチャン、という設定で、もし生きていたらこうだったろう、という“故人”を思う名文でした。
AIR JAM'98でのステージ上で発した意味不明のメッセージが彼の最後の言葉になった、という話や、もし生きていたら才能あふれるあの人だから、バンド休止後はきっとソロ活動を始めただろう、といった話も。
あくまでも「20年前に亡くなってしまったが、生きていたらこんな人生だったんじゃないか」という設定の追悼スピーチですよ。
ソロ1枚目のアルバムは仲間とともに作って名盤を生み出し、2枚目以降も名作を作っていっただろう。そうなるとどんどん調子に乗り、イッチャンは天狗になっていったに違いない。朝まで自慢話が続く毎日。やがて自分より売れた仲間に対する妬みから、悪口を言うようになっていき、仲間たちは次々と離れていってしまう。それでもイッチャンは自分のことを天才だと自慢し続ける。
ロッキンでの飛び込みをきっかけにフェス出禁となり、暇になったイッチャンは昼から酒浸りの日々。そんなイッチャンに捕まってまた、「イッチャン最高」「イッチャン天才」と朝まで自慢話を聞かせられる日々。
そんなイッチャンが変わったのは東日本大震災。ギター一本で被災地に出向き、歌うようになった。2015年、尽未来際であの3人組を復活させてほしいとTOSHI-LOWはイッチャンに頼んだ。開催2年前にその話をしてから2年間、イッチャンは口をきいてくれなかった。でも最後は3人集まって、やっただろう。忌み嫌っていたメンバーを許し、愛するようになり、すべてが変わった。
都内でしかやりたくないと言っていたライブも、ギター片手に全国各地へと足を運ぶ。新しい仲間をちゃんと認める、若くて売れてる子にやきもちやかない。先日の台風被害で被災してしまったTOSHI-LOWの実家には、TOSHI-LOWよりも先に行ってくれた、のかもしれない。
今生きていたら、愛に溢れる先輩になったのかもしれないのに、本当に惜しい人を亡くした。そんな先輩のために追悼の歌を。
笑いたっぷり、涙もこぼれる名スピーチに完全にやられた直後、BRAHMANによる「WHAT'S BORDERLESS」「SUPER STUPID II」の演奏。そこには生き返った(?)イッチャンの姿もありました。
先輩に対して本気でぶつかってきたTOSHI-LOWと、辛辣な言葉にも耳を傾け、生意気な後輩を受け入れて、生まれ変わったイッチャン。馴れ合いでは決して築けない太い絆が目に見えるようなふたりのライブパフォーマンスに、感情がちょっとバカになりました。積み重ねてきたものがある人間はやっぱり強いな。途中で道を逸れてしまったとしても、人は変われるんだと証明してみせたイッチャン。これはフルカワユタカにも言えるかもしれないけど、再浮上した人ってめちゃくちゃ魅力的です。
「新しく生まれ変わるには新しい仲間が必要!」というTOSHI-LOWの言葉とともに細美さんが登場してふたりで「今夜」を歌う。
「俺の、そしてLOW IQの親友、細美武士!」と嬉しそうに紹介するTOSHI-LOW。MCが一切なかった時代のBRAHMANの、あの終始ピリついた空気が好きだという人もたくさんいるだろうけど、俺は今のBRAHMANが大好き。震災以降、MCでは笑いを生み出しながらも、歌う時には一切笑顔なんかなかったTOSHI-LOW。でもここ数年はOAUばりの優しい笑顔で歌うこともある。変わらないことの素晴らしさがある一方で、変化こそバンドの魅力、そんな一面もあるんじゃないか。
歴史、そして変化についても考えさせられたBRAHMANのライブ。やっぱり今日も最高でした。
01.SWAY
02.GOIN' DOWN
03.BASIS
04.Speculation
05.BEYOND THE MOUNTAIN
06.不倶戴天
07.ANSWER FOR…
08.警醒
09.鼎の問
10.WHAT'S BORDERLESS feat.LOW IQ 01
11.SUPER STUPID II feat.LOW IQ 01
12.今夜 feat.細美武士
13.Flying Saucer
■SCAFULL KING
他のバンドではやりませんでしたが、スキャフルだけはリハと称して本番前に演奏してくれました。サービス精神たっぷりのその姿勢が嬉しい。
ホーン隊が加わることでより一層華やかになるスキャフルタイム。抜群のキラキラ感でBRAHMANとはまた違った幸せ空間を演出。スカの裏打ちリズムに乗って気持ちよく踊ったり、TGMXさんのMCに笑ったり。
人数も多いしメンバーそれぞれ自由に動きまくるから、フロアよりもステージのほうが楽しんでるんじゃないかってくらい、わちゃわちゃ。これぞスキャフルですよ。ダイブする子も続出しますが、TGMXさんが手を差し伸べてステージに上げるケースもしばしば。ほんのちょっぴりステージで踊り、演奏の邪魔にならないようすぐさま颯爽とダイブしていくキッズたちも、慣れたもの。
そういえば定番ともいえるNARIさんのビートたけしものまねは出ませんでしたが、そこはもしかしたらイッチャンの20周年に対するリスペクトだったのかも!?
「SUPER STUPID II」では本家イッチャンも登場。トップバッターから3ライブ連続出演を果たします。ちなみにTDCさんは本日2回目の出演ですね。スキャフルカバーもまた良きかな。
「市川くん生き返ったね」
「TOSHI-LOWのMC、全部が正解ではないと思うけど」
「(市川くんが)隣にいたから笑いづらかった」
「笑ったら“お前もそう思ってたのか”ってなるから」
というTOSHI-LOWスピーチでの思わぬ余波について吐露するTGMXさんでした。イッチャンとTGMXさんはふたりで弾き語りイベントを6年開催し続けている仲。TGMXさんは本人を前にイッチャンを茶化すことも多々あるけれど、そこにはちゃんと愛があるし、その愛がこちらに伝わってくるからニコニコしながら楽しめる。
ただただ尊敬しかない先輩、ではないからこそ愛が溢れるんだろうなあ。
スキャフルは通年活動するようなバンドではないけれど、その分1本1本のライブを楽しんでやる、という意気込みはすごい。年1回でもいいから、スキャフルのライブ楽しめたらいいなあ(意外とここ数年は、彼らにしては精力的だったりする)
(リハOne Step Beyond(MADNESS),Needless Matters)
01.Save You Love
02.Brighten Up
03.The Simple Anger
04.SUPER STUPID II feat.LOW IQ 01
05.Lyin’Ass Bitch(FISHBONE)
06.Lunch In The Jail
07.NO SHAME(LOW IQ 01)
08.You And I,Walk And Smile
09.No Time
10.Irish Farm
■MONOEYES
登場SEが鳴り響き、メンバーがステージに。さあライブが始まるぞ、というタイミングで細美さんが言います。
「セキュリティいねえんだわ」
なんと、短い時間での転換に慣れているせいで、セッティングが速すぎて15分も巻いている状態とのこと。もうこのままやる、ということで念のための注意事項。
「セキュリティいないから、てめえで着地して!」
なんだか細美さんらしいなあ。
「Run Run」から始まったライブは「Like We've Never Lost」や新曲の「Interstate 46」などで序盤からめちゃくちゃ盛り上がります。スコット曲推しの俺には「Roxette」がセットリストに入っているのが嬉しかった。ここはテンション爆上がりで拳あげて燃えました。
「Two Little Fishes」では、ハットに杖、黒いコートを装備したTOSHI-LOWが登場。一応、イッチャンコスってことでいいのかな。ちょっとだけ歌に参加して、あとはステージをふらふらと自由に移動し、ギターのトディにハットを被せてみたり、あるいは細美さんが歌う横で杖を股に挟んでアレに見立てて思い切りしごいてみたり。その様子を目にした細美さんは歌いながら思わず笑っちゃう、そんな微笑ましい(?)シーンもありました。
「イチさんていうよりマイケル・ジャクソンだったね」とはTOSHI-LOWが去った後の細美さんの言葉。
なんで自分たちがこのイベントに呼ばれたのかについて語る細美さん。バンドとしての付き合いは浅いかもしれないけれど、細美さん自身はイッチャンとそこそこ長い付き合いだよ、という話です。
「TOSHI-LOWのMCで言うと、いつの時代だろう」
「イチさんとは10年以上前に知り合った」
「ずーっと同じことを説教するイチさんと」
「恵比寿のMilkで会ってて」
「イチさん、それもう15回目です、“うるせえ!聞けよ”って」
さらに
「俺らの時代は先輩F○CKで」
「わかるだろ?ちょっと歳が上なだけじゃん」
「先輩と認める条件は次のふたつ、どちらかでも満たした場合」
「ひとつは飯をおごってくれた人」
「もうひとつは人生で大切なことを教えてくれた人」
「イチさんは、人生で大切なことを教えてくれた」
細美さんがイッチャンについて語るってだけでもなんだかレアな気がするのに、イジりながらもなんだかんだ愛情たっぷりに褒めているというのがまた、イッチャン&細美さんファンの自分にとっては嬉しい時間で。
さらにさらに「最後の1曲はスコットが決めるぜ!」という叫びとともに、俺的MONOEYS曲ナンバーワンの「Borders & Walls」が炸裂するもんだから大歓喜ですよ。
我を忘れるってくらい、喜びを爆発させながら楽しみました。いわゆるフェスではなく対バンイベントでMONOEYES観るのは久々(もしかしたら初?)で、セットリストがどういう組まれ方するのか予想つかなかったけれど、スコット曲がとても大切にされていることがわかってホントに嬉しかったなあ。
またMONOEYESのライブを観ようと思えるライブでした。
01.Run Run
02.Like We've Never Lost
03.Free Throw
04.Interstate 46
05.When I Was A King
06.Roxette
07.明日公園で
08.Two Little Fishes feat.TOSHI-LOW
09.My Instant Song
10.Borders & Walls
■LOW IQ 01 & MASTER LOW
さあやってまいりました本日の大トリ、MASTER LOWです。CHABEさん、TGMXさん、KENZIさん、NARIさん、村田シゲさんを従えたイッチャンによる超豪華なパフォーマンス。
「Your Color」でしっとりと幕を開けると、早くも「Hangover Weekend」でモッシュピット爆誕。うおお踊りてええ、でもここ狭いしなあ…とフロア端の柵近くでうずうずしながら楽しんでいました。「WAY IT IS」ではお馴染みのサークルで楽しむキッズたち多数。イッチャンのライブにはフロアの笑顔が良く似合う。
独特のリズムから激しいギター音が轟いて「Delusions Of Grandeur」が始まれば、細美さんとTOSHI-LOWがステージに現れライブに参加。そして軽やかにステージダイブをぶちかまします。なんだかちょっと見慣れた感あるけれど、よくよく考えたらとんでもない状況。こんなことが実現するの、イッチャンのライブくらいかもしれない。
「T・O・A・S・T」ではフルカワユタカが登場し、TGMXさんと交代してギター演奏。そしてやっぱりTOSHI-LOWに眼鏡を奪われてしまう…。毎度恒例行事。
MIGHTY BEAT MAKERSと違ってMASTER LOWではどちらかというと歴史のある曲を多数演奏します。「So Easy」「MAKIN'MAGIC」といった歴代の超名曲たちが続々と投入されていく。ライブでは定番ともいえる曲たちだけど、決して「またか」とは思わない。何度味わったってそのたびに興奮が生まれるほどの名曲。飽きない、っていうのはホントに凄いことだなと思います。
イッチャンはMCでこんなことを言っていました。
「50歳まで音楽できればいいな」
「50過ぎたら好きなことゆっくりやろうと思ってたけど」
「こんな感じじゃやめらんないよね!」
何年か前の『MASTER OF MUSIC』(イッチャンの生誕記念イベント)でのMCで、50歳を過ぎたら音楽から離れるんじゃないかと思わせるようなことを言ってたんですよね。直接的ではないけれど、そんなことを匂わせる言葉を放っていた記憶があって。その時に寂しさを感じたんですが、今日のこの「やめらんないよね!」を聞いて安心したしめちゃくちゃ嬉しかったな。
今日の対バンについて誇らしげに話すイッチャンは、自分は幸せ者ですと何度も言っていたなあ。
ライブ終盤の「NEVER SHUT UP」ではイッチャンへのサプライズで、MASTER LOWの合図をきっかけにフロア中がスマホにライトを灯して掲げます。イッチャンも「涙腺が…」なんて言いながら喜んでくれていたようです。
SSの「WHAT A HELL'S GOING ON」を挟んで本編最後は「FIREWORKS」!歌なしのこの曲でイッチャンはサックス担当。
後ろの柵と目の前の観客に挟まれて身動き取れない状態に陥りかけたタイミングでの大好物「FIREWORKS」だったので、もうここで踏ん張るのもバカらしいと、フロア最前へ突入。半モッシュみたいな状況だったけれど、ぶつかる体の痛みも心地いい。大好きな曲で思いきり体動かして楽しめるって最高!
序盤、狭いスペースゆえに蓄積していたストレスがこの1曲ですべて解放されました。ありがとうFIREWORKS。
さあここからはアンコール。TOSHI-LOWやTGMXさん、細美さんなど今日の出演者が続々とステージに登場する中、肝心のイッチャンだけ出てきません。場を繋ぐようにTOSHI-LOWがマイクパフォーマンス。
楽屋から出てこないんだよ、と言うTOSHI-LOWにTGMXさんが「とうとう死んだって話も?」なんてイジる。TOSHI-LOWは「怒ってるのかな?ほら、MONOEYES観てみんな帰っちゃったから」と言えば慌てて「帰ってないから!」と否定する細美さん。
この3人の漫談は貴重…笑。
「天に帰った?天じゃないね、地だね。ああいう人は地獄だよ」とまだまだ不在のイッチャンイジりは止まらない。しのっぴも加わり「イチくんてさ、可愛いよね♪」なんて言っているとしびれを切らしてイッチャン登場。
「おまえら!」とTOSHI-LOW(とTGMXさんだったかな)の頭をマイクでゴツン。一連のやり取り、これ全部もう愛しかないでしょう。
こうして続けてこれたのも仲間たち、MASTER LOWやMIGHTY BEAT MAKERS、そしてTHE RHYTHM MAKERSのおかげだとイッチャンは言います。さらに今日の出演者ひとりひとりの名前を挙げ、感謝を伝えていく。ステージ袖からふらーっとイッソンまで出てきて、「早い!イッソンフライングV!」と止められる場面もありました。「Little Giant」ありますねこれは。
「自慢していい?」と新日本プロレスの番組テーマソングになった「SHINE」について語り、演奏が始まります。するとプロレスラー・中邑真輔のそっくりさんである中邑珍輔さんがステージに登場し、鮮やかなパフォーマンスで華を添えてくれました。
「RULES」では冒頭の歌いだしをなんとストレイテナーのホリエアツシが!突然のサプライズにフロアも騒然、俺も大興奮。曲中でイッチャンはTOSHI-LOWへの感謝を口にします。これにTOSHI-LOWは「イッチャン、自慢話が一つ増えたよ、今日のこの光景が自慢話です!」と返す。先輩と後輩、このふたりのやりとりはホント琴線に触れます…。
アンコール最後の「Little Giant」ではお約束ともいえるボーカル・イッソンに加えて急遽、THE RHYTHM MAKERSによる演奏にチェンジという豪華アクト。他の出演者たちも思い思いにステージの上ではしゃぎまくっていて、たけしのコマネチパフォーマンスで踊るしのっぴの横で、彼のマネをしながらダンスするホリエという、めちゃくちゃ貴重なシーンも目撃しました。
THE RHYTHM MAKERSでのこの曲では恒例ともいえる、ラストはダゼ→イッチャンにドラム交代して〆。そういえばいつの間にか細美さんTシャツ脱いでたな。
ダブルアンコールでは、今日みんながたくさんやってくれたから、やらないわけにはいかないでしょうと、LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS編成で、SUPER STUPID曲を2曲続けて演奏し、『LOW IQ 01 20th Anniversary The Extravaganza』は無事終演となりました。
イッチャンはいつもライブを終えると「俺、音楽やってて良かった!」と叫びます。それはいつだって偽りない言葉だったと思うけれど、今日のこのセリフには純度200%の輝きがありました。
そして俺も思ったんです。
「俺、音楽好きで良かった!」と。
01.Your Color
02.Hangover Weekend
03.WAY IT IS
04.CHANCES
05.Delusions Of Grandeur feat.細美武士&TOSHI-LOW
06.T・O・A・S・T feat. フルカワユタカ(Gt)
07.So Easy
08.MAKIN'MAGIC
09.NEVER SHUT UP
10.WHAT A HELL'S GOING ON
11.FIREWORKS
EN1.
12.Shine
13.RULES
14.Little Giant feat.磯部正文
EN2.
15.WHAT'S BORDERLESS
16.SUPER STUPID II